豆腐を買う場所といえば、スーパーマーケット。わざわざ「豆腐屋さんへ行こう」と思う機会は、あまりないかもしれません。ところが、横浜の豆腐専門店を巡ってみると、出来たての豆腐や濃厚な豆乳、種類豊富ながんもや油揚げ、豆腐を使ったお惣菜、さらにはちょっと珍しい大豆食品まで、スーパーとはひと味違う楽しさがありました。今回は、野毛・弘明寺・横浜橋で見つけた、個性の異なる3つの豆腐専門店をご紹介します。
豆腐屋さんってこんなに楽しい!横浜で見つけた専門店3つ
それでは、実際にお邪魔させていただいた、横浜市内3店舗のお豆腐屋さんの様子を実食レポートも交えながらご紹介します。
野毛で昔ながらの豆腐づくりを続ける「千歳屋」

野毛の飲食店が集まるエリアに店を構える「千歳屋」。普段あまり見かけない昔ながらのお豆腐屋さんです。今回はお店の方に声をかけたところ、優しく中も見せていただくことができました。
曰く、創業80年余で、中華街やみなとみらいのホテルにも豆腐をおろしているそうです!
店の奥には豆腐をつくる製造場


店内奥には、実際に豆腐をつくっている製造場があります。大きな機械や作業台が並び、店頭の水槽には出来上がった豆腐が水に浸された状態で置かれていました。普段スーパーでパックに入った豆腐を買っていると、なかなか意識することのない「豆腐がつくられて、そのまま店頭に並ぶ」という光景。
とろりと濃厚、不思議と飲みやすい豆乳


そしておぼろ豆腐と豆乳、厚揚げをついつい購入。
お品書きの「生揚げ」とは「厚揚げ」のことだと、教えていただきました。豆乳は1合から販売していました。500mlペットボトルに入ってます。
さて、帰り道で豆乳試飲。
トロトロ!ヨーグルトみたい!わかってたけど濃厚です。ほんのりざらッとした心地よい舌ざわりに優しくしっかりと大豆の味を感じます。濃厚なのにすっと飲めて、なぜか飲みやすい。市販の豆乳とは違う、豆腐屋さんでつくられた豆乳の味わいを楽しめますよ。
おぼろ豆腐も持ち帰りました
おぼろ豆腐は、豆乳ににがりを加えて固まり始めた豆腐を、型に入れて圧搾せずにすくったもの。やわらかな食感を楽しめる豆腐です。こちらと厚揚げは持ち帰ってからいただくことにしました。豆乳のおいしさを知ってしまうと、その豆乳からつくられたおぼろ豆腐がどんな味なのか、期待してしまいます。野毛を訪れた際には、飲食店だけでなく、町の豆腐屋さんにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
千歳屋
住所:神奈川県横浜市中区野毛町1-12
アクセス:桜木町駅から徒歩約3分
営業時間:8:30~18:30
定休日:日曜・祝日
※営業時間等は変更される場合があります。
作りたてをその場で味わえる「藤方豆腐店」

弘明寺かんのん通り商店街にある「藤方豆腐店」。創業50余年、昔ながらの手作り豆腐を販売するお店です。「今日作り、今日食べてこそ、この風味」をモットーに、現在も毎日豆腐づくりを続けています。店頭には豆腐だけでなく、厚揚げやがんもどきなどの商品がずらり。黄色やオレンジ色の手書きPOPが並び、気になる商品を眺めながら選ぶのも楽しいお店です。
温かい作りたて豆腐を試食


藤方豆腐店のうれしいところが、作りたての豆腐を試食させてもらえること。以前、弘明寺商店街を紹介した記事でも藤方豆腐店を訪れていて、そのときにも作りたての豆腐を試食し、「大豆の甘みがあって何もつけなくても美味しい」と紹介していました。
今回もやっぱり頂きまして、やっぱりおいしい♪味変で塩や醤油もお試しさせて頂きました。
こういうところが専門店を訪ねる楽しさですよね。

揚げ物や惣菜も豊富

店頭を見てみると、豆腐以外の商品もかなり豊富です。
厚揚げ、油揚げ、がんもどきなどのほか、豆腐コロッケや豆腐ドーナツといった商品も販売されています。今回は胡麻豆腐と、枝豆の入った揚げ物を購入しました。

枝豆がんもはふっくらとしたがんもの中に枝豆が入り、豆腐の風味と枝豆の食感が楽しめます。あまりがんもを味わって食べることはなかったのですが、肉厚でボリューミー、食べ応えあるがんもでした。専門店のものは基本的に肉厚で具沢山、食べ応えがありますね!
テレビでも紹介された人気の「野菜包み揚げ」
藤方豆腐店には、豆腐やがんもだけでなく、ちょっと珍しいお惣菜もあります。中でも人気なのが、油揚げの中に人参や豆もやしなどの野菜をたっぷり詰めた「野菜包み揚げ」。テレビ番組でも紹介された藤方豆腐店の人気商品だそうです。
今回は枝豆がんもと胡麻豆腐を購入しましたが、店頭にはほかにも豆腐コロッケや豆腐ドーナツなど気になる商品がいろいろ。出来たての豆腐だけでなく、豆腐店ならではの手作りお惣菜を探すのも楽しみのひとつです。
横浜駅のそごうにも店舗があるとのこと。是非行ってみてはいかがでしょうか!
藤方豆腐店
住所: 神奈川県横浜市南区弘明寺町134
アクセス: 京急線「弘明寺駅」から徒歩約4分/弘明寺かんのん通り商店街内
営業時間: 12:00~19:00
定休日: 不定休
公式サイト: 藤方豆腐店 公式サイト
豆腐だけじゃない!商品を探すのが楽しい「三代目茂蔵」

横浜橋通商店街で見つけた「三代目茂蔵 横浜橋直売所」。こちらは関東中心に横浜にもいくつか店舗があるようです。店頭にも店内にも豆腐や大豆製品をはじめ、ずらりと商品が並んでいます。三代目茂蔵は、豆腐を中心に豆乳やおからなどを使った惣菜、お菓子、デザートなども扱う大豆加工食品の専門店。実際にお店を覗いてみると、「これも豆腐屋さんの商品なの?」と思うようなものまであり、見て回るだけでも楽しくなります。豆腐、豆乳、油揚げ、がんも、厚揚げのほか、惣菜、納豆、漬物、菓子、デザートなど幅広い商品を展開しています。
枝豆、胡麻……豆腐だけでも種類が豊富


もちろん主役となる豆腐も一種類ではありません。訪問時には、国産大豆を使った絹ごし・木綿豆腐をはじめ、枝豆とうふ、胡麻とうふ、湯葉豆富、生湯葉、沖縄直送のジーマーミー豆腐や、にがりも販売されています。時期によっては柚子のおぼろ豆腐や、だだちゃ豆を使ったおぼろ豆腐といった商品も登場しているようです。とにかく商品のラインナップが広大。
※商品は時期や店舗によって異なります。

おからのスナックから豆腐スイーツまで
さらに面白いのがお菓子やスイーツ。おからと豆乳を使ったクッキーやチップス、豆腐ドーナツ、豆乳を使った焼き菓子など、大豆を使ったおやつもいろいろ。豆腐を使ったティラミスやチーズケーキといった商品もあり、「豆腐を買いに来た」という感覚で店内を見ると、いい意味で予想を裏切られます。
惣菜まであって、見ているとなかなか帰れない
そしてお惣菜。油揚げやがんもといった定番から、大豆のお肉、豆腐入りのつくねや焼売など、食卓のおかずになりそうな商品も。さらにこんにゃくや麺、漬物、調味料、乾物なども扱っており、豆腐専門店という枠から想像する以上に品揃えが豊富です。
店頭にも商品が所狭しと並んでいるので、何か面白いものはないかな?と宝探しのように覗いてみたくなるお店でした。
三代目茂蔵 横浜橋直売所
住所: 神奈川県横浜市南区高根町1-3-27
アクセス: 横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」から徒歩約3~4分
営業時間: 10:00~19:00
定休日: なし
公式サイト: 三代目茂蔵 横浜橋店(株式会社篠崎屋)
豆腐屋さんを見つけたら、ちょっと覗いてみよう
今回3つのお店を巡ってみて感じたのは、豆腐専門店の楽しみは「おいしい豆腐を買う」だけではないということ。藤方豆腐店では、出来たての豆腐と種類豊富な手作り商品。千歳屋では、店の奥で豆腐が作られている昔ながらの豆腐屋さんの風景。そして三代目茂蔵では、「こんなものまであるの?」と探したくなる豊富な品揃え。それぞれにまったく違う面白さがありました。
豆腐一丁のために遠くまで出かけることはなくても、商店街を歩いているときに豆腐屋さんを見つけたら、ちょっと覗いてみる。そこで手作りの豆腐や豆乳、不思議で気になるお惣菜を一つ買って帰る。そんな買い物が生活をどこか豊かにしてくれる。横浜の商店街を歩くときは、ぜひ「豆腐屋さん」にも注目してみてください。



