春節の時期に横浜中華街を訪れるなら、ただ「おいしいもの」を食べるだけではもったいないかもしれません。
実は中華圏では、春節に「何を食べるか」がその年の運気を左右するほど大切にされているのです。2026年の横浜中華街には、食べるだけで開運できる縁起グルメがたくさん登場しています。
そもそも春節の「縁起グルメ」って何だろう?
「縁起の良い食べ物」と聞いても、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんね。
日本でもおせち料理には「数の子=子孫繁栄」「黒豆=まめに働く」といった意味がありますよね。
中華圏の春節グルメにも、それと同じような「願掛け」の文化が根付いています。しかも中国語の場合は「音」がポイント。食材の名前と、幸運を意味する言葉の発音が同じだから縁起がいい、という考え方なのです。
たとえば「魚(ユイ)」は「余(ユイ)=余裕がある、富が余る」と同じ音。だから春節には魚料理が欠かせません。「鶏(ジー)」は「吉(ジー)=めでたい」に通じるので、鶏肉も定番です。こうした「音の縁起担ぎ」を知っておくと、中華街での食事がぐっと楽しくなりますよ。
2026年は午年!「馬」にちなんだ特別メニュー

2026年の干支は「午(うま)」。横浜中華街の春節テーマは「馬年吉祥」です。馬は中国の伝統的な考え方では「活力」と「成功へのスピード」を象徴する縁起の良い動物。「馬到成功(ましとうせいこう)」という言葉は「すぐに成功する」という意味で、春節の挨拶にもよく使われます。
日本語でも「万事うまくいく」の「うま」と「馬」をかけた語呂合わせが楽しいですよね。
この午年を象徴するメニューとして注目したいのが、重慶飯店の「干支番餅(午)」です。
同店の看板商品である番餅(バンピン)を午年限定パッケージで販売しています。豆沙餡をクッキー生地で包み、クルミをトッピングした伝統的な焼き菓子で、「全てが”うま”くいきますように」というキャッチコピーがついています。お土産にもぴったりの一品ですね。

ちなみにクルミは中国語で「核桃(フータオ)」といい、「和」に通じることから家庭円満の象徴でもあるそうです。ひとつの焼き菓子にこれだけの願いが込められていると思うと、食べるときの気持ちも変わってきませんか。
老舗で味わう「食べるお守り」特別コース
せっかくの春節、老舗の味で本格的に開運したいという方も多いのではないでしょうか。

創業明治25年の広東料理の名店萬珍樓では、春節に合わせた特別コースが用意されています。「大海老と金柑の祝い膳」は、海老と金柑を組み合わせた華やかな料理です。海老は日本でも「腰が曲がるまで長生きする」という縁起物ですが、中華圏では生命力の象徴でもあります。金柑は文字通り「金の玉」ですから、金運アップの意味が込められているわけです。

姉妹店の「萬珍樓點心舗」では「春節前菜盛り合わせ」も提供しています。クラゲは金銭、蒸し鶏は吉、チャーシューの紅い色は魔除け。一皿にさまざまな開運の意味が重ねられた、いわば「食べるお守り」のような前菜です。
提供期間は2月17日から3月3日まで。横浜中華街の春節祭の期間と重なっていますので、イベントと合わせて楽しむのがおすすめです。
春節フィナーレに食べたい「湯圓」の秘密
春節を締めくくる「元宵節(げんしょうせつ)」をご存じですか。2026年は3月3日にあたり、横濱媽祖廟で燈籠祭が行われます。

この日に食べる伝統的なスイーツが「湯圓(タンエン)」です。白玉のようなもちもちのお団子で、まん丸の形が「円満」や「家族の団らん」を象徴しています。

萬珍樓では2月10日から3月3日まで「黒胡麻湯圓」を販売しています。白玉の中に濃厚な黒胡麻ペーストが入ったもので、8個入り880円。漢方の世界では、黒胡麻は「腎」を補い、滋養強壮に良いとされています。冬から春へと移り変わるこの時期に、体を内側からあたためてくれるスイーツなのです。

8個入りで880円という数字にも注目です。「八」は中国語で「発(ファー)=繁栄する」に近い音のため、もっとも縁起の良い数字とされています。価格にまで開運のメッセージが込められているなんて、ちょっと驚きですよね。
食べ歩きでも開運!手軽に楽しめる縁起グルメ
「コース料理はちょっとハードルが高いな…」という方もご安心ください。横浜中華街の食べ歩きグルメにも、実は縁起の良いものがたくさんあります。
麻花
まず注目したいのが、蘇州林の「麻花(マファール)」。別名「よりより」とも呼ばれる、カリッと硬い揚げ菓子です。2本の生地を撚り合わせた形が特徴的で、この形には「人と人との絆」「協力」という意味が込められています。2026年は横浜中華街の春節が記念すべき40回目。地域や人とのつながりを噛みしめる(文字通り硬いので噛みしめます)にはぴったりのお菓子ですね。
源豊江(げんほうこう)(旧:源豊行 本店)
- 場所:
開港道沿い(横浜中華街パーキング隣) - 特徴: 1949年創業の中華食材専門店です。蘇州林の「麻花兒(マファール)」の小袋タイプや、柔らかい食感の「ソフト麻花」などを幅広く取り扱っています。

公生和(こうせいわ)
- 場所: 中華街大通り沿い
- 特徴: 1926年創業の老舗で、元祖フカヒレまんで有名です。蘇州林の麻花兒(5本入りなど)が販売されています。

台湾唐揚げ(炸鶏排)
食べ歩きの定番「台湾唐揚げ(炸鶏排)」も、鶏=吉ですから縁起物。黄金色に揚がった見た目は「金塊」にも見えて、金運アップの期待もできそうです。
横濱炸鶏排(ヨコハマザージーパイ)
中華街で最も有名な台湾唐揚げ専門店です。顔が隠れるほどのビッグサイズと、カリカリ・サクサクの食感が特徴です。
朋大大鶏排(ホウダイダイジーパイ)
こちらも食べ歩きで人気の店舗です。
- 場所: 中華街大通り付近。
- 特徴: 巨大な「大鶏排(ダージーパイ)」が名物で、スパイスの効いた本格的な味わいが楽しめます。
春節パレードが行われる2月21日は特に混雑しますので、食べ歩きを楽しむなら関帝廟通りや市場通りなど、少し路地に入った通りを歩いてみると穴場のお店に出会えますよ。
旬を逃さないで!この時期だけの限定メニュー
春節は旧暦のお正月ですから、冬の寒さがまだ厳しい時期に重なります。この季節だからこそ味わえる限定メニューも見逃せません。
菜香新館で提供される「風干し肉」は、まさにこの厳寒期ならではの逸品です。冷蔵技術がなかった時代から伝わる伝統的な保存法で、冬の寒風にさらして旨みを凝縮させた肉料理。一年の実りを蓄えた保存食を食べることは、「富の蓄積」を象徴する行為でもあるのです。2月下旬までの期間限定ですので、まさに春節の時期に中華街を訪れる方だけが味わえる「時の運」のあるメニューといえます。

もうひとつ見逃せないのが、獅門酒楼の「酔っ払い海老(酔蝦)」。生きた才巻海老を紹興酒に漬けて湯引きする贅沢な一品です。海老が跳ねる様子は生命力そのもので、茹で上がった鮮やかな赤色は祝祭の色。新年の活力を文字通り「体に取り込む」料理といえるでしょう。

食で開運、横浜の春節を満喫しよう
ここまで読んでいただきありがとうございます。「春節の食べ物にこんなに深い意味があったんだ」と思っていただけたのではないでしょうか。
2026年の横浜中華街は、40回目という節目の春節を迎えています。番餅を買ってお土産に「うまくいく」を届けるもよし、湯圓で「円満」を願うもよし、食べ歩きの唐揚げで「吉」をつかむもよし。食べるものひとつひとつに込められた願いを知ったうえで味わうと、きっといつもの中華街グルメが特別なものに感じられるはずです。
横浜春節祭2026の全体スケジュールや見どころもぜひチェックして、食も、イベントも、まるごと横浜の春節を楽しんでくださいね。
縁起グルメを楽しんだあとは、イベントの熱気も体感してみてください。横浜中華街 春節2026 完全ガイドで全日程と見どころを確認できます。朝から楽しみたい方向けのモーニングスポット情報もあわせてどうぞ。

