この記事を読むのに必要な時間は約 5 分43秒です。
横浜 北仲通りの今と昔
みなさんは、横浜と聞いてどんな場所をイメージしますか?
みなとみらいや横浜赤レンガ倉庫、横浜中華街、山下公園などでしょうか。
横浜観光の定番スポットであるこれらは、すべて西区と中区に位置しています。
ここでは、そんな横浜市中区にある「北仲通り」エリアの今と昔を紹介するコンテンツです。
目次
横浜の北仲地区は、現在の横浜市役所が関内駅前から移動して、さらに発展してきました。
最近は「北仲地区」「北仲エリア」という名称で呼ばれています。
そして、この「北仲エリア」の地名としては「北仲通」周辺を指すのです。
今回は、そんな「横浜市中区北仲通」に焦点を絞ってお伝えいたします。
上記の通り「北仲通り」とは「横浜市中区北仲通」のことを指します。
横浜スタジアム・神奈川県庁から桜木町駅に向けて、通りごとに住所が決まっています。
海沿いの方から、海岸通・元浜町・北仲通・本町。
本町は大きい通りで路線バスなども通ります。
このエリアは神奈川県庁があり、横浜市のビジネスの中心でした。
最近は、みなとみらい方面の方が注目されていますし、大きなビルも立ち並んでいます。
しかし、1990年代以前はみなとみらいよりも神奈川県庁周辺の方が注目されていました。
そのため、銀行も「横浜支店」と付く店舗などは、ターミナル駅の横浜駅より関内周辺の方が多いのです。
このようなことから、ビジネスの中心が関内周辺にあったのが分かりますね。
昔の横浜の中心は、この辺りだったというのは、元々港を開港したところから始まります。
外国人の往来が進み、ビジネスも始まります。
必要な役所も増えます。
仕事や人が増えれば、当然その周辺はどんどん栄ていきます。
今でこそ、みなとみらいに大きな建物がどんどんと建っていますが、ここ20〜30年のことです。
日本の貿易の一端を担っていたことがわかる「旧生糸検査所」。
群馬などでできたシルクを海外に輸出するため、シルクが横浜に運ばれていました。
昔の横浜は港での仕事が多かったため、横浜港周辺に重要な企業のオフィスも多く構えていました。
そのため、「横浜のオフィス街」と言えば、この北仲通り周辺のことを言いました。
横浜第二合同庁舎は1926年に建てられ、生糸検査所として使われていました。
ただ、現在は農水省・厚労省・法務省など官公庁の関係機関が入っています。
以前からこの北仲通りをご存知の方は、ちょっとお堅い印象の企業のオフィスが並ぶ通りを思い浮かべます。
実際にその側面も残しており、昭和から続く企業がオフィスを構えるオフィス街です。
その昭和に建てられたオフィスビルの中でも、現代のビジネスがちゃんと芽吹いています。
コワーキングスペースやシェアオフィスを営業しているところもありました。
昭和の時代から変わらない「北仲通り」も残しつつも、だいぶ変わったところもあります。
特に変化があったのは北仲通りのみなとみらい側です。
今の北仲通りのみなとみらい側には「北仲ブリック&ホワイト」が建っています。
この「北仲ブリック&ホワイト」が、みなとみらい周辺での目印になるくらい大きな建物となりました。
すぐ横には、みなとみらい線「馬車道駅前」の出口があります。
これによって、以前よりもグッと交通の便が良くなりました。
桜木町駅方向から見ると、背の高いマンション部分の印象が強くなっています。
ただ、実際に建物の方へ入ってきて見ると、横浜らしい煉瓦が印象的な作りになっています。
北仲ブリック&ホワイト ホームページ:https://kitanaka-brickandwhite.yokohama/
ちなみに、隣の敷地に建っている「横浜第二合同庁舎」と同じようなデザインにされています。
そのため、この「北仲エリア」は統一した雰囲気の街となっているのです。
横浜市役所が移転してから、さらに官公庁自治体などの施設が多い地域となりました。
ちなみに、横浜市役所は厳密に言うと中区本町で「北仲通り」ではありません。
前述の「北仲ブリック&ホワイト」の向かいに移転してきたため、一緒にお伝えいたします。
このように新しい建物も横浜らしい雰囲気が残り、統一感のある街となっているのです。
北仲通りのみなとみらい側はここ数年で大幅に変わってきました。
まだ工事中の箇所もかなりありますので、まだまだ変わっていくでしょう。
今までは、ビジネスと関係ない人は来ることがない場所でした。
しかし現在では、観光や遊びにくる場所になりつつあります。
歴史を感じながら、散策してみるのもアリかもしれませんね。
これからが楽しみな横浜の「北仲エリア」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。