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横浜の下町と「横浜三大商店街」を楽しもう!
ここ数年で、レトロで写真映えする「エモい」ものが若者の間で流行っています。
なかでも商店街は、建物や食べ物が当時と変わらず「エモい」の多く残るスポットです。
横浜にも、昔ながらでどこかホッとした気持ちになる懐かしい商店街がたくさん存在します。
ここでは、横浜市内にある商店街などを含めた「下町」を紹介するコンテンツです。
目次
みなさんは「下町」と聞いてどんな地域やイメージを思い浮かべますか?
東京の「下町」といえば、以下のような地域が挙げられます。
上野 浅草 亀有 柴又 神田 谷中 月島 神楽坂 両国 など…
このような下町は、日本人のみならず外国人観光客にも人気のスポットとなっています。
横浜市内にも、このような「下町」よ呼ばれる地域がいくつかあるのです。
今回は、そんな横浜市内にある商店街などを含めた「下町」についてお伝えします。
そもそも「下町」とは、どのような場所を指すのでしょうか。
「下町」の定義を新明解国語辞典における「著作権表示」をもとに調べてみました。
「下町」したまち
[都会で]海・川に近い所に発達した、主として商工業者の住む地域。↔山の手
新明解国語辞典 第七版 スマホアプリ版 より
著作権表示
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ご利用にあたり(著作権表示と使用条件) – 三省堂辞書 SANSEIDO
下町とは、都会の中でも海や川に近い地域を指す言葉のようです。
横浜市内には、大小さまざまな商店街があります。
商店街の魅力は、地域の歴史・建物・人々の優しさによって雰囲気が全く異なることです。
そのため、いくつ巡っても飽きません。
特に、海や川が近い街「下町」には商店街が多いです。
ここからは、横浜市内でも特に有名な「横浜三大商店街」と呼ばれる商店街を3つご紹介します。
1つ目の商店街は、西区と保土ケ谷区に跨る「洪福寺松原商店街」です。
商店街は200㎡に72店舗が立ち並び、地元の方々で賑わっています。
なんでも安い洪福寺松原商店街は「ハマのアメ横」と呼ばれ、下町の雰囲気たっぷりです。
そのため、テレビ番組などでは「横浜No.1の激安商店街」と紹介されていました。
量り売り鮮魚店をはじめ、おでん・惣菜・焼き鳥・パン・ソフトクリームなどがあります。
持ち帰るのはもちろん、食べながら商店街を散策する「食べ歩き」もおすすめです。
休日には、フリーマーケットや大売出しも開催され、遠方から多くのお客さんが訪れます。
アクセスは、相鉄線「天王町駅」から徒歩で約8分となっています。
また、横浜駅西口のバスターミナルから「洪福寺」バス停で下車し、約1分です。
横浜駅西口からは徒歩でも行けますが、約25分かかるのでご注意ください。
横浜にもあるアメ横 「洪福寺松原商店街」は新しい横浜観光スポット – 横浜で暮らそう
2つ目の商店街は、南区にある「横浜橋商店街」です。
横浜橋商店街は、車通行が制限された全長350mのアーケード商店街となっています。
アーケード商店街となっているため、雨に濡れずお買い物ができるのは嬉しいですね。
横浜橋通商店街は、戦前から生活用品や食料品などの身の回り品中心の品揃えで地域に密着した商店街として、近隣のお客様はもとより遠方からも来街いただき盛況を極めて参りました。
終戦後間もなく、有志により食料品を中心に生活必需品販売のマーケットを開設。
横浜橋ってどんなところ? – いきな下町 横浜橋商店街
商店街は「南/中央南/中央北/北」と4つのエリアに分かれていました。
食料品・日用品・飲食店など、約140店舗が立ち並んでいます。
野菜・肉・魚などの新鮮な食材が安く手に入るため、地元民は普段から利用するのです。
ちなみに、ドラマ/CM/バラエティなどさまざまな番組のロケ地としても有名です。
特に、ファンと思われる方々がたくさんいらっしゃいました。
話を聞いてみると、実際にご本人が食べたもの食べながら「聖地巡礼」するとのこと。
有名な商店街だけあって客層も幅広く、地元の方々だけが訪れるというわけではありません。
気になる方は、ぜひ訪れてみてくださいね。
キムチなどの韓国食材をはじめ、タイ・台湾などの飲食店も多数見かけました。
本格的な料理を味わえこともあり、横浜橋商店街で「アジア気分」が楽しめます。
アジアの飲食店は路地裏に多くあるため、少し分かりにくいかもしれません…。
ただ、商店街を散策しながら、新たな発見をするのも良いかもしれませんね。
アクセスは、横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」から徒歩で約3分です。
京急線「黄金町駅」からは、徒歩で約7分となっています。
ただ、横浜橋商店街には駐車場がないため、公共交通機関の利用がおすすめです。
阪東橋でお買い物をするなら 横浜橋商店街 – 横浜で暮らそう
3つ目の商店街は、神奈川区にある「六角橋商店街」です。
地元の方で賑わう活気のある商店街の全長は約300m。
生鮮食品・雑貨・飲食店など、約170店舗が狭い路地へ密集するように立ち並んでいます。
商店街は、その名の通り旧綱島街道沿いの六角橋という場所にあるのです。
昔ながらの精肉店・洋食屋・喫茶店などが多く立ち並びます。
六角橋商店街は、戦後に白楽駅前にできた闇市を集団移転して店舗を作ったのがはじまりだそう。
当時は、舗装されていない道路に店舗の建物がずらっと一列に並んでいました。
とても歴史ある商店街となっていました。
そのため、昭和の風情漂う昭和レトロな商店街で「エモい」映え写真が撮れそうな雰囲気ですね。
「キッチン友」は、テレビ東京の人気ドラマ「孤独のグルメ Season2」にも登場します。
主人公が食べたグルメを聖地巡礼として、堪能するのもおすすめ。
商店街の近くには、箱根駅伝で有名な神奈川大学があります。
学生の街でもあるため、飲食店は「大盛り/安い/早い/美味しい」が揃っている店舗が多いです。
サービスが良くてコスパも良いのは、学生にとっては嬉しいですね。
六角橋商店街には1980年頃、特に有名だった「仲見世通り」もあります。
ただ、現在は暗い印象でかなりのお店が閉まっていました。(2021年6月当時)
この通りは、近隣店舗との距離が近く、過去2回の火事で大きな被害を受けています。
アーケード街であることから、火元となった店舗や近隣店舗は取り壊しもできません。
そのため、焼けてしまった区画だけ虫食い状態になってしまうのです。
六角橋商店街全体では、過去にフリーマーケットやプロレスのイベントが開催されました。
アクセスは、東急東横線「白楽駅」からすぐとなっています。
JR線「東神奈川駅」からも歩けますが、徒歩で約20分(1.5km)かかりました。
地元の方々で賑う六角橋商店街に、ぜひとも足を運んでみてください。
中区にある野毛は、隣接する吉田町や伊勢崎を含め「関外(関所外)」と呼ばれています。
関所とは、江戸時代に横浜外国人居留地と日本人が住む間の吉田橋にあった関門のことです。
野毛エリアは「横浜観光」のイメージとはまったく異なる表情を見ることができますよ。
現在は「野毛=はしご酒の街」というイメージが強いのではないでしょうか。
そのため、ハマっ子からすると「野毛は品が良くない街」という印象もあります。
例えるなら、東京・新宿ゴールデン街といったところでしょうか。
一方で「品は良くないけれど、人情味が溢れる街」が野毛の魅力です。
そんな野毛は「THE下町」という雰囲気を、歩いているだけで感じることができます。
野毛に来たなら、いくつかのお店飲で飲み歩く「はしご酒」がおすすめです。
街全体が「ワイワイと賑わいながら楽しんで飲もう」といった雰囲気になっています。
野毛では、その場に居合わせた見知らぬ人と飲み仲間になることも珍しくありません。
アクセスは、JR線「桜木町駅新南口(市役所口)」から歩いて約5分です。
キラキラな街「みなとみらい」とはかけ離れたディープな街「野毛」へ訪れてみませんか。
週末は横浜 野毛という地元観光地で楽しもう – 横浜で暮らそう
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、横浜の下町と「横浜三大商店街」についてお伝えしました。
横浜といえば、みなとみらいや赤レンガ倉庫などオシャレなイメージが強いと思います。
横浜は今から150年以上前となる、1859年にペリーの黒船来航で開国しました。
これをきっかけに多くの西洋文化が横浜から日本全国へ広まっていったのです。
それと同時に、横浜は江戸幕府へ続く「東海道」が通る下町としても賑わっていました。
変わらずに残る「下町」には、現代の薄れつつある人情などが今も健在しています。
そんな古き良き時代の「エモい」雰囲気が数多く残る「横浜の下町」。
「横浜三大商店街」とともに、訪れてみてはいかがでしょうか。