横浜がおしゃれと言われる理由

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横浜がおしゃれと言われる理由

横浜がおしゃれと言われる理由 横浜で暮らしていると、横浜がおしゃれと言われる理由が分かりません。
ただ、横浜市外・神奈川県外の方からさまざまな理由で「横浜はおしゃれな場所」と言われます。
ここでは、横浜がおしゃれと言われる理由を個人的見解でまとめてみました。

横浜のイメージ

どこの夜景が好きですか、という問いに多くの人が横浜のみなとみらいを挙げます。大きな観覧車であるコスモクロック21がカラフルなネオンを放ち時刻を示している写真は誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか。

赤レンガ倉庫も知名度が高いですね。赤レンガ倉庫は明治時代に政府により横浜税関新港埠頭倉庫として建設され、現在では広場と公園とあわせて赤レンガパークとして整備されて観光地として大変有名ですが、修復されて今の姿になる前から、子供向け戦闘番組や、刑事ものドラマの撮影地としてもずいぶん使われてきました。

横浜港を目の前にしてのんびり過ごせる山下公園からほど近いのは日本一の規模を誇る中華街、そして元町です。そのあたりは坂が多いと言われる横浜には珍しく平たんなエリアのため、観光客だけではなく地元の人々にとっても大好きな周遊コースになっています。

横浜のイメージに共通するものは、やはり海。外国につながる海を持つ横浜は、開放的で異国情緒があふれ、そして港町のもつ独特な明るさがあるといえます。

横浜の区毎のイメージ

横浜市内には１８の区があり、それぞれ異なる顔を持っているようです。

例えば鶴見区は、東京湾に面している地域に工場や倉庫が多く、外国人の居住比率が多い区となります。そのため、外国人との共存に重点を置いた行政の在り方には特徴がありますし、商店やレストランにも外国人向けの店を見かけます。また鶴見には沖縄タウンと呼ばれる独特な雰囲気をもつエリアもあります。

一方、東京のベッドタウンという位置づけの戸塚区には、ファミリー層が多く住んでおり、特に東戸塚駅周辺には高層マンションが立ち並び、駅前には大型商業施設が開発されています。ハイレベルな街として、医療施設、塾などの教育施設や金融機関が充実しており、便利で治安のよい町が形成されているといえます。

西部、北部に位置する瀬谷区や緑区、青葉区などには、川崎市や東京都と接しているため、市内東部や南部と比べて横浜らしさはあまり感じないかもしれません。通勤通学で横浜市を離れている時間が多い人の中には横浜に特に愛着があるわけではないという人たちも多いとか。

横浜の区に格付けはあるのか

アメリカの民間有力債券格付け機関であるスタンダード＆プアーズは、2006年に日本の自治体格付けとして横浜にAA-を付与したということですが、では、市内の区ごとの格付けはあるのでしょうか。

１８もある区に優劣をつけるのは大変難しいですが、いつの間にか横浜カーストという言葉も生まれていました。市制の歴史を追うと、もともと横浜だった地域は中区、西区、南区あたりですが、その3つの区の町や住民の雰囲気がそれぞれずいぶんと違うのは興味深いところです。

また、北部の港北区、都筑区、青葉区周辺はもともと丘陵地帯でしたが今は東京の世田谷方面へつながるエリアで、住民意識は横浜都民と呼ばれるくらいハイレベル。また、南部の金沢区は横須賀市に接しており、戸塚区や栄区は南側では鎌倉市につながっていることから、それぞれの住民意識には異なる自負心を含んでいるように思えます。

旭区、瀬谷区は東側の海からは遠く離れていて、市内の中では緑地が多い地域といえます。相鉄線の車窓からたんぼや畑が広がっている様子がのどかです。

横浜がおしゃれと言われる理由

元町からファッションセンスが発信されていた昭和の時代には、ハマトラ（横浜トラディショナルの略）というファッションが流行しました。ミハマのローヒールの靴や、フクゾウのハマカラーシャツなど、ファッションの歴史に刻まれた横浜発祥のものは数多く、また、関東で初めて制服としてセーラー服を採用したのが中区山手にあるフェリス女学院であるなど、ハマっ子がファッションリーダー的な役割を担っていた時代があったのは事実です。

そのような歴史的事実とともに、観光都市横浜という都市の役割も市民の意識の中に常にあるようで、各人なりに無意識でも横浜という町に誇りを持って生活している人が多いこと、そして、東京都内にあるものは、ほとんど横浜においても手に入れられるし、無ければ東京へ買いに行くことも可能であることなど、都会的センスを身につけるのに事欠かない上に、がむしゃらなハングリー精神などをあえて持たない横浜人のおっとりさ。そういう港町特有の市民性が、不思議なおしゃれ感を醸し出しているようです。