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横浜市で採れるブランド野菜と果物を食べよう!
横浜市には、地元の生産者が市内で栽培/生産した「横浜ブランド農産物」があります。
特に、野菜や果物の種類が豊富で合計すると30品種以上。
ここでは、横浜で栽培されたブランド野菜やブランド果物を紹介するコンテンツです。
目次
1年を通して多くの観光客が訪れる人気観光地「横浜」。
特に、横浜・みなとみらいエリアは港町・横浜のイメージが強いと思います。
横浜は日本で最初に開港したため、現在も異国情緒溢れるオシャレな雰囲気が残る街です。
そんな横浜に、ここでしか採れない「ブランド農産物」があることをご存知でしょうか?
「ブランド農産物ってなに?」「横浜市認定のブランド野菜とは?」「どこで購入できる?」
今回は、横浜市内で生産/栽培されている特産品「ブランド野菜」についてお伝えします。
ブランド野菜とは、特定の地域で栽培/生産されている野菜のことを指します。
また、品質/味/形状/栽培方法などに独自の特徴や価値があるのも特徴。
これらの野菜は、一般の野菜よりも高価で取引される傾向にあります。
そのため、個人経営の農家でも独自のブランド野菜を作ることもできるのです。
ちなみに、ブランド野菜の名前は地名や生産者名などから付けられるのが一般的。
オリジナルな商品名を付けることで農産物としての価値を高め、ブランド化させるのです。
しかし、世界的にブランド野菜と呼ばれるための代表的な定義もあります。
それが、2015年制定の農林水産省「地理的表示(GI)保護制度」へ登録されていること。
この制度は、特産品を知的財産として保護することを目的としてつくられました。
産地の歴史/風土/結びつきのほか、付加価値のある農産物/社会的評価の高さ など…
他にも、以下のような厳しい基準のもと審査条件をクリアする必要があります。
地理的表示(GI)保護制度に産品登録されると、商品にGIマークを表示できるのです。
そうなると、ブランド力や付加価値も高まります。
ただし、地理的(GI)保護制度への登録申請は生産業者が個人で行うことはできません。
そのため、複数の生産業者で「ブランド協議会」などの団体を組織する必要があります。
ブランド野菜は地域の観光資源やPRとしても活用されるため、注目されているのです。
残念ながら、農林水産省が認定する登録産品に横浜市の野菜は入っていません。
一方で、横浜市は生産量や品質の高い農産物があることをご存知ですか?
このような条件が揃った場合は「横浜ブランド農産物」として横浜市から認定を受けます。
認定を受けると、野菜であれば「横浜ブランド野菜」として名乗ることもできるのです。
横浜市内の農畜産物を積極的にブランド化する取り組みは、2015年頃から始まりました。
高齢化が進み、市内の総農家戸数は減少傾向。
都市型農業をさらに活性化させるため、横浜市は農産物ブランド化に力を入れています。
自治体によるブランド野菜の成功事例として、有名なのが「京野菜」でしょう。
京都は、長い歴史の中で土地に合った野菜が改良されてきました。
これを京都府の農林水産部がブランド化させ、名前として広まったのが「京野菜」です。
「九条ねぎ」「聖護院大根」「賀茂なす」など、31品目が登録されています。
京野菜は生産者団体ではなく、自治体が発信したブランド野菜です。
「その地でしか栽培できない/特殊な栽培方法で品質が良い/他品種よりも大きくて甘い」
このように、差別化ができる特長やポイントがあることが重要となります。
横浜市には、以前から「はま菜ちゃん」というブランド農産物のマークがありました。
横浜市内のスーパーであれば、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
2020年にこのマークを子ども向けへアレンジし、市内農畜産物のPRキャラクターに変更。
「はま菜ちゃん」を使用する場合に申請は必要ですが、誰でも使用できるのです。
このように愛嬌と親しみのあるキャラクターで、認知度を高める取り組みも行っています。
以前には、大手コンビニチェーンでコラボ商品が販売されたことも。
しかし、横浜野菜は「京野菜/鎌倉野菜」などのように全国的な知名度が殆どありません。
やはり、価値を高めるためにも各ブランド農産物を知ってもらう必要がありそうです。
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ここからは、実際に栽培されている横浜市の「ブランド農産物」を5つご紹介。
現在、横浜市ブランド農産物は30品種以上ありますが、そこから厳選してお伝えします。
横浜市は野菜や果物を中心に気候や気温など、その地に合った農産物が作られていました。
気になった方は、ぜひ味わってみてくださいね。
小松菜は、もともと東京都江戸川区小松川が発祥の野菜。
農林水産省のデータベースによると、2000年頃まで全国収穫量トップは江戸川区でした。
しかし、2003年になると横浜市の小松菜生産量が江戸川区を抜いて1位になったのです。
その3年後となる2006年には、収穫量が3,700tとなりました。
現在も全国トップクラスの生産量を誇る小松菜。
横浜こまつなは、おもに都筑区/港北区/戸塚区で1年中栽培されています。
横浜こまつなの目印としては「はま菜ちゃん」ですよ。
キャベツは、横浜市内で最も生産量が多い野菜です。
キャベツだけでも多くの品種があるため、現在では1年中食べられる野菜となっています。
横浜市はキャベツの生産量と収穫量が全国トップクラス。
特に生産量が多いのは、神奈川区となっていました。
「横浜キャベツ」というブランド名で販売され、時期により採れる品種も異なるのです。
横浜市では、主に5〜6月の春キャベツと10〜12月の冬キャベツの2種類が収穫できます。
巻きがゆるく丸い春キャベツは軽くふんわりしていて、サラダなどで食べるのがおすすめ。
一方、扁平で巻きが堅い冬キャベツは重くて葉が巻かれ、煮込み料理などに最適です。
キャベツを買う時は特徴を知った上で、時期に合う調理方法で美味しく食べましょう。
よこはま羽沢レタスは、神奈川区の羽沢町や菅田地区で生産されているレタスです。
2020年には、神奈川県認定の農林水産物「かながわブランド」に登録されました。
キレイな黄緑色の葉はふっくらと巻かれ、適度な重さもあるのが特徴の1つ。
収穫/販売時期は、3月中旬〜5月中旬です。
鮮度を保つため、早朝に収穫した後は保冷しながら出荷しています。
シャキシャキ感と甘さが魅力のため、サラダや茹でたり炒めても美味しいです。
また、横浜市内で生産される「横浜ネギ」もブランド野菜の1つ。
大きくて太く、独特の甘さと柔らかさが特徴です。
そのため、炒め料理や焼き料理などによく使用されています。
横浜瀬谷うどは、横浜市瀬谷区で栽培されているうどです。
2020年には、神奈川県認定の農林水産物「かながわブランド」に登録されました。
主にビニールハウスの中に遮光資材で覆ったトンネルを作り、栽培されています。
温度や湿度をできるだけ一定に保つことで表皮が白くなり、長さもあるのです。
皮が柔らかく香りも高く、シャキシャキとしたみずみずしい食感が特徴。
苦みやクセが少ないため、生でもおいしく食べられます。
収穫/販売時期は、2月上旬〜5月上旬です。
また、横浜市では冬野菜の代表格である大根も多く栽培されているのです。
白くて瑞々しく、辛みが少ないのも特徴となっています。
おでんなどに向く中太系の大根や薬味などに使う辛み大根など、バリエーション豊富です。
料理へ使いたい用途に応じて品種を選ぶのもアリですね。
横浜には「幻の梨」と言われるほど、手に入りにくい梨があるのをご存じですか?
それが、横浜のブランド梨「浜なし」です。
ただし「浜なし」という品種があるわけではありません。
「浜なし」はナシの品種名ではなく、横浜市内で生産されたナシのブランド名です。
品種としては、三水と呼ばれる「豊水」「幸水」「新水」が96%を占めています。
浜なしは木の上で完熟させ、最も良い時期に収穫するため、糖度が高くて大玉なのが特徴。
おもに青葉区/港北区/泉区で栽培され、収穫と販売時期は8月中旬〜9月下旬です。
ただし、これらの果物は市場にはほとんど出回らず、直売所での販売が中心になります。
手に入りにくい理由は生産量が少ないだけでなく、販売場所も限られているからです。
人気が高いため、毎年シーズンになると直売所には朝から行列ができるほど。
早いときには1時間ほどで売り切れてしまいます。
人気がありすぎて手に入りにくい幻の梨「浜なし」をぜひ食べてみてください。
浜ブランドの果物は知られていませんが、他にも「浜柿」や「浜ぶどう」もあります。
浜柿は、2019年に神奈川県認定の「かながわブランド」へ登録されたブランド柿です。
「富有」や「次郎」などの従来品種に加え、最近では「太秋」の新品種も登場しています。
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それでは最後に、横浜のブランド野菜やブランド果物が購入できる場所をご紹介します。
横浜のブランド農産物が購入できるのは、2か所です。
1つ目は、生産している農家さんが経営する畑や果樹園の直売所。
一般の方にとっては手に入りにくく、購入するためのハードルが少し高いかもしれません。
2つ目は、ブランド農産物を取り扱うJA(農業協同組合)/地元密着型スーパー/朝市です。
ここでは顔の見える生産者と提携し、直接仕入れから販売まで行っています。
商品を「置きたい/売りたい」という、双方合意の上で置かれていることがほとんどです。
朝市は、横浜市内の区役所などで隔週もしくは月1回程度開催されていました。
ただし、新鮮な野菜や果物を置いているため、平日でも1時間で売り切れてしまうことも。
お目当ての商品がある場合は、早めに行ってゲットしてみてください。
横浜市認定のブランド野菜であれば、市内の大手チェーン店でも見つけることができます。
ただし、珍しいブランド農産物はほとんど見かけることがありません。
そのため、見かけたらラッキーと思って試しに購入してみてはいかがでしょうか。
他にも、横浜市内にある一部の飲食店でこれらの食材を使用した料理が提供されています。
ブランド野菜は流通量が少なく、高値になりやすいのが特徴。
一般家庭では手に入りにくく、食べられる機会が少ないことも問題となっていました。
飲食店にて横浜産の農産物を使うことでPRになり、認知度向上が見込めます。
料理を提供する店側は、地元で採れた新鮮かつ生産者の顔が見えるメリットもあるのです。
仕入れも直接行うことで廃棄ロスを減らし、地産地消を目指した生産安定化も図れます。
そして、取り組みが進むと結果的に栽培する農家や生産者を応援することへ繋がるのです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、横浜市内で採れる「ブランド野菜」と「ブランド果物」についてお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
横浜市は農業の中で野菜の生産が最も多く、その面積は市内の70%を占めています。
横浜ブランド農産物の中には、幻と言われるほど手に入りにくい果物まであります。
種類が豊富なため、1年を通していつ訪れても旬の野菜や果物に出会えるのです。
「手に入りにくい」「甘味が強い」「新鮮」「大きくて旨味がある」など…
その土地へ足を運ばなければ食べられない良さや魅力を聞くと、より食べたくなりますね。
横浜ブランドならではの美味しい野菜や果物を味わいに、横浜へ訪れてみませんか。