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横浜の老舗でちょっと贅沢をしてみる
横浜にはいくつかの老舗店があるのをご存知でしょうか?
それも、今ではちょっと敷居の高いお店が多いです。
毎日行くというよりは特別な日のご褒美的なお店です。
目次
横浜には100年以上続く老舗の飲食店はいくつかあります。
特に横浜は1859年に開港したため、当時から他の地に比べ外国人が多かったことから牛肉を食べることもできました。
また、その前には東海道の宿場町があった横浜には外部から来たお客様をもてなすお店がありました。
今も残る老舗は高級店になっているところも多いです。
最近では高級なお店というと、ホテルのレストランや外国から来たお店などが増えていますが、是非「横浜」の老舗店へ行ってみてはいかがでしょうか?
1893年に「荒井屋」は、当時「歓楽街」だった伊勢佐木町でお店を誕生させました。
昔は今のように牛肉を食べる習慣はなかった日本に、横浜開港後外国人の食習慣が横浜の街にも入り、牛鍋を食べるようになりました。
荒井屋の牛鍋は、今でいう「すき焼き」になります。
醤油ベースで牛肉や野菜を食べます。
荒井屋では厳選した食材、特に牛肉に関しては特選銘柄牛の肉を使っているのがこだわりの1つです。
現在は伊勢佐木町近くの曙町の本店、そごう横浜店、みなとみらいからほど近い万國橋店と3店舗あるようです。
所在地:(本店)横浜市中区曙町2-17
(そごう店)横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店10F
ホームページ:http://www.araiya.co.jp
横浜駅を見下ろせる横浜駅北口から徒歩で10分程度坂や階段を上がっていった高台にある割烹 田中家は、旅館のような佇まいの老舗割烹です。
東海道 神奈川宿にあった「さくらや」が全身で、初代が買い取り「田中家」となったそうです。
田中家が有名なのは2つの要因があります。
1つ目は、広重による「東海道五十三次」の神奈川・台之景に前身の「さくらや」が描かれていること。その当時に既にお店が存在していたんですね。
2つ目は、坂本龍馬の妻 おりょうさんが田中家にお勤めになっていたということです。
おりょうさんは英語が話せたそうで、横浜開港をしていた横浜の飲食店で外国人客の対応にあたったということで、田中家に随分貢献されたそうです。
そんな歴史も田中家へいくと名物女将から聞くことができます。
贅沢な割烹の季節のお料理をいただくだけでなく、横浜のことも知ることができるのは一石二鳥ですね。
所在地:横浜市神奈川区台町11-1
ホームページ:https://www.tanakaya1863.co.jp
1868年に初代が考案したのが牛鍋だったとのことです。
やはり横浜開港し、西洋の食文化が入ったことが牛鍋が当時流行した要因だったようです。
一般的に「牛鍋」と言われるものは「すき焼き」と似た料理と考えていましたが、この太田なわのれんが考案したという「牛鍋(うしなべ)」は味噌でネギと煮込むという調理法をしているため、一般的な「すき焼き」とは異なるものとなっています。
また、すき焼きのような薄切り肉ではなく厚切りの牛肉を使うのも違う点ではあるでしょう。
太田なわのれんの「元祖」という鍋は「ぶつ切り牛鍋」なのですが、お店のメニューとして「すきやき」も取り扱いをしているようなので、「ぶつ切り牛鍋」を味わって、次回は「すきやき」を食べに行ってみるというのもいいかもしれませんね。
ただ、ちょっと贅沢な分毎週通う・・・というのは難しいかもしれませんが。
所在地:横浜市中区末吉町1-15
ホームページ:https://www.ohtanawanoren.jp
これだけの老舗料亭が揃っているのも、横浜の特長かもしれません。
とはいえ、気軽に飛び込みで行けるお店ではありませんので、特別な記念日やご褒美として予約をして贅沢をしてみるのも思い出に残っていいですよ!
大人になってこういった少し「敷居の高いお店」に行くマナーやルールを学んでみるのもいいと思います。
是非、ここぞ!という日に行ってみてください。