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「花の港」メディア発表会に行ってきた!「花の都はパリ、花の港は横浜」

「花の港」メディア発表会に行ってきた!「「花の都はパリ、花の港は横浜」 News
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10月23日、爽やかな秋晴れの日に、横浜市観光協会が主催する「花の港」メディア発表会が開催されました。
会場は日本丸メモリアルパーク。青空の下、岸壁に停泊するクルーズ船と、そこに飾られた色とりどりの花々が、まさにこれから始まる新しい横浜の物語を予感させてくれるような、華やかな雰囲気に包まれていました。

今回の発表会は、2027年に横浜・上瀬谷で開催される国際園芸博覧会GREEN×EXPO 2027の開催500日前を記念したもの。
横浜市観光協会が新たに展開する観光ブランディング「花の港」の全貌が明らかになりましたよ!。

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「花の港」が目指す横浜の未来とは

メディア発表会の冒頭、横浜市観光協会の岡田理事長が登壇し、印象的な言葉を口にされました。「花の都はパリですが、横浜は花の港でどうだろうか」。このシンプルながら力強い一言に、横浜を世界に誇る花の街にしていこうという強い思いが込められていました。

横浜市観光協会の岡田理事長 iPhoneのズームで画像が荒くてすみません

「花の港」というブランディングテーマには、花と幸せがあふれる豊かな港町・横浜という願いが込められています。英語のサブタイトル「Blooming Yokohama(ブルーミング横浜)」は、花が咲き誇るように街全体が華やかに成長していく姿を表現しているそうです。単なる観光プロモーションではなく、市民や観光客、そして事業者の皆さんと一緒に育てていく、街の合言葉のような存在を目指しているとのこと。

岡田理事長は「これはほんの一つのきっかけです。これからいろんな企業さんが、いろんなお店が、そして市民の皆さんのお家が、横浜を盛り上げていこうと。花の港ムーブメントが広がっていけば」と語り、官民一体となって花あふれる横浜を作っていく決意を表明されました。

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知られざる横浜と花の深い歴史に驚き

発表会では、横浜市観光協会の担当者から「花の港」のコンセプトについて詳しい説明がありました。その中で最も印象的だったのが、横浜と花の歴史的な関係性です。

実は横浜港は、かつて日本の花々が世界へ旅立っていった玄関口だったとのこと。明治時代には、横浜から輸出されたユリの球根がヨーロッパ各地の庭園を彩り、世界中を魅了したという歴史があるそうです。横浜市民として、こんなに素敵なストーリーがあったなんて、恥ずかしながら初めて知りました。

参考:横浜のユリ根輸出とランの輸入

今回の「花の港」プロジェクトは、この歴史的な物語を現代につなげていこうという試みでもあります。花を通じて人と人、街と世界をつなぐ。横浜から世界へ、という明治時代の精神を、令和の時代に蘇らせようとしているのです。

花に包まれる新体験が11月から始動

「花の港」では、これまで展開してきた「横浜ナイトフラワーズ」(花火を夜空に咲く花に見立てた企画)と「横浜プレシャスフラワーズ」(特別な日を花で祝う企画)に加えて、新たに「YOKOHAMA SHOWER FLOWERS(ヨコハマシャワーフラワーズ)」という取り組みをスタートさせます。

発表会では、11月1日から3日の三連休に実施される特別企画の詳細が発表されました。その目玉となるのが、船とロープウェイを花で彩る2つのインスタレーションです。

まず一つ目が「フラワークルーズ」
クルーズ船「かなもえ」の船内を色とりどりの花で装飾し、日本丸メモリアルパーク前から約20分間、みなとみらいの運河を巡ります。フルオープンデッキの船上からは、横浜ランドマークタワーや大観覧車「コスモクロック21」、横浜赤レンガ倉庫など、横浜らしいベイエリアの景観を一望できるとのこと。花に包まれながら港町・横浜の魅力を堪能できる、なんとも贅沢な体験です。
私も体験してきました!

フラワークルーズ

二つ目が「フラワーエアキャビン」
都市型ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」の限定2台を花々で彩り、特別仕様のキャビンとして運行します。
1台は港をイメージした爽やかなブルーを基調としたデザイン、もう1台は横浜市の花・バラをモチーフにしたロマンチックな内装。窓の外に広がるみなとみらいの景色を、”花のフォトフレーム”越しに楽しめるという演出が素敵です。

そして三つ目の注目ポイントが、横浜発の人気カフェ「UNI COFFEE ROASTERY」の生ドーナツブランド「UNI DONUTS」とのコラボレーション。

https://unicoffeeroastery.jp/news/hanaminato-donuts/


横浜市の花・バラをはじめ、キンモクセイ、ラベンダーの3種類の花のフレーバーを加えた限定ドーナツが登場します。発表会の参加者には、このドーナツのお土産が配られるとのことで、会場の雰囲気も一気に華やぎました。

フラワークルーズ試乗で感じた花の魅力

発表会の後半では、実際にフラワークルーズの試乗体験が用意されていました。
船内に足を踏み入れると、お花の内観をベースに、色とりどりの花々が優しく空間を彩っています。山下公園のイチョウ並木をイメージしたという黄色の内装に、花々が映えて、本当に美しい空間でした。

船がゆっくりと岸壁を離れ、運河を進んでいくと、秋の海風が心地よく頬を撫でていきます。
本日は秋晴れでとても気持ちよかった
花の香りはアーティフィシャルフラワーなので強くはありませんが、視覚的な華やかさが心を満たしてくれます。船上から見る横浜の見慣れたみなとの観光地はは、いつもと違う特別なものに感じられました。

クルーズ中、私も含め参加者の皆さんがスマートフォンで写真を撮影していましたが、どこを切り取っても絵になる空間。SNSで「#花の港」というハッシュタグで検索すると、すでに多くの素敵な写真が投稿されているとのことでした。
私も何枚か現場で撮影しましたよ


横浜市とのタッグで実現する壮大なビジョン

発表会では、横浜市にぎわいスポーツ文化局の足立哲郎局長も登壇され、横浜市として「花の港」プロジェクトを全面的にバックアップしていく姿勢を示されました。

横浜市にぎわいスポーツ文化局の足立哲郎局長 またもや画像が荒くてすみませんn

足立局長は、先日閉幕した大阪万博に6回も足を運んだというエピソードを披露。「会場にいらっしゃる方が本当に笑顔笑顔で、未来への可能性を感じられる空間だった」という体験を語りながら、2027年の横浜で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」も、そんな笑顔あふれるイベントにしたいという思いを語られました。

「花の港」ブランディング事業は、この花博の機運醸成の一環として位置づけられています。しかし、それだけではありません。花博が終わった後も、横浜の臨海部のにぎわいづくりにしっかりつなげていきたいという、より長期的なビジョンが語られたのが印象的でした。

地域とともに育てる花の街・横浜

今回の特別企画では、横浜市内の多くの事業者が協力しています。長年横浜の花産業を支えてきた横浜植木株式会社、花の栽培キット缶を提供する坂田のタネ、フラワークルーズを運航する京浜フェリーボート、ロープウェイを運営する泉陽興業、そして花の装飾を手がける天王町の花店「The Bulb Book」や中区の株式会社ムサ・ジャパンなど。地元企業が一丸となって、このプロジェクトを盛り上げています。

さらに、横浜商科大学の学生たちも、花の移動式観光案内所「YOKOHAMA FLOWER BASE」で観光案内スタッフとして活躍するとのこと。次世代の横浜を担う若者たちも巻き込んだ、街ぐるみの取り組みになっていることが伝わってきました。

岡田理事長が囲み取材で語った言葉が、特に印象に残っています。「そういえば、GREEN×EXPOのきっかけで、横浜の街が花でいっぱいになったな、と将来振り返ることができたら、とても素敵じゃないか」。

花一つひとつは小さいけれど、人間一人が「行きたいな」「素敵だな」と思う魅力は大きい。そういう取り組みを一つひとつ積み重ねていって、皆さんの理解をいただきながら、街角に花が溢れていく。そんな未来を描いているのだと、理事長の言葉から伝わってきました。

2027年の花博に向けて、今から始まる花のムーブメント

GREEN×EXPO 2027は、1990年の「国際花と緑の博覧会」(大阪花の万博)以来、37年ぶりに日本で開催される国際園芸博覧会です。2027年3月19日から9月26日まで、横浜市旭区と瀬谷区にまたがる上瀬谷地区で開催される予定で、「幸せを創る明日の風景」をテーマに掲げています。

このビッグイベントまで、あと500日あまり。「花の港」プロジェクトは、この花博の機運を盛り上げるとともに、横浜全体を花で彩り、世界中から訪れる人々を迎える準備を進めていきます。

発表会で配られた資料には、「花の都はパリ、花の港は横浜」というキャッチコピーとともに、「Blooming Yokohama」のロゴが印刷されていました。このロゴが、これから横浜の街のあちこちで見られるようになるのかと思うと、横浜市民としてワクワクした気持ちになりました。

11月の三連休は「花の港」を体験しよう

今回のメディア発表会を通じて、横浜市観光協会の本気度が伝わってきました。単なる一過性のイベントではなく、2027年の花博、そしてその先の未来を見据えた、長期的な街づくりのビジョンがそこにはありました。

11月1日から3日の三連休には、誰でも無料でフラワークルーズに乗船できます(先着順)。フラワーエアキャビンは11月9日まで運行(通常料金)。UNI DONUTSの限定ドーナツも、バラは12月14日まで販売されるとのこと。

イベントの詳細は、別の記事にしますね。

横浜に住んでいる私たちだからこそ、この「花の港」ムーブメントの最初の波に乗って、横浜の新しい魅力を体験してみませんか?きっと、いつもの横浜がちょっと違って見えるはずです。

そして、「そうだ、横浜行こう。花が綺麗だから」と思ってもらえる街へ。岡田理事長が語った未来が、もう始まっています。