バレンタインにジビエ肉?吉田町「横浜ジビエフェスタ」で体験レポート!
2026年2月14日のバレンタイン。街中が甘いムードに包まれる中、横浜・吉田町では一風変わった、そして最高にエネルギッシュなイベントが開催されました。
バレンタインにジビエ肉?吉田町「横浜ジビエフェスタ」で体験レポート!
「バレンタインにジビエ肉?」と驚くことなかれ。吉田町の名店たちが腕を振るう野生味あふれる絶品料理と、それに合わせるお酒を求めて、路地裏は多くの食通たちで熱く盛り上がりました。今回は、実際に現地へ足を運んだ私が、そのディープな盛り上がりをレポート!
ジビエ初心者も驚くプロの味から、愛犬家には嬉しい鹿肉のペットフードまで、この日しか味わえない「命の恵み」が詰まったイベントの様子をお届けします。読み終わる頃には、あなたもジビエに興味が持てるようになるかも??

吉田町とは?
関内駅と桜木町駅の間に位置し、イセザキモールの入り口から大岡川までを結ぶ「吉田町通り」を中心としたエリアです。かつては関内と野毛を結ぶ交通の要所として栄え、今もどこか懐かしい昭和レトロな雰囲気が漂っています。
現在は「アートとジャズ、そしてバーの街」として知られており、昼間は個性的なギャラリーやカフェが点在し、夜になるとオーセンティックなバーから多国籍な飲食店まで、こだわりの名店が明かりを灯します。
チョコよりも肉!?バレンタインの吉田町が「ジビエの熱気」に包まれた日
2月14日、カレンダーはバレンタインデー。世の中がチョコレートの甘い香りに包まれる中、横浜・吉田町のメインストリートから漂ってきたのは、食欲をそそる香ばしい肉の焼ける匂いと、スパイシーな煮込み料理の香りでした。この日開催された「横浜ジビエフェスタ」は、まさにそんな「甘い日」のイメージを覆すような、力強くも温かな熱気に満ちていました。
2月半ばですが、いつもより少しだけ暖かな陽気に恵まれたこの日。会場となった吉田町通りには、道の両側にずらりと屋台や特設ブースが並び、どこもかしこも人、人、人! 春の訪れを予感させる柔らかな空気の中、訪れた人々は開放的な気分で、片手には熱々のジビエ料理、もう片手にはワインやビールを携え、実に楽しそうに「冬の宴」を謳歌していました。歌しています。

吉田町といえば、こだわりのバーや飲食店が軒を連ねる「通(つう)」な街として知られていますが、この日はいつにも増してにぎやかな雰囲気。おしゃれなバレンタインデートも素敵ですが、暖かな日差しを感じながら、街の人たちと肩を並べて豪快に肉を頬張る過ごし方も、「大人の横浜」らしくて実に粋なものです。
「バレンタイン=チョコ」という固定観念を脱ぎ捨てて、野生のエネルギーをチャージしに集まった人々の笑顔。穏やかなお天気も相まって、街全体が多幸感あふれる温度に包まれていました。

プロの技が光る「本気のジビエ飯」。吉田町の名店が競演する絶品メニュー
「ジビエ」と聞くと、少し野性味が強そうなイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、そこは実力派の飲食店がひしめく吉田町。各国の料理を知り尽くしたプロの手にかかれば、鹿肉や猪肉は驚くほど洗練された「ご馳走」へと姿を変えていました。

会場を歩いていて目を楽しませてくれたのは、その多国籍なメニューの数々です。 韓国料理のお店では、なんと「猪肉のキンパ」が登場!猪肉の濃厚な旨味が野菜と絶妙にマッチし、パクパクと食べ進めてしまう新感覚の美味しさでした。また、タイ料理のお店からは、スパイシーな香りが漂います。「猪肉のガパオ」や、「鹿肉のグリーンカレー」など、ジビエの力強い味わいとエスニックなスパイスの相性は抜群。一口食べるごとに、体が芯からポカポカと温まっていくのを感じます。
さらに、ワンハンドで手軽に楽しめる「鹿肉ブリトー」や、じっくりコトコト煮込まれた「鹿肉のシチュー」を販売するお店も。どのお料理もジビエ特有のクセは全くなく、むしろお肉の濃い旨味が引き出されていて、「次はどれを食べよう?」と目移りしてしまうほどでした。
普段はお店でゆっくり提供されているプロの味が、この日は屋台スタイルで気軽に楽しめる。そんな贅沢な「食べ比べ」ができるのも、このフェスタの醍醐味です。どのお店も趣向を凝らした「本気のジビエ飯」を用意しており、吉田町の料理人たちの層の厚さと、ジビエへの愛を強く感じるラインナップでした。
ペットも一緒に楽しめる!「鹿肉ペットフード」に見るジビエの新しい形
会場を歩いていて、ジビエの鹿肉を使ったペットフードを販売する「じびえもん」さんのブースを見つけました。「人間だけが楽しむのではなく、愛犬にも体に良いものを」という温かな視点が、このフェスタの魅力をさらに広げていました。
今回、オーナーの情野(せいの)剛さんにお話を伺うことができました。驚いたのは、情野さんは自ら山に入り、命と向き合う「猟師」でもあるということ。現場を知る猟師さんだからこそ、徹底した鮮度管理のもと、合成保存料などを一切使わない安心・安全なフード作りができるのだそうです。
調理法もかなり研究しての商品とのこと。

「鹿肉は低カロリーで高タンパクなんですよ」と、優しく語る情野さん。ジビエの本来の姿である「命の循環」への深い敬意が伝わってきました。
並んでいたのは、ジャーキーやフードなど、素材そのものの力を感じる品々。バレンタインという愛を伝える日に、大切な家族であるペットにも最高のご褒美を。筆者である私も自宅でお留守番をしている愛犬にフードを買って帰りました。ジビエフェスタは、人と街、そして動物たちまでが優しく繋がる、とても素敵なイベントでした。

また、会場には「神奈川県猟友会」のブースも出展されていました。地域の自然環境を守るための活動や、命をいただくことの大切さを伝える展示が行われており、プロの猟師さんたちが直接ジビエの魅力を語る姿は、イベントの大きな安心感に繋がっていました。
横浜ジビエフェスタに行ってみて
バレンタイン当日の暖かな日差しの中で開催された「横浜ジビエフェスタ」。 多国籍な絶品料理の数々や、猟師さんたちの想いが詰まったペットフードなど、ジビエという文化を通じて「横浜・吉田町」という街の層の厚さと温かさを改めて実感した1日となりました。
「ジビエは少しハードルが高い」と思っていた方も、プロの技で仕上げられた一皿や、作り手の顔が見える安心感に触れ、その魅力に開眼したのではないでしょうか。命を大切にいただき、街全体で分かち合う。そんな豊かな食体験ができるのも、個性豊かな飲食店が集まる吉田町ならではの光景です。
イベントは幕を閉じましたが、吉田町には日常的に美味しい料理やお酒を楽しめるお店が他にもたくさんあります。今回のフェスタで感じたあの活気と熱い想い。それを胸に、またふらりとこのディープな街の路地裏を歩いてみたくなりました。


