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上星川駅 横浜 子育て世代の新しい街
上星川駅は交通の利便性がよく各方面に行きやすい場所です。
電車で横浜まで約10分、各駅停車しか停まりませんが約10分に1本くらいの間隔で運行されています。
2019年11月30日に相鉄線とJR線が繋がったため、都内の恵比寿・渋谷・新宿方面へは隣駅の西谷駅から行く選択もできるようになりました。また、2022年度には東急線とも繋がる予定で新横浜を通るため新幹線へ乗る方の利便性が増します。
バスは行き先により本数のばらつきはありますが横浜駅方面だけでなく保土ケ谷駅や新横浜など多方面へ行くことができます。
車を持っていなくても移動がすごく大変ということはありません。
車がある方はさらに多方面へ行きやすく、国道16号、環状2号の幹線道路もありますし首都高速、横浜新道、第三京浜、横浜横須賀道路、保土ケ谷バイパスから東名高速への乗り入れもすぐできる地域です。
商店街はなぜ必要なのか?
もの余りの時代、単に欲しい物を買うだけであればネット通販の方が便利です。
家でも外でもどこからでもインターネット回線が繋がっているところであれば、どこからでも購入することはできます。
しかし、子どもはどうでしょうか?
幼少期、親から頼まれて商店へ買い物をしにいったことで挨拶や金銭のやりとり、物の価値など生きていく上で基本的なことを自然と学べ、人として必要なことが身についていたと大人になってから感じたことがある人も多いと思います。
子どもは行動範囲が大人より狭く、親や学校など特定の大人以外と話す機会は少ないため、商店街など地域の商店主の大人との関わり方が重要となります。
八百屋さん、魚屋さんなどでは季節の旬野菜や旬の魚を知ったり「土用の丑の日」の意味などを知ることで自然と教養を身につけたり五感を養ったりすることも可能です。
商店で買い物をするメリットの一つが顔見知りになることで何かあった時に変化に気づいてくれたり、ちょっとした気遣いがあったり、子どものことを覚えていてくれたりします。
例えば、4歳の子が一人で商店街に買い物へ行ったり抽選会に行ったりしたら「今日はお母さんと一緒じゃないの?」
「一人で来たの?」
「お買い物偉いね!」
など、声をかけてくれます。
顔が見える関係、接点があることで子どもに対して親も商店側も安心感を持つことができます。
また、挨拶など声をかけあえることでまちの防犯の役割も担っています。
季節により様々なイベントがあります。
子どもにとって身近で人と人との繋がりを自然と体験ができる商店街は地域社会にとって欠かせない場所です。
不易流行。
どの時代でも変わらないもの、時代により変えたほうがよいもの。
地域の中で子どもの心を育てることはどの時代でも変わらないと思いますが、やり方は時代により変わっていきます。
「おしごとたいけんin上星川」は小学生を対象に上星川商店会員の店舗で実際に行っている仕事の一部を体験する内容で2018年から開催し2019年冬までに5回開催しています。
毎回違う店舗で体験したり、同じ店舗で数回体験してくれたりとリピートしてくれる子が多く、毎回好評の体験イベントです。
体験してくれた子が将来、商店街の店舗でアルバイトしたり社員として一緒に仕事したり、商店街で店を構えたりすることを受け入れ店舗が想定して取り組んでいます。
そらとやねの広場(バニヤンツリーベーカリーさんが入っているビルの屋上)では星形のキャンドルを作るワークショップや花見、夏には幼児向けのプールを開催するなど、地域の子どもたちが商店街に来やすくする取り組みも行っています。
地域の市民団体「FM上星川」では大人が学ぶ場も用意しています。
2か月に1回のペースで民俗学から日本文化を学ぶ勉強会、年3回くらいのペースで事業者や役職者に向けてのビジネスセミナー、不定期ですが子育てに関するセミナーなどを開催しています。
様々な企画を立ち上げ継続していることで地元ケーブルテレビのYCVさんなど、TV、新聞、雑誌、Webなどのメディアでも取り上げてもらえるようになりました。
プロサッカーチーム「横浜FC」のクラブハウスは上星川が最寄り駅です。
身近にプロスポーツチームがあるため地域に根差した企業が微力ながら応援する土壌があります。
横浜上星川郵便局さんを中心に2018年から「横浜FC応援はがき」という企画があり、子どもがはがきに選手へ応援メッセージを書き、後日選手誰かのサイン入りのはがきが返送される内容です。
保土ケ谷区内の郵便局さん、保土ケ谷区内特に上星川近郊の企業や商店が協賛し発送作業まで手分けして行っています。
横浜FCのクラブハウスへ行く途中に横浜水道記念館があります。
館内は自由に見学ができ近代水道の歴史を学べます。
夏は水遊びができ、子どもがワイワイ楽しめるスポットです。
広場もあるのでお弁当を持って行くのもオススメ。
高台にあるため、みなとみらい方面の景色も綺麗です。
2019年12月に発表された人口動態調査で出生率が90万人を割り少子高齢化が進んでいますが、上星川近郊は子育て世代が購入する建売住宅やマンションが販売されているため保土ケ谷区内の中でも子どもの人数が減っている感覚があまりない地域です。
2020年は上星川駅から5分程歩いた所にスーパーができたり駅前のビルも完成する予定です。利便性はさらに向上する予定のまちです。
子どもは「宝」社会の「宝」ですので、まちは変化していきますが「不易」の部分を商店街が中心にとなり、子どもたちの将来を考えた企画もある上星川は100年後・1,000年後と日本のよき文化が繋がっていくような期待が持てるまちです。