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黄金町はかつては風俗街だった!?アートの街に変化した街

高架下のアート作品

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黄金町はかつては風俗街だった!?アートの街に変化した街
戦後、関東屈指の風俗街となりスラム、暗黒街と呼ばれた黄金町も地域住民が行政や警察等と連携しながら安心・安全のまちづくりを推進、現在ではアートの街として進化を続けています。
ここでは、そんな黄金町についてご紹介するコンテンツです。

黄金町はかつては風俗街だった!?アートの街に変化した街

「黄金町」は横浜市の中心を流れる大岡川沿いにあたり、京浜急行「黄金町駅」がある南区から黄金町、初音町、日ノ出町がある中区のエリアをいいます。
みなさんは「黄金町」というとどのようなイメージをお持ちでしょうか。
「黄金町」で検索すると「黄金町 暗黒街」「黄金町 怖い」 「黄金町 スラム」といったキーワードが出てくるのでどことなく怖いイメージもあるのかもしれません。
今回は黄金町の変化と今の姿をお伝えします。

黄金町駅

黄金町はかつて風俗街だった

黄金町駅
黄金町駅

戦前から大岡川の船運を活用した問屋街として栄えた黄金町であったが、終戦後は高架下にバラック小屋の住居が集まり、次第に飲食店に変わっていった。そんな店の中から女性が客を取る店、いわゆる「ちょんの間」が現れ、いつしか関東でも屈指の「青線地帯」として知られるようになる。

日ノ出町周辺や黄金町付近の大岡川沿岸にはバラック群がずらりと建ち並び(大岡川スラム)、さらにはしけを転用した不法の水上ホテルが28隻も浮いていた。この船は1950年代半ばまで目撃されており、映画『密航0ライン』(鈴木清順・監督 日活)にも登場している。1954年に強制撤去が行なわれ、地上へと移った。

「青線地帯」「大岡川スラム」で悪名をはせる一方、戦後の黄金町はヒロポンやヘロインといった麻薬密売の温床でもあった。特に昭和20年代は、大岡川を境界に密売組織による縄張り争いが頻発した。警察官の巡回すら身の危険を感じて出来ない程荒んだ環境であったという。

黄金町 – Wikipedia

戦前は問屋街として栄えた黄金町も戦後一変し関東屈指の風俗街となり、スラム、暗黒街と呼ばれるまでに変貌してしまいました。

黄金町の歴史については以前のコンテンツ、黄金町って住みやすい?に詳しく書かれていますのでそちらもお読みください。

黄金町って住みやすい? | 横浜で暮らそう

黄金町はアートの街へ

初黄・日ノ出町地区これまでの歩み 看板
初黄・日ノ出町地区これまでの歩み 看板
高架下の芸術作品
高架下のアート作品

このように近寄りがたい雰囲気があった黄金町ですが、地域住民が行政や警察等と連携しながら安心・安全のまちづくりを推進していきました。
一番の転換点は2009年の「横浜開港150周年」に向けて街のイメージアップを図るために2005年に警察による違法風俗店舗の大規模摘発「バイバイ作戦」が行われたこと。

2019年10月に放送された出没!アド街ック天国でもバイバイ作戦について触れられています。

2005年1月11日、神奈川県警が、街中に広がった違法店の一斉摘発を行った。黄金町が暗黒街となったのは、戦後の混乱が原因だった。横浜でも特に空襲の被害が甚大だった一帯はスラムと化し、ダークな街に。しかし、2002年、地元住民の熱い思いにより「初黄・日ノ出地区風俗営業拡大防止委員会」を結成、違法店舗が一掃するに至った。かつて違法風俗店だった建物は、現在、アトリエやギャラリーに改装され、アーティストたちの活動の場に生まれ変わっている。ニューヨークのチェルシーや、ベルリンのミッテのように、黄金町はアートな街として進化している。

バイバイ作戦|2019年10月26日|出没!アド街ック天国:テレビ東京
初黄日さくら道・初黄日仲みち看板
初黄日さくら道・初黄日仲みち看板
高架下の芸術作品
高架下のアート作品

2009年に発足したNPO法人「黄金町エリアマネジメントセンター」が中心となり、黄金町は「アートの街」として進化を続けています。

京急線の高架下にはアート作品が多数展示され、黄金町芸術センターやgallery made in Koganecho、黄金町アートブックバザールなどの施設があります。

黄金町芸術センター

黄金町芸術センター、黄金町バザール看板
黄金町芸術センター、黄金町バザール看板

高架下にあるA~Lまでの施設の総称でギャラリーやカフェ、工房などがあります。

高架下スタジオ site-Aギャラリー

Site-A ギャラリー
site-A ギャラリー

2011年に新設された高架下にあるギャラリースペースです。幅広く現代アーティストを紹介する企画展を開催しています。

site-B カフェ

Site-B カフェ
site-B カフェ

site-C 工房

Site-C 工房
site-C 工房

Site-D 集会場

Site-D 集会場
Site-D 集会場
黄金町芸術学校 看板
黄金町芸術学校案内看板

黄金町芸術センターでは黄金町芸術学校として体験型の講座や本格的なレッスンが受講できます。

site-E かいだん広場

Site-E かいだん広場
site-E かいだん広場

ハツネウイング

初音ウィング
初音ウィング

日本おはじきサッカー協会

日本おはじきサッカー協会
日本おはじきサッカー協会

イギリス発祥のテーブルゲーム、おはじきサッカーが楽しめる「日本おはじきサッカー協会」もあります。

gallery made in Koganecho

made in Koganecho gallery
made in Koganecho gallery
made in Koganecho
made in Koganecho

黄金町で現在活動しているアーティストや、黄金町にゆかりあるアーティストの成果物を「黄金町産」として展示や販売へと繋げるプロジェクト「made in Koganecho」のギャラリー。

施設の中だけでなく、外からも芸術作品が見れるようになっています。

黄金町アートブックバザール

黄金町アートブックバザール
黄金町アートブックバザール

美術書を中心とした古書店です。黄金町で活動するアーティストのグッズや作品も展示販売。

黄金町エリアマネジメントセンターは、横浜市中区の初音町、黄金町、日ノ出町を合わせた通称「初黄・日ノ出町地区」を主な活動エリアとするNPO法人です。 2008年に開催したアートフェスティバル「黄金町バザール2008」の成果を踏まえ、「アートによるまちづくり」を主軸とした日常的なまちづくり活動を進める団体として、2009年に発足しました。 かつて違法風俗店舗が立ち並んでいたまちを二度と昔に戻さないよう、地域・行政・警察・大学・アーティスト等と連携しながら、アートを通じて創造的で特色ある「界隈」の形成を進めています。

黄金町エリアマネジメントセンター|KOGANECHO AREA MANAGEMENT CENTER

黄金町へのアクセス

黄金町へは京浜急行で横浜駅から5分「黄金町駅」です。
駅を下りて高架沿いに日ノ出町方面に進むとアートな街を体感できます。

ベイバイク
ベイバイク

黄金町芸術センターの一角に「ベイバイク」がありました。こちらで自転車をレンタルして自転車で回るのも気持ちよさそうですね。

黄金町は怖いと思っている方も一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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Writer
元相鉄沿線ユーザ、現在は他沿線の横浜市民。