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横浜市西区ってどんなところ?

JR横浜タワー

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横浜市西区ってどんなところ?
みなさんは「西区」と言われてどんな街のイメージがありますか?
横浜駅 横浜ランドマークタワー 野毛山動物園 など…
ハマっ子ではない方にとって「西区=横浜」というイメージが強いようです。
ここでは、そんな「横浜市西区」について紹介するコンテンツです。

横浜市西区ってどんなところ?

1年を通して多くの観光客で賑わう人気の観光地「横浜」。
横浜18区のなかでも中心部の海側に位置しているのが「西区」です。
市内では「神奈川区/中区/南区/保土ケ谷区」に隣接しています。
西区の人口は約105,000人(2022年)で、区域面積は約7k㎡です。
面積と人口は市内で最も少ないですが、人口密度では南区に次いで2位となっています。
市内で特に人気観光地が多い西区は、1年を通して観光客で賑わうのも魅力の1つ。
一方、海側のみなとみらい地区は商業施設が多いですが、それ以外はほとんど住宅街です。
区の海側は、みなとみらい地区の開発によってできた埋立地となっています。
そして、北側と南側にあたる内陸部の戸部・平沼エリアは丘陵地となっているのです。
さらに、区を横断するように横浜港へ注ぐ帷子川も流れています。
そのため、このような理由から「人口密度が高い区」となっているのですね。
「西区の歴史とは?」「おすすめスポットはどこ?」「住みやすさは?」
今回は「横浜市西区」の歴史や魅力を、住みやすさとともにお伝えします。

横浜で住むなら何区がいい 横浜18区から厳選 – 横浜で暮らそう

西区の歴史と変遷

西区の歴史は、江戸時代までさかのばります。

江戸時代までは半農半漁の村にすぎませんでしたが、幕末に岡野新田や平沼新田などの開発が進み、開港時には横浜道が通り、神奈川奉行所が置かれました。明治5年の新橋と横浜を結ぶ鉄道の開通により、周辺の埋立地に大工場の進出を見ました。

西区の区名・町名とそのあゆみ – 横浜市西区

当時、江戸幕府のもと鎖国をしていましたが、1859年のペリー来航で大きく変化します。
日本の横浜港が初めて開国したことにより、街全体が急速に進化していきました。

「ペリー提督横浜上陸の図」(横浜開港資料館蔵)
横浜赤レンガ倉庫の歴史 – 横浜赤レンガ倉庫

1872年6月には、日本初となる鉄道運行を「品川〜横浜」間で仮開業として開始しました。
その際、現在のJR線「桜木町駅」付近に初代「横浜駅」としての駅舎が誕生したのです。
その4か月後となる1872年10月14日には、区間が「新橋〜横浜」まで延長されました。
本営業として走行、鉄道開業式も行われた10月14日が「鉄道の日」に制定されています。
当時の蒸気機関車は、大量の煙を吐き出していたのです。
そのため、街の中心部を走れず、海側にあったこの場所へ追いやられる形で開業しました。

初代「横浜駅」(明治期)-「横浜駅 記憶の散歩道」案内板より
初代「横浜駅」(明治期)-「横浜駅 記憶の散歩道」案内板より

そのため、これを記す記念碑が「桜木町駅」南側から少し歩いたところに建っています。
記念碑は目立たない場所にひっそりと建っているため、ぜひとも探してみてください。
関東大震災・横浜大空襲・工業や商業の発展など、歴史とともに発展を遂げてきました。

鉄道創業の地記念碑 桜木町駅
鉄道創業の地

そして、1989年に開催されたのが「横浜博覧会 YES‘89」。
「宇宙と子どもたち」をテーマに21世紀の展望をイメージした近未来的な博覧会でした。
この博覧会が現在のみなとみらい地区の形成に大きく影響しているのです。
約半年間にわたって開催されていたイベントの来場者数は、1,300万人を記録しました。
泉陽興業のパビリオンには「コスモワールド子供共和国」という遊園地があったのです。
ここでの目玉「コスモクロック21」は、あまりの人気ぶりに博覧会後も残りました。
1990年には「よこはまコスモワールド」として開園し、現在の場所へ移設されたのです。
ちなみに、この泉陽興業株式会社は「YOKOHAMA AIR CABIN」運行会社でもあるのです。

YOKOHAMA AIR CABIN

博覧会開催中、桜木町駅と会場を結んでいたのが「動く歩道」でした。
この「動く歩道」は、現在の横浜ランドマークタワーへ向かう通路として現存しています。
また、博覧会開催に向けて開館した「横浜美術館」も現存している施設の1つです。

横浜美術館

そして「西区」という区名は、以下のような由来になっています。
西区は、昭和19年4月1日に中区の一部を分割して新設しました。中区の西側に当たるため、西区と名付けました。

西区の区名・町名とそのあゆみ – 横浜市西区

横浜の歴史から長い目で見ると、西区が誕生したのは近年であることが分かりますね。

横浜駅が歩んできた三代の歴史とは? – 横浜で暮らそう

西区のおすすめスポット6選

ここからは、西区のおすすめ観光スポットを6つご紹介します。
訪れる際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

NEWoman横浜

まず1つ目は、ルミネが運営している商業施設「NEWomen(ニュウマン)横浜」です。
1階〜10階にファッション・雑貨・飲食店・サービスなど約110店舗が入っています。
NEWomen横浜のコンセプトとしては「新しい生き方をしている女性」です。
30~40代のラグジュアリーな女性をターゲットにしたショップ構成となっています。
そのため、カフェ・レストラン・コスメなどファッション以外の店舗が多いです。

JR横浜タワー

ちなみに、8〜10階フロアは全体がレストラン街になっているのも特徴の1つ。
日本食以外に中国料理・メキシコ料理・タイ料理・ベトナム料理など、なんでも揃います。
そして、同じ8〜10階は映画館「Tジョイ横浜」も入っており、映画鑑賞も楽しめますね。

横浜駅西口の新たな玄関口となっている吹き抜け通路「アトリウム」。
館内の1〜4階まで吹き抜けが続いており、トレンド感満載のオシャレな雰囲気です。
アクセスは「横浜駅」から歩いて約1分で、駅直結となっています。
雨の日でも、駅の改札口から濡れずにお買い物ができるのは嬉しいですね。

JR横浜タワー横浜駅入口
JR横浜タワー

横浜駅直結 JR横浜タワーの楽しみ方 ! – 横浜で暮らそう

アンパンマンこどもミュージアム

次に2つ目は「横浜アンパンマンこどもミュージアム」です。
ここでは「アンパンマン」の世界を体験できるテーマパークとなっています。
施設内は「ミュージアムエリア(有料)/ショップ&レストランエリア(無料)」の2つ。
子どもに人気のキャラクターということで、子ども向けの遊び場が充実しています。

ミュージアムエリアでは、アニメーション上映やアンパンマン号が運転できるのです。
また、アンパンマンのステージが楽しめる「やなせたかし劇場」も人気となっています。
遊びに来た子ども同士がおもちゃで「お店屋さんごっこ」を楽しめる工夫もあるのです。
ショップ&レストランエリアでは、限定のオリジナルグッズも販売されています。

「ジャムおじさんのパン工場」では、焼き立てのキャラクターパンを購入できるのです。
本・雑貨・アパレル・オリジナルメニューが揃ったフードコートやレストランもあります。
「バタコさんの手づくりハウス」では、名前入りオリジナルチャームが作れると人気です。

アクセスは、京急線「横浜駅」東口から歩いて約10分です。
また、みなとみらい線「新高島駅」からの場合は歩いて約3分となっています。
他にも、車で訪れる際は、首都高速道路横羽線「みなとみらい」出口から約10分です。
施設内の地下3階が駐車場となっており、そのまま館内へ直結しているのは嬉しいですね。

臨港パーク

3つ目は、横浜港を望む水と緑が豊かなみなとみらい地区最大の緑地「臨港パーク」です。
臨港パークは、パシフィコ横浜を囲む4つの屋外エリアの1つとなっています。
広々とした場所に芝生広場・潮入りの池・アーチ橋・オブジェなど見どころ満載です。

敷地面積も最大の公園ということもあって、横浜で楽しめる「都会のオアシス」ですね。
昼は芝生の上でのんびりして、夜は横浜港の夜景を楽しむのがおすすめとなっています。
眺めの良さから、映画やドラマのロケ地として使われることも多くなっているのです。

クイーンズスクエア横浜

4つ目は、みなとみらい最大級の大型複合施設「クイーンズスクエア横浜」です。
ショッピングモール・ホテル・コンサートホール・オフィスビルから構成されています。
敷地面積は約45,000㎡となっており、地下5階〜地上36階建てです。
ショッピングモールのショップとレストランだけでも約200店舗が入っています。
特に、クリスマスシーズンになると登場する巨大なクリスマスツリーが見どころです。
天井ギリギリな高さ約12mもあるクリスマスツリーは、煌びやかな装飾が圧巻ですよ。
地下5階にはみなとみらい線「みなとみらい駅」直結の大アトリウムも広がっています。

クイーンズスクエア2021クリスマスツリー

他にも、みなとみらい周辺には、さまざまな商業施設が充実しているのです。

横浜ランドマークタワーへは、メインストリート「クイーンモール」で繋がっています。
アクセスは、みなとみらい線「みなとみらい駅」から歩いて約30秒です。
また、JR線「桜木町駅」から訪れる場合は、動く歩道を利用して約8分となっています。

横浜コスモワールド

そして5つ目は、みなとみらい地区にある都市型遊園地「横浜コスモワールド」です。
高さ約112mで世界最大級の観覧車「コスモクロック21」がシンボルとなっています。
園内の入場料は無料で、絶叫系を含む約30種類のアトラクションが揃っているのが特徴。
なお、料金はアトラクションによって変化するため、ご注意ください。

横浜コスモワールドに行くのなら、ライトアップされた園内が幻想的な夜もおすすめです。
観覧車から見えるみなとみらいの夜景は、昼間とは異なる絶景が一望できます。
アクセスは、みなとみらい線「みなとみらい駅」から歩いて約2分です。
また、JR線「桜木町駅」から訪れる場合は、歩いて約10分となっています。

コスモクロック21

野毛山動物園

最後の6つ目は、野毛山公園内にある「横浜市立野毛山動物園」です。
野毛山動物園は、1951年に開園した動物園で約33,000㎡の敷地を誇ります。
市立動物園ということもあり、横浜市内では珍しい「入園無料」の動物園です。

もともとは、1949年に横浜市で開催された「日本貿易博覧会」会場限定の動物園でした。
その際、現在もある野毛山公園で動物を展示したところ、一躍人気を博したのです。
その後、動物園が併設された「野毛山遊園地」としてオープンしました。
しかし、1964年に貯水池建設のため、遊園地は一度閉園しました。
ただ、動物園は社会教育の一環であることから取り壊されず、動物園のまま残ったのです。
これまでに何度か存続の危機を迎えたものの、現在も変わらず横浜市民に愛されています。

園内には約100種の動物が展示されており、動物の数は関東でも最大規模です。
インドライオン・アミメキリン・レッサーパンダ・フンボルトペンギンなどがいます。
園内は見どころがたくさんあるため、子どもから大人まで1日楽しめるのは嬉しいですね。

レッサーパンダ

アクセスは、京急線「日ノ出町駅」から歩いて約10分となっています。
また、JR線「桜木町駅」から訪れる場合は、歩いて約14分です。
「歩くのはちょっと…」という方は「桜木町駅」からバスが出ています。
動物が描かれた黄色のラッピングバスに乗り「野毛山動物園前」バス停で下車しましょう。

京急日ノ出町駅

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西区の住みやすさは?

それでは「西区に住む」という視点から、さまざまな情報をお伝えします。
「横浜市西区」で住まいをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
SUUMO 住みたい街ランキング2022 関東版」で5年連続1位を獲得している「横浜」。
西区は、おもに以下のような5つのエリアに分かれています。

  • 北部地区(浅間町/岡野町/平沼エリア)
  • 中部地区(高島町/掃部山/戸部エリア)
  • 南部地区(野毛山/藤棚町/久保山エリア)
  • 横浜駅周辺地区
  • みなとみらい21地区

特に、みなとみらい21地区や横浜駅周辺地区は、都市計画のもと街が整備されています。
ショッピングモール・遊園地・ホテル・オフィスビル・美術館・ホールなど…
街全体のエリアがバランスよく配置され、美しい景観づくりが形成されています。

横浜に住む

そのため、横浜駅やみなとみらい地区に住むにはさまざまな条件が必要となるのです。
みなとみらいエリアは、比較的「ファミリー層」に人気のイメージ。
狭い場所に施設が密集しているため、戸建て住宅よりもタワーマンションが多い印象です。
また「格安アパート」や「単身者向けマンション」などもあまり見かけません。
中古のマンション購入で「1億円」、賃貸物件(1部屋)で「40万円」も珍しくないです。

このことから、現時点のみなとみらいエリアは「高所得者向け」となっています。
しかし、みなとみらいエリアは家賃相場が高いだけの「ブランド力」があるのです。
ハマっ子なら、誰でも一度は住んでみたいと思う憧れのエリアですね。

開港からの歴史が残る「掃部山」は、緑豊かで丘陵地にある見晴らしの良い街です。
旧東海道が通る「浅間町」は雰囲気が大きく変化し、落ち着いた住宅街が広がっています。
「岡野町/平沼/藤棚町」は商店街や住宅街が多く、下町の雰囲気が残っています。
他にも、学校・公園・スーパーが充実しており、子育て世代のファミリーに最適な街です。
ちなみに、平沼からは「横浜駅」東口まで歩いて行ける距離となっています。

ふじだな1番街

横浜 西区に住むならどこ? – 横浜で暮らそう

横浜市西区はこんなところ!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで「横浜市西区」の魅力についてお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。

西区は「横浜の玄関口」であるため、人気観光地も多くなっています。
一方で、下町ならではの商店街や学校などがある閑静な住宅街の一面も持っているのです。
横浜市は子育て事業にも力を入れているため、制度が充実しているのが特徴。
そのため、子育て世代のファミリーにも住みやすい街となっています。
そんな西区へ訪れて「遊ぶ/買う/食べる」の横浜観光を満喫してみませんか。

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