横浜で住む、暮らす、楽しむ 横浜に住む暮らすの情報

泉区にある つるし雛がすごい!

つるし雛 

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分2秒です。

泉区にある つるし雛がすごい!

横浜 泉区にある つるし雛がすごい!

日本の3大つるし雛といえば、伊豆稲取温泉「つるし雛」、福岡県柳川地方の「さげもん」、山形県酒田市の「傘福」ですが、わざわざ遠くまで旅をしなくても、横浜市泉区でも圧巻のつるし雛を見ることができるのをご存じですか?

泉区では、毎年2月から3月にかけて、区内各所で「つるし飾り」の展示をしていますが、中でも一見の価値があるのが「天王森泉館」のつるし雛飾りです。天井から吊されたつるし雛の数は圧巻!しかも、毎年足しているそうで、その数は館の人でも把握しきれないそうです。相鉄線に乗って、ハイキングがてら出かけてみてはいかがでしょう。(最寄り駅は相鉄いずみ野線 ゆめが丘駅徒歩30分)

ゆめが丘農園への道のり

つるし雛って何?

“お内裏さ~まとお雛様、ふ~たり並んですまし顔・・・”

ひな祭りの歌に出てくるひな人形は、十二単の女雛と帝である男雛ですが、実はサトウハチローがつくったこの童謡のせいで女雛を「お雛様」と呼ぶと思っている人が増えてしまったのだとか・・・本当は、男雛と女雛一対で「内裏雛」と呼ぶのが正しいそうです。

元来、ひな人形は女の子が人形に触れて遊ぶことにより、自分の厄を人形に移すためのものだったそうです。「エッ、触っていいの?」と、思った方が意外と多いのではないでしょうか?平安時代に端を発する「ひな祭り」は、室町時代には高位の人々の間で今のような豪華さとなり、お子様の幸せな将来を家族で願う「お祭り」として伝承されてきました。

でも、ひな人形を飾る習慣は庶民には手が出せないものだったことから、端切れ布で小さな人形を作り、持ち寄ってヒモで吊して飾ったのが、江戸時代に始まった「つるし雛」の始まりです。

ところで、つるし雛の飾りには、一つ一つに意味が込められています。「桃」は古来より邪気を払うとされ、「長寿」を願ったもの。「猿」は「去る」とかけて厄払いの効果。そして、「三角袋」は薬袋を表し病気にならないように、「犬」は安産・子宝祈願、「唐辛子」は「悪い虫(悪い男)」がつかないようにとの願いが込められているそうです。この飾りにはどんな意味があるのかな、と考えながら眺めるのも一興ですね。

つるし雛をみるなら天王森泉館!

相鉄線ゆめが丘駅から、環状4号線沿いに歩き、鍋屋交差点を右に曲がってまっすぐ行くと、「天王森泉公園」の入口に到着します。ゆめが丘駅からは、大人の足で歩いて20分ほど。和泉川沿いに広がる田園風景と里山の自然が楽しめる公園です。

つるし雛が飾られる「天王森泉館」はかつては製糸場の本館でした
つるし雛が飾られる「天王森泉館」はかつては製糸場の本館でした

その公園の入口にある清水製糸場本館だった建物が「天王森泉館(てんのうもりいずみやかた)」です。横浜市認定歴史建造物に指定されています。明治期に建てられたこの建物は、昔懐かしい農村風景の中に溶け込み、静かに佇んでいます。

ここでは、2020年2月8日(土)~3月8日(日)に「吊るし雛展」を開催しています。雛人形が飾られた玄関に一歩足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたかのよう。靴を脱いで中に入ると、そこには圧巻のつるし雛が・・・。しかも、入場無料です。部屋の周りをぐるりと巡る廊下にも階段の踊り場にも、そこかしこに多彩なつるし雛が飾られ、目を楽しませてくれます。つるし柿を模した、ちょっと変わったつるし雛などもあり、お子様連れでも楽しめそうです。

行事案内 – 横浜市天王森泉公園 ‐公式ホームページ

つるし雛作りの体験会(2020年2月14・19・27日各日10:00~12:00要申し込み)もありますので、参加してみるのも楽しいかもしれません。また、ひな祭りの祝い餅として、つき立てのお餅が楽しめる日もあるようです。(2020年2月23日10:00~、300円/パック。すぐに売り切れてしまうようなので、時間は要チェックです。)

天王森泉公園内の竹林
天王森泉公園内の竹林

また、天王森泉公園内には、「見晴らしの丘」や「野の花公園」、竹林、「くわくわ森」「ひだまり広場」などがありますので、おにぎりを持って、ハイキングがてら、出かけてみるのもおすすめです。

天王森泉公園案内図
天王森泉公園案内図

(天王森泉公園HP https://www.tennoumori.net

泉区は伝統的が多い

泉区は弥生時代の土器が出土するなど、古くから人が住み栄えていた土地です。鎌倉時代には南北に街道が走り、江戸時代には大山詣での街道が通り、古くから人が往来していたところです。

そのため、区内には鎌倉時代以来の歴史や伝統が多く残り、今も地域の人々の中に受け継がれています。地域に伝わる郷土文化を次世代につなげる地域活動も活発です。

和泉遊水地第3池
和泉遊水地第3池

「横浜いずみ歌舞伎保存会」、「泉郷土芸能保存会」、「相模凧いずみ保存会」といった会が、それぞれ歌舞伎、お囃子、太鼓、凧を伝承する活動をしています。

つるし雛も泉区の伝統文化の一つなのでしょうか・・・?

泉区につるし雛を見に行こう!

「ひな祭り」は、一足早く春の訪れを楽しめる行事の一つです。田園風景の中に春を探しがてら、「天王森泉館」に「つるし雛」を見に出かけてみてはいかがでしょう。「こんなところがあったのか!」と、きっと驚かれるはずです。

「天王森泉館」がある「天王森泉公園」内には湧水が流れていて、そこにはワサビ田もあります。水がきれいなので、初夏には蛍も飛び交います。つるし雛をご覧いただいた次は、6月に蛍を見にお出かけになるのもおすすめです。

天王森泉公園内天王森泉公園内には山葵田もあるには山葵田もある
天王森泉公園内には山葵田もある

なお、天王森泉公園内には駐車場はありません。相鉄線ゆめが丘駅から歩いていくのがおすすめなのですが、小さなお子様連れやご高齢でたくさん歩くのは大変!という方は、「境川遊水池公園」の駐車場利用がおすすめです。天王森泉公園まで徒歩5分と近く、188台無料で駐車可能です。お天気の良い日なら、ついでに水辺で遊んで帰るのもいいかもしれません。サギやカワセミ、カワウ、キジなど、街中では珍しい鳥もいるのだとか。実は、近辺の森に大鷹が一羽住んでいるそうで、大鷹目当てのアマチュアカメラマンも多く訪れています。運が良ければ、大空を舞う勇姿に遭遇できるかもしれません。

ゆめが丘駅
ゆめが丘駅

(境川遊水池公園 http://kanagawa-park.or.jp/sakaigawa/)

【大募集】横浜の周辺情報 ここが知りたい!

横浜・相鉄沿線・周辺のここが知りたい!

アフィリエイトならイークリック
関連コンテンツ
Writer
横浜市 泉区 相鉄いずみ野線沿線に住んでいます!