ひなまつりは泉区にあるつるし雛を見に行こう
女の子の健康や健やかな成長を願うひなまつり。
横浜の泉区には圧巻のつるし雛が展示されるのをご存じですか?
春を感じながら訪れたい泉区のつるし雛についてご紹介します!
ひなまつりは泉区にあるつるし雛を見に行こう
日本の3大つるし雛といえば、伊豆稲取温泉「つるし雛」、福岡県柳川地方の「さげもん」、山形県酒田市の「傘福」ですが、わざわざ遠くまで旅をしなくても、泉区で圧巻のつるし雛を見ることができるんです。
泉区では毎年2月から3月にかけて区内各所で「つるし飾り」の展示をしていますが、中でも一見の価値があるのが「天王森泉館」のつるし雛飾りです。
つるし雛の魅力、天王森泉館へのアクセスや見どころをご紹介します。
つるし雛とは?

元来、ひな人形は女の子が人形に触れて遊ぶことにより、自分の厄を人形に移すためのものだったそうです。平安時代に端を発する「ひな祭り」は、室町時代には高位の人々の間で今のような豪華さとなり、お子様の幸せな将来を家族で願う「お祭り」として伝承されてきました。
「つるし雛」とは、江戸時代に高価な雛人形を手に入れることが難しかった庶民が、子どもの健やかな成長や幸せを願って、端切れ布で小さな人形や縁起物を作り、紐で吊るして飾ったのが始まりとされています。
各飾りには深い意味が込められており、例えば「桃」は邪気を払う、「猿」は厄を避ける、「三角袋」は病気平癒、「犬」は安産・子宝、「唐辛子」は悪縁を断つなど、一つ一つが家族の願いを象徴しています。
つるし雛をみるなら天王森泉館!
相鉄線ゆめが丘駅から、環状4号線沿いに歩き、鍋屋交差点を右に曲がってまっすぐ行くと「天王森泉公園」の入口に到着します。ゆめが丘駅からは、大人の足で歩いて20分ほど。和泉川沿いに広がる田園風景と里山の自然が楽しめる公園です。

その中にある「天王森泉館」は、明治時代に建てられた製糸場の本館で、現在は横浜市の歴史的建造物に指定されています。館内に一歩足を踏み入れると、色とりどりのつるし雛が訪れる人々を出迎え、その美しさと迫力に圧倒されます。展示は1階だけでなく、2階にも広がっており、古き良き日本の建築と相まって、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。
つるし雛展
【日程】2025年2月22日(土)~3月14日(金)
【見学時間】9:00~16:30
【休館日】2月25日(火)、3月11日(火)
【入場】無料
圧巻のつるし雛が楽しめる「つるし雛展」は3月14日まで開催。
入場は無料で家族連れで楽しめるイベントとなっています。
駐車場はありませんので公共交通機関でご来場ください。
どんな様子かは天王森泉館が公開している動画をご覧ください。

天王森泉公園内には「見晴らしの丘」や「野の花公園」、竹林、「くわくわ森」「ひだまり広場」などがありますので、ハイキングがてら出かけてみるのもおすすめです。

天王森泉館へのアクセス


天王森泉館へのアクセスは、相鉄いずみ野線「ゆめが丘駅」から徒歩約20分、または市営地下鉄ブルーライン「下飯田駅」から徒歩約30分です。
周辺は田園風景が広がり、四季折々の自然を感じながらの散策も楽しめます。
泉区内のつるし飾りの展示

泉区内では、天王森泉館以外にも「泉区役所」や「下和泉地区センター」などでつるし飾りの展示が行われています。各会場ごとに趣向を凝らした展示が楽しめるため、複数の会場を巡ってみるのもおすすめです。
泉区は伝統が多い
泉区は弥生時代の土器が出土するなど、古くから人が住み栄えていた土地です。鎌倉時代には南北に街道が走り、江戸時代には大山詣での街道が通り、古くから人が往来していたところです。
そのため、区内には鎌倉時代以来の歴史や伝統が多く残り、今も地域の人々の中に受け継がれています。地域に伝わる郷土文化を次世代につなげる地域活動も活発です。

「横浜いずみ歌舞伎保存会」、「泉郷土芸能保存会」、「相模凧いずみ保存会」といった会が、それぞれ歌舞伎、お囃子、太鼓、凧を伝承する活動をしています。
泉区につるし雛を見に行こう!
天王森泉館が位置する「天王森泉公園」内には、湧水が流れるワサビ田や竹林、見晴らしの丘など、自然豊かなスポットが点在しています。
春には桜、初夏にはホタル、秋には紅葉と、四季折々の風景を楽しむことができ、つるし雛展と合わせて訪れることで、より充実した時間を過ごすことができます。
この季節、泉区のつるし雛を鑑賞しながら、地域の歴史や自然に触れてみてはいかがでしょうか。
