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横浜の歴史的古民家がある長屋門公園

歴史体験ゾーン入り口

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横浜の歴史的古民家がある長屋門公園
横浜の歴史といえば、開港という幕末から明治への歴史を思い浮かべてしまいます。
実は横浜にはそれより古い江戸や鎌倉の歴史の跡も残っています。
今回は江戸後期の古民家と自然公園をご紹介。場所は瀬谷区の三ツ境と旭区の希望ヶ丘から

横浜の歴史的古民家がある長屋門公園

相鉄線 三ツ境駅 と 希望ヶ丘駅 の両駅から徒歩で20分弱、瀬谷区の雑木林の一角に、江戸時代後期に造られたといわれる古民家があります。
ここは、1992年に開園した長屋門公園。
約3.5ヘクタールの敷地の中には、歴史体験ゾーンと自然観察ゾーンがあり、昔の農村生活の雰囲気を味わったり、四季折々の風景を楽しんだりすることができます。
歴史体験ゾーンでは、年間を通して季節行事やイベントが開催されていて、地元ではおなじみのお出かけスポットです。
※現在、新型コロナウィルス感染防止のため、一部イベントの中止や参加人数制限などの対策がとられています。

(長屋門公園公式サイト)
http://nagayamonnkouen.la.coocan.jp/

歴史を感じる旧大岡家長屋門と旧安西家母屋

古民家がある歴史体験ゾーンの入り口は、公園の名前の由来となった長屋門です。
長屋門をくぐると、中には茅葺屋根の母屋(古民家)をはじめ、文庫蔵、井戸などが点在。
昔話に出てくるような景色が、目の前に広がります。
長屋門と母屋は、横浜市の歴史的建造物に指定されています。

旧大岡家長屋門

旧大岡家長屋門
旧大岡家長屋門

長屋門は、門といっても私たちがイメージする門とは違い、住居や納屋、土蔵を兼ねた2階建ての建物。
はじめは武士の屋敷の門の形式として広まり、家臣や使用人の住まいに利用されていましたが、しだいに、裕福な農家でも長屋門が作られるようになりました。

旧大岡家の屋敷林と長屋門は、古くからこの地域に残されていて、1987年に横浜市に寄贈されました。
明治17年築といわれるこの長屋門は、かつては隠居所や養蚕所として使われたり、診療所として利用されたりしていたそうです。
現在は1階が事務所、2階が工房となっていて、各種教室や地域活動など、さまざまな活動が行われています。

歴史体験ゾーン利用案内

開園時間 原則として9:00~17:00
休園日  毎月第2・第4水曜日(祝日にあたる場合は翌日)
     年末年始(12月29日~1月3日)

旧安西家母屋

旧安西家母屋
旧安西家母屋

旧安西家は1695年から続く和泉村(現在の泉区和泉町)の名主。
泉区にあったこの母屋は、1990年に横浜市に寄贈され、1992年にこの場所への移築が完了しました。

畳の部屋
畳の部屋

間取りは、畳敷きの部屋が2つ、板張りの広間、土間、水屋で構成。
構造や間取りの特徴から、18世紀(江戸時代中期)に建てられたと見られています。
広間には囲炉裏があり、土間にはかまどや農機具などが保存されていて、昔の生活の様子がうかがえます。
囲炉裏とかまどは今でも現役で、イベントなどで使われているそうです。

(横浜市 長屋門公園整備事業)
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/seisaku/torikumi/shien/tyousakihou/127.files/0004_20191115.pdf

湧き水のせせらぎで自然を感じる散策路

せせらぎと散策路
せせらぎと散策路

自然観察ゾーンでは、地下にしみ込んだ雨水が湧水となってせせらぎを作っています。
せせらぎのすぐ横の斜面には樹林が残り、街中にいることを忘れてしまいそうな静かさ。
木立の中でゆっくりと散策しながら、自然をたっぷり楽しむことができます。

豊かな自然が残された長屋門公園には、40種類以上の野鳥がやってくるそうです。
季節ごとに野の花が咲き、いろいろな鳥や虫の住みかとなっている樹林。
公園内には、カルガモ一家が生息している池もありました。

話は変わりますが、瀬谷区の区の花はアジサイ。
長屋門公園は、アジサイの見どころでもあります。

長屋門公園のアジサイ
長屋門公園のアジサイ

長屋門公園 アクセス

長屋門公園 へ向かうアクセス方法には二通りあります。
三ツ境駅を利用する方法と、希望が丘駅を利用する方法です。

三ツ境駅からバスを利用する場合

相鉄線三ツ境駅南口を出て左手に進むと、スーパー(イオンフードスタイル)の手前に、バス停「三ツ境駅」があります。
そこから神奈中バス「戸17系統 戸塚駅東口行き」に乗り「上阿久和」で下車。
三ツ境駅から上阿久和までは約6分、上阿久和亭から長屋門公園までは徒歩で約5分です。

三ツ境駅徒歩の場合

三ツ境駅南口を出て商店街に入り、ファミリー銭湯の前のY字路を右に進みます。
そのまま道なりに歩くと、左手に公園が見えてきます。
三ツ境駅から長屋門公園(歴史体験ゾーン)までは約18分です。

(長屋門公園 交通(アクセス)のご案内)
http://nagayamonnkouen.la.coocan.jp/traffic.html

希望ヶ丘駅から向かうには

希望ヶ丘駅から長屋門公園までの距離は、三ツ境駅からと同じくらいです。
バスは出ていないので、徒歩で行くことになります。

南口を出ると、ロータリーに交番があります。
駅を背にして交番の右側の坂を上り、そのまま道なりに進むと、長屋門公園の北の端の入り口に到着。
希望ヶ丘駅から公園の北の端まで約12分、そこから散策路を歩いて歴史体験ゾーンまで約7分です。

自然の中の古民家で横浜の歴史を感じる

昔の生活用具
昔の生活用具

自然を大切にしながら、自然の仕組みを活かしていた昔の農村生活。
長屋門公園に残る自然と古民家は、そんな歴史を感じさせてくれます。

このかまどで料理をして、囲炉裏を囲みながらご飯を食べて、畳の部屋でくつろいで…
そんな場面を想像していると、なんだか楽しくなってきます。

遠くまで行かなくても、自然と歴史を感じられる長屋門公園。
ちょっとお出かけしたいな、と思ったら、気軽に足を運んでみませんか。

長屋門公園 に関するQ&A

長屋門公園 へのアクセスは

三ツ境駅から長屋門公園まで徒歩で18分です。
希望が丘駅からも向かうことができます

長屋門とは

両側が長屋になっている、大名屋敷などの門のことです

長屋門公園の特徴とは

古民家のある公園です。夏はカブトムシやホタルを見かけることができます。

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