横浜の人どんな気質？

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横浜の人どんな気質

横浜の人どんな気質
横浜が2020年もNo1、3年連続 住みたい街No1となった横浜
横浜に20年以上住んだ私でもちょっと驚いています。
今回は横浜の人の気質について客観的にコンテンツ化していきます。

横浜 20年住んで感じた街の魅力　地方出身者目線 – 横浜で暮らそう

横浜の人は冷たい？

江戸時代の安政6年（1859年)に開港した横浜は、その当時たったの101戸しか住民がいなかったと言われています。
開港後、横浜は貿易によりどんどん発展し、横浜へ全国各地から移住者が集まるようになりました。戊辰戦争の影響で国内が騒然としていた時でさえ、横浜は開港わずか10年で潤沢かつ平和の地となっていました。

進歩的な野心を抱いたエネルギッシュな人たちが、各地から集まった横浜。よそ者ばかりの横浜。隣近所との煩わしい付き合いをしないですむので気楽で良い、という意識と共に、横浜は発展していきました。

今から150年も昔のこの感覚には現代社会に通ずるものがあり、しかも、今より数段活気があった時代だったと想像してみると、そこに横浜人の気質の根底が見えてきます。

六大都市の中で、唯一城がなかった横浜は、大きな歴史を持たないまま文明開化の舞台となりました。隣人の生活に踏み込むことより新しいものに心を奪われる横浜人。そんな人たちを冷たいという一言では片付けるわけにはいきません。

横浜市民のイメージ

東京の人が海を見に行くとき必ずと言っていいほど、横浜の山下公園へ向かうそうです。東京にも海はあるのですが、なぜか海を見に行きたくなる魅力が横浜にはあるようです。

関東大震災後にガレキを埋め立てて造られた山下公園は、日本で最初の臨海公園です。公園内のベンチに座って海を眺めていると、この海は遠く離れた外国につながっているんだなあ、という気持ちにさせられます。

横浜市民は生まれたときから、いく度となく山下公園に行き、そのようなある種の開放的な気分を味わいながら成長していきます。

横浜市民が持っている、ハマッ子であるという、自分の住む地を誇る自負心は、他の地の人にはなかなか見られないのではないでしょうか。

外国に通ずる海に愛着を持ち、よそ者を受け入れる心の広さを持った横浜人、文明開化の時代に誕生したハマっ子は、その浅い歴史において、自負心を掲げ常に進歩的で関東大震災や横浜大空襲などの悲惨な時代にもひねくれず、開拓精神を持ちつつ、おっとりと生き続けてきたといえます。

横浜都民と呼ばれて

また、歴史的な政治家や軍人には横浜出身者はほとんど見当たらず、一方で、文化、芸能に優れた人が多いことも、ハマっ子の気質に影響があったかもしれません。大佛次郎、谷崎潤一郎、美空ひばり、草笛光子など、挙げたらきりがありませんが、どの著名人も、市民大衆に明るさと誇りを与えてくれた存在といえます。

ハマっ子は、いろいろな場面で、江戸っ子と比較され、その気質の一つとして、たしかに、わずかに東京への対抗心も含まれているようにも思います。

ところで、横浜は政令都市の中で、一番区が多い都市で１８もの行政区があります。その中で海に接しているのは、南から、金沢区、磯子区、中区、西区、神奈川区、鶴見区の６区だけ。

そういうことから、市民が持つ、ハマっ子であるという自覚、自負心には、住む地域による差があることも否めません。

特に北部に位置する緑区、都筑区からは、東京都内に通勤または通学する人の割合が多いので、そういう人たちは自らを横浜都民と呼んでいるようです。

横浜の人の気質ってどんなの？

横浜市内で車を運転していると、ほとんどクラクションが聞こえないことに気が付きます。信号が青に変わったときに前の車の発進が遅れても、後ろの車はしばらくそのまま待ちます。これは東京都内ではあまり見かけられない現象です。

また、江戸っ子は三代続かないと江戸っ子とは認められない現代において、横浜は三日住めばハマっ子と認められるとか。

それは、一時的かもしれないその移住者を何も疑わず受け入れる寛容な心がそこにあることを意味します。

自由で開放的な感覚をもって、海外の様々な新しいものをどんどん取り入れる窓口を担ってきた横浜は、日本での発祥地、と言われるものが多くあり、ガス灯、アイスクリーム、パン、ビール、ナポリタン、ホテル、警察など、数え切れません。そういう横浜を誇りに思う横浜市民には、隣人やよそ者を尊重し、開放的で寛容、そしてのんびりマイペースに先進的、という開港以来からのハマっ子気質が共通しているように思えませんか。