横浜で暮らす人が横浜都民 と呼ばれているわけ
横浜で暮らしている人の多くが都内に通勤しているように語られています。
住まいは横浜、働き先は東京都内。
そこで横浜の人たちは彼らのことを横浜市民とはいわず横浜都民と呼んでいます。
横浜で暮らす人が横浜都民 ?
一日24時間のうち8時間働き前後1時間の移動を入れると10時間近くは横浜を離れています。
仮に睡眠時間を8時間と考えると残り16時間のうち10時間以上を横浜を離れることから横浜で暮らす時間が少なく、
そして働く時の感覚から横浜のことより都内(働き先)の感覚となり地域のことより職場の周りが詳しくなるため横浜都民と呼ばれています。
これは定番の横浜 イメージなのかもしれませんね。
いきなりまとめると…
横浜に住まい・暮らしながらも、毎朝 東京都へ通勤または通学する人たちのことを横浜都民と呼ぶ ということです
過去市長選で保守派を打ち破った市長は、保守派の多い中区周辺の基盤より、
人口の多い北部(都筑区、青葉区、港北区、緑区)を狙い、東京に近い戦略で当選したという話がありました。
いつしか定着した横浜都民という感覚が横浜市民にはあるようです。
横浜から都内に通勤している人々
横浜から都内に通勤している人々は実際どのくらいいるのでしょうか?
信頼できるところのデータが必要です。
横浜市統計局のデータをみてみます。
大都市比較統計年表/平成29年 横浜市
東京都とは明言はしていませんが、次のような数字がわかります。
横浜
常住人口 3,724,844人
昼人口 3,416,060人
308,784人が昼間横浜を離れています。
一方 他県への流出人口は 500,611人(就業者443,726人)
横浜の就業人口が1,673,913人
横浜の就業者の1/4が他県へ働きにでかけています。
東京とは明言できていませんが、
横浜の就業人口1/4つまり25%を失っていることになります。
25%とはいえ34万人は地域のよっては大きな労働力であり
トヨタ自動車の正社員数と同じ数となります。
2016年版!「正社員の多い」500社ランキング | 企業ランキング | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
横浜は通勤に恵まれている
横浜都民と呼ばれているのは通勤に恵まれているからでしょう。
横浜から東京都内へ向かっている鉄道は
- JR
- 東急線
- 京急線
- 小田急線(大和経由ではありますが)
4線あります、東急の場合、東急東横と田園都市線があるため経路では5ルート
そしてさらに2019年11月30日には相模鉄道(相鉄)が加わりました。
6ルートが都内に伸びている。
主要3区の主な駅までも1時間かかりません。
(埼玉は東京の主要3区からJR、東武、西武、つくばエクスプレスの3路線)
横浜から都内への通勤は選択肢があり、住んでいる場所に限らずとても恵まれていることがわかります。
横浜は生活しやすく暮らしやすいから?
横浜は生活しやすく暮らしやすいといわれています。
ただ、生活しやすい、暮らしやすいはその人のライフステージによって変わるため
これは憶測または推測でしかありません。
犯罪(窃盗)の統計数字から考えると確かに千葉や埼玉に比べて比率は低いため、ここからは安全に暮らせる街ということは言えます。
e-statを利用し窃盗犯の割合を抜き出しました
社会・人口統計体系 都道府県データ 社会生活統計指標0000010211 K 安全 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口
横浜都民が横浜市民になるために
横浜で働くか働き方改革によりリモートや在宅ワークが一般化されない限り
横浜都民はそのままでしょう。
横浜都民が悪いというわけではなく、考え方によっては都内で働くひとにとって
横浜は通勤しやすい場所ということがわかります。
人生の時間の多くは働いている時間、その働く時間を横浜以外で、
毎日34万人の人が横浜から移動する…凄い数ということから
横浜都民と言われるゆえんなのかもしれませんね。
そんな私自身も横浜都民的な感覚なんです。