横浜発祥のサンマーメンってどんな麺?
横浜の中華料理屋さんで「サンマーメン」というメニューを見かけたことはありませんか?
みなさんはサンマーメンを食べたことがありますか?
食べたことがない方は、どんな麺料理なのかご存知でしょうか?
ここでは、横浜発祥と言われている「サンマーメン」について紹介するコンテンツです。
ここで書かれていること
横浜発祥のサンマーメンは野菜たっぷりのあんかけラーメン
- 戦後に誕生した広東料理がベースの麺料理
- 「生馬麺」から名前が由来
- 具材や味は店舗により異なる
サンマーメンは醤油や塩味ベースがあり、店ごとに特色が楽しめます。
横浜発祥のサンマーメンってどんな麺?
ここ最近「町中華」というリーズナブルに食べられる街の中華料理店が注目されています。
その町中華の中華料理店に横浜では「サンマーメン」というメニューがあるお店が存在。
横浜だけでなく、今では神奈川ではあちこちで見かけるのです。
サンマーメンってどんなメニューかご存知ですか?
サンマーメンとは?
ではまず、サンマーメンとはどんなものなのでしょうか?
もちろん「秋刀魚メン」ではありませんので、秋刀魚が乗っているわけではありません!
サンマー麺は戦前当時、調理人達のまかない料理で、とろみを付けた肉そばが原形になったと言われています。 神奈川県横浜市中区の中華料理店から戦後(昭和22~23年頃)発祥したと云われおよそ60余年の歴史があります。
今では横浜の中区だけではなく、神奈川県全域はもちろん関東各地でもサンマーメンを提供するお店が増えております。 伝統のあるサンマーメンですが、では「サンマーメンとはこうして作るものだ」と言う定義はあるのでしょうか? 実は確定された定義はありません。事実上に載せる具も お店によって様々であり、使用する基本調味料も醤油味の店と塩味の店が存在します。更に分類すると、スープも載せるあんかけの具も醤油味の店と、スープは醤油 具は塩味と言う店、また両方塩味と言う店もまれですが有ります。(発祥当時はスープも具も醤油味でした)しかし少なくても「肉ともやしや白菜を使用し、野菜はシャキッと手早く炒め、必ずとろみを付けてコクのある具に仕上げる事」は共通しているようです。
かながわサンマー麺の会-サンマーメンの定義 より
なんと「かながわサンマーメンの会」という組織まであるとは知りませんでした!
サンマーメンという名前の由来
サンマーメンは漢字で「生馬麺」と書きます。「生=サン 馬=マー」は広東語の読み方で、調理法もやや甘めの広東料理に属しています。 生馬麺の意味は。生(サン)は「新鮮でしゃきしゃきした」と言う意味。 馬(マー)は「上に載せる」と言う意味があります。つまり新鮮な野菜や肉をサッと 炒めてしゃきしゃき感の有る具を麺の上に載せることから名付けられたと伝われているのです。 また「生碼麺」と書いてあるお店もあります。この「碼」の字の意味ですが中国では、部屋番号を表したり、港の埠頭を指す意味であり、余り料理用語には使用しません。 歴史的に見ると横浜には埠頭が多く存在しており、港で働く労働者が好んで食べたところから、この字が使われるようになったと言う説もあります。 もともと中区には中華街が有り、サンマーメンも中国人と日本人の交流の中から生まれ出てきたものですので、なんとなく「馬」「碼」両方が使われるようになった のでしょう。
かながわサンマー麺の会-サンマーメンの語源 より
横浜の中華料理はもともと「広東料理」からと言われていますので、それも納得ですね。
横浜華僑の多くは広東の出身で、今も中華街に広東料理が多いのはこのためです。
横浜中華街 – 横浜中華街 今昔 より
横浜の古くからの歴史にも基づいているのだと思われます。
サンマーメンは横浜発祥?
こちらも横浜市中区曙町「玉泉亭」や横浜中華街の「聘珍樓」など諸説あると言われていますが、前述した「かながわサンマー麺の会」さんのホームページに下記のような文章がありました。
戦後当店先代が考案し「生碼麺」と命名。 由来は「生」(野菜)「碼」(具を載せた)麺という意味から付けられたと云われる。
かながわサンマー麺の会 – 玉泉亭 ページ 店主からのひとこと より
(現店主が先代より聞いた話として)
戦前、中華街の「聘珍樓」にもメニューに「生碼麺」サンマーメンがあったが当時のレシピも残っておらず、価格が「柳麺」ラーメンの倍以上であることから、 今日のサンマー麺とは別物だった可能性もあると云われている。
60年以上歴史のあるサンマーメンですが、自分が作った!という方が既にお亡くなりになっているので、判断は難しいですが、サンマーメンのベースは広東料理にあるようなので、中国の広東料理を食べる地方にこのような料理は存在しているのかも知れません。
横浜を知るのであれば、是非サンマーメンも一度ご賞味ください!
サンマーメンといえば 伊勢佐木町の「玉泉亭」
玉泉亭と言えばサンマーメン、サンマーメンと言えば「玉泉亭」。
玉泉亭は横浜駅東口のポルタにもありますが、玉泉亭にハマってしまったら是非 伊勢佐木町の「玉泉亭」へ足を運んでください。
「玉泉亭」は伊勢佐木町の奥、5丁目にある町中華なのですが、もともとは初代が大正7年に、曙町という、今のお店の近くの地域でオープンしたのが始まりとのこと(その頃は三国料理のお店だったらしい)
出典:玉泉亭 歴史など
横浜にはさまざまなラーメンがあれどサンマーメンは、どの料理にもない、味わい深さがあり大好きです。
だからこそこのお店に行ってみました。
開店は11:00ですが、少し前にお店前に到着して、開店とともに入店しました。
店内はいかにも街の中華料理屋さんでした。有名人のサインが沢山あったり。
多くの人がこのお店に訪れていることがわかります。
11:00に一番乗りをしたのですが、5分もしなううちに次々 とお客さんが入店。みなサンマーメンを求めてきているのですね。
さすが街中華! 提供時間が本当に早い。
私個人的にはこちらの方が好きですね。
横浜にいないけどサンマーメンを食べたい
横浜にいないけどサンマーメンを食べたい!
そう考えている方へ、サンマーメンはカップ麺にもなっています。
茨城県にある食品メーカー「ヤマダイ」さんがサンマーメンのカップ麺を販売しています。
2002年7月から商品販売をしていて2024年で22年目になっています。
神奈川県中華料理業生活衛生同業組合「かながわサンマー麺の会」さんの監修で2024年12月2日(月)にリニューアルするそうです。
出典:発売22年のロングセラー商品が15回目のリニューアル!「ニュータッチ 凄麺 横浜発祥サンマー麺」2024年12月2日(月)リニューアル発売 – ヤマダイ株式会社のプレスリリース –
横浜で「サンマーメン」を食べよう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、横浜発祥グルメの「サンマーメン」について詳しくお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
「サンマーメンと言えば横浜」のイメージもあるほど地元民に有名ですが、意外とあまり知られていません。
サンマーメンは、とろみがあって野菜たっぷりのあんかけラーメンです。
基本的に醤油ベースのラーメンスープとなっているため、とても食べやすいのも特徴。
横浜でサンマーメンの有名店は数多くありますが、店舗によってスープや具材も異なります。
多くの店舗を回って、さまざまなサンマーメンを食べ比べてみてはいかがでしょうか。