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帷子川は横浜市民の暮らしに密着している

平沼橋

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帷子川はは横浜市民の暮らしに密着している
みなさんは「帷子川」という川を知っていますか?
名前は知らなくても、横浜駅周辺を流れる川というとピンと来るのではないかなと思います。
ここでは、そんな横浜市民にも身近な帷子川を紹介するコンテンツです。

帷子川は横浜市民の暮らしに密着している

「帷子川」を何と読むかご存知でしょうか。
正解は…「かたびらがわ」です。
横浜市の中心部「西区/旭区/保土ヶ谷区」を通る川となっています。
この帷子川は多くの水害を経て、対策とともに横浜市民の暮らしを守ってきました。
今回は、横浜市民の暮らしに密着している「帷子川」についてお伝えします。

帷子川とは

帷子川は、横浜市旭区若葉台に源を発し、旭区、保土ヶ谷区、西区の市街地を西から東へと貫流し、横浜港へ注ぐ都市河川のひとつです。

相模鉄道を利用されている方なら 天王町駅から西谷駅周辺にある川といえばピンときますね。

源流は横浜市旭区青葉台にあり、上流部では二俣川、中堀川、新井川等の支流を合流し、下流部では今井川、石崎川、新田間川(あらたまがわ)等の派川を分合流する流路延長約17km流域面積約58㎢の二級河川です。

横浜駅 西区 南幸 帷子川
横浜駅 西区 南幸 帷子川

二級河川とは、一級水系以外の比較的流域面積が小さい水系の河川のうち、都道府県が管理している河川のことです。

明治以降、帷子川は横浜を代表する地場産業「捺染」を育てた川でした。
帷子川はちょうど横浜市域の真ん中を横断するように流れています。
江戸時代中期まで、帷子川は重要な水運の川として活躍し町が開けました。
特に河口付近(現在の天王町)は、当時深い入江となって、江戸に向けた物流拠点として栄えたそうです。

地場産業を育て、重要な水運として活躍した帷子川。
横浜にとってなくてはならない川だったんですね。

参考:帷子川 – Wikipedia
No.433 【横浜の河川】帷子川物語(1) – YOKOHAMA xy通信
保土ケ谷区を流れる帷子川の由来や歴史をご存じですか?保土ヶ谷区和田町・星川・天王町の新築戸建てなら|コノミハウジング

帷子川の由来

帷子川の由来
帷子川の由来

帷子川(かたびらがわ)という名前の由来についてはいくつかの説があるようです。
現在の天王町一帯は昔、一方が山で他方が田野で平らな地形をしていたため、片平「かたひら」と呼ばれていました
その中を流れていた川を「かたびらかわ」と呼んでいたそうです。

帷子川 横浜市

また漢字の「帷子川」」ついては、文明12年(1480年)の太田道灌(おおたどうかん)の平安紀行に「帷子」という地名(現在の天王町付近)があり、現在の帷子川はここからきたものとされています。


他にも海が入江となっていたことから「潟かた」と呼ばれ、これが転化したという説、または、地形が衣料の帷子に似ているからという説などがあります。
色々な説がある帷子川の歴史を調べてみるのも面白いですね。

参考:帷子川の紹介 – 神奈川県ホームページ

横浜駅 帷子川

帷子川に関わっている横浜の区 

帷子川に関わっている横浜の区は「旭区」「保土ヶ谷区」「西区」となります。
周辺の公園は以下になります。

  • 上川井町小川アメニティ
  • 今川公園
  • 帷子川親水緑道
  • 川辺町公園
  • はまみらいウォーク
  • ポートサイド公園
  • 高島水際線公園

帷子川は、横浜駅周辺やみなとみらいに流れる川です。
住んでいる方はもちろん、ショッピングで訪れた方もよく見かけるのではないでしょうか。
はまみらいウォークは、横浜駅東口とみなとみらい地区を結ぶ橋で便利です。

参考:帷子川 – Wikipedia

横浜駅 南幸

帷子川は氾濫しないのか

昭和20年代まで帷子川は、耕地のかんがい等を目的に利用されていたため、治水事業として本格的な改修は行われていませんでした。
帷子川は、昭和33年の台風22号で床上浸水2,851戸、床下浸水1,803戸の大きな被害を受けました。
そして、それを契機に堤防を高くしたり、川底を深くしたり、護岸の補強等が行われたのです。
その後、何度も繰り返し本格的な河川の改修工事を行って来ました。

流域の急速な市街化に伴って雨水が浸透量の低下し、短時間で増水することで河川に流出するようになります。
そのため、沿川の住宅地や商店等は、幾度となく水害に見舞われました。
しかし、治水対策を講じていくために、川を拡幅することは、沿川の密集状況からも非常に困難です。
そこで、河川の途中から新たな河道を掘削し、洪水の一部を直接海に放流する「分水路」を整備しました。
分水路の名称は「帷子川分水路」といい、横浜市との協調事業として建設し、平成9年に完成しました。

参考:帷子川の紹介 – 神奈川県ホームページ

このように、昔は何度も水害に見舞われていたようですが、治水対策を講じてきたことにより2019年10月の台風19号でも浸水しませんでした。
今の帷子川は氾濫しない、氾濫しづらい川となりました。

横浜の帷子川はなぜ 台風による被害が少なかったのか – 横浜で暮らそう

横浜駅周辺が浸水したら大変な被害があっただろうと思います。
2004年(平成16年)10月:台風22号の浸水を思い出しましたが…。
そうならなかったのも、帷子川の治水対策を改善していった関係者のみなさんのおかげですね。

現在、横浜市で公開されている「帷子川改修事業位置図

帷子川 横浜市

帷子川は小さくても横浜市民にとって大切な川

本日は横浜に流れる二級河川「帷子川」についてご紹介いたしました。
横浜駅界隈に流れる川、その川の源流はひとつで帷子川。
帷子川は横浜市内が源流で「旭区」「保土ヶ谷区」「西区」と3区をまたぐ、鶴見川に比べて小さな川です。
そんな帷子川、これからも横浜を代表する河川としてはまっ子の暮らしに密着していくことでしょう。
今の季節、帷子川沿いを散歩するのがオススメです。
コロナウイルスが落ち着いたら親水公園で遊ぶのもいいですね。

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元相鉄沿線ユーザ、現在は他沿線の横浜市民。