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横浜の吉野町をぶらり歩く
吉野町は、横浜市営地下鉄ブルーライン「吉野町」駅が最寄り駅です。
阪東橋の次の駅で、横浜駅から数えると6駅目。
路面電車 横浜市電「吉野町三丁目電停」と同じ場所となります。
駅を降りると、特に大きな特徴があるわけでもありません。
横浜市民の足となる普通の駅にような場所ですが、ちょっとした発見のある街。
ここでは、そんな吉野町駅がある「吉野町」をぶらり歩きながら紹介するコンテンツです。
目次
奈良県にも同じ町名がありますが、横浜市の吉野町は南区北東部に位置し、鎌倉街道に沿った東西に細長い町です。
中村川に架かる吉野橋は「コンクリートアーチがとても美しい」と1991年にかながわの橋100選に選定、また2019年には横浜市認定歴史的建造物にも認定されました。
かながわの橋100選 – 神奈川県ホームページ
吉野橋 横浜市
横浜駅からは横浜市営地下鉄ブルーラインで10分ほどで行ける吉野町。身近な町をぶらり歩いてみました。
吉野町駅からすぐ近くにあり、「お三の宮」「お三さま」と広く親しまれている神社が日枝神社です。
日枝神社の公式サイトに詳しく説明があります。
日枝神社は、古くは山王社・山王大権現・山王宮と称せられましたが、今では「お三の宮」「お三さま」と広く親しまれ、崇め称えられています。
これは、山王宮→山の宮→おさんの宮と転訛したこと、更には《お三の人柱伝説》を付会して「お三の宮」と書かれ呼ばれるに至りました。
新田開発が難工事だったことから、氏子中はもとより横浜に広く語り伝わる「おさんの人柱伝説」が生まれ、「日枝神社」が「お三の宮」と呼ばれるに至る、ひとつの要因となっています。
『お三の宮日枝神社』公式サイト
鳥居の上に合掌形の破風のついた日枝神社特有の「山王鳥居」が特徴的です。
境内に入って驚いたのが手水舎。
よくある柄杓ではなく、センサー式で手をかざすと水が出る新しいタイプの手水舎でした。
吉田新田完成350周年を記念して建てられたとのこと。
コロナ禍の参拝でもこれなら安心ですね。
また、境内にある狛犬にはすべてマスクがかけられていました。可愛いのと同時に参拝時にはマスク着用でというルールがわかりやすく示されているなと感じました。
賽銭箱には「疾病除け御守護」の切札が置かれており、家庭ごとに一体ずつ持ち帰りができるようになっていました。
境内には横浜市の名木古木に指定されたクスノキやケヤキ、ヒマラヤスギもあってとても落ち着いた空間となっていました。
訪れた日が平日なのもあり、隣にあるお三の宮日枝幼稚園の子どもたちが境内で楽しそうに遊ぶ姿も見られました。
感染予防をしながら参拝してみてはいかがでしょうか。
日枝神社の末社で、日枝神社の外からお参りできます。
こちらのお稲荷様にもマスクが。
吉田新田の用水堰の守神として、水速女神(みずはやめのかみ)が祀られたほか、現在では道祖社、長者稲荷社、庚神社が合祀されています。
「せき」の読みから、咳の病に霊験あらたかと云われ、いつしか咳の神様と信仰されるようになりました。
『お三の宮日枝神社』公式サイト
咳の神様とのことで、喉の調子がいまいちという時に参拝してみると後利益がありそうです。
横浜市営地下鉄線吉野町駅徒歩3分または、京浜急行線南太田駅徒歩5分
日枝神社の他にも吉野町には歴史あるお店や企業があります。
2022年12月12日追記 長年地元で愛されてきた「おもや甘納豆店」さんですが、2022年3月末で閉店となりました。
おもや甘納豆は横浜市栄区小山台でもう一店舗あり、創業者の息子さんが営業されているそうです。
吉野町駅の出口からすぐ、鎌倉街道沿いにあるお店が「おもや甘納豆店」です。
1923年創業、量り売りの甘納豆は横浜のお土産として愛されています。
日枝神社のすぐ近く、お三宮通りにあるお店が「敷嶋あられ嵯峨乃家本店」です。
1902年創業、横浜タカシマヤやJR新横浜駅にも出店しており、昔ながらのおかき、あられ、おせんべいが味わえます。
[公式]横浜土産・ご贈答品・お歳暮に – 敷嶋あられ嵯峨乃家本店
1919 年創業、活版印刷用金属活字の鋳造販売を行っている企業です。
印刷がデジタル主流になっている現在では活版印刷を行っている企業は大変貴重です。
築地活字さんはオンラインショップもあります。
今回ご紹介したスポットはすべて吉野町駅からほど近くにあります。
天気のよい日に駅周辺をぶらり歩いてみてはいかがでしょうか。
新しい発見があるかもしれません。