これは何と読む?横浜市の難読地名クイズ
横浜市内には、読み方が難しい町名が数多く存在します。
地元に住んでいれば読めて当たり前ですが、馴染みが無い方にとっては超難題。
ここでは、横浜市内の「難読地名」をクイズ形式で紹介するコンテンツです。
これは何と読む?横浜市の難読地名クイズ
1年を通して多くの観光客が訪れる人気の観光地「横浜」。
横浜市内は全部で18区あり、その中で読み方の難しい町名「難読地名」が多いです。
「この漢字なんて読むの?」「見たことはあるけれど正しい読み方を知らない…」
ハマっ子でも読み方を知らなかったり、間違って覚えているなんてことも。
今回は、クイズ形式で「横浜市内にある難読地名」とその由来についてお伝えします。
【全10問】横浜市の難しい読み方「地名」クイズ
ここからは、横浜市内にある難しい「駅名」を厳選してクイズ形式で10問紹介します。
その1つとして「六角橋」。
実は、この町名の正式な読み方は「ろっかくばし」ではなく「ろくかくばし」なのです。
しかし、現在では「ろくかくばし」と読む人はほとんどいません。
そのため、店名や標識の表記、呼び方も「ろっかくばし」で浸透しています。
地名は、地域の歴史とともに当て字や独特な読み方で徐々に変化したものも多いです。
問題は全部で10問あるため、みなさんは何問読めるかぜひ挑戦してみてくださいね。
Q1.帷子【保土ケ谷区】
第1問目は、保土ケ谷区にある「帷子」です。
Q.「帷子」を何と読む?
1.かたびら 2.はこびら 3.とばり 4.きたこ
A.正解は…「1.かたびら」です。
帷子という言葉は、遡ると室町時代の書物にも出てくる古い名称となります。
北側の河口部沿岸が緩やかで、もう片側が平地だったことから「片平(かたひら)」。
また、明治時代には絹のスカーフの輸出が急増しました。
帷子川の豊富な水量と清流から、周辺には染色工場も多くあったのです。
そのため、袷(あわせ)の片ひら(=ひとえの衣)を意味する言葉にも由来しています。
Q2.掃部山【西区】
第2問目は、西区にある「掃部山」です。
Q.「掃部山」を何と読む?
1.そうべやま 2.そべやま 3.かもんやま 4.そうべさん
A.正解は…「3.かもんやま」です。
横浜の開港に貢献した大老で彦根藩の藩主・井伊直弼にちなんで付けられた名前。
井伊家当主は、代々「掃部頭(かもんのかみ)」と呼ばれていたことから由来しています。
ちなみに「掃部」とは、律令制における殿中掃除や行事の設営に携わる役職のことです。
Q3.城古場【都筑区】
第3問目は、都筑区にある「城古場」です。
Q.「城古場」を何と読む?
1.じょうこば 2.しろこじょう 3.ぎこば 4.じょうこば
A.正解は…「3.ぎこば」です。
Q4.尻手【鶴見区】
第4問目は、鶴見区にある「尻手」です。
Q.「尻手」を何と読む?
1.しりて 2.こうて 3.しりしゅ 4.しって
A.正解は…「4.しって」です。
「尻手」は1968年に住居表示の施行に伴い市場町、矢向町の一部から新設されました。
そのため、地名の由来には諸説あります。
- 多摩川や鶴見川の河口(川の尻/端っこ)の地域だったため
- 旧矢向村を基準に「矢向村の端の方(尻の方向)」にあったため
- 日本武尊の合戦で矢合わせ(矢を打ち込み合図すること)で矢尻を向いていたため
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Q5.乙舳【金沢区】
第5問目は、金沢区にある「乙舳」です。
Q.「乙舳」を何と読む?
1.おつとも 2.きのとも 3.いつとも 4.おっとも
A.正解は…「1.おつとも」です。
1939年に町名が改名されるまでは、現在よりも難しい「乙艫」が使われていたそうです。
「艫」と「舳」どちらも「とも」と読み、船の後方部分の「へさき」を意味する言葉。
金沢区の中でも、海に面した「漁業の街」ならではの地名であることが分かりますね。
Q6.庚台【南区】
第6問目は、南区にある「庚台」です。
Q.「庚台」を何と読む?
1.こうのだい 2.からだい 3.かのえだい 4.としだい
A.正解は…「3.かのえだい」です。
庚台は、三春台の急な斜面をつづら折りに下る道「七曲り」から由来しています。
十干(じっかん)という、現在で言うところの「七番目」を表しているのです。
Q7.汲沢【戸塚区】
第7問目は、戸塚区にある「汲沢」です。
Q.「汲沢」を何と読む?
1.くめさわ 2.ぐみさわ 3.ぐみさわ 4.わきさわ
A.正解は…「3.ぐみざわ」です。
お菓子のグミのような可愛い、美味しそうな名前ですね。
古くは「茱萸沢」と書いていたものが、1560年頃に現在の漢字に変わったのが始まり。
茱萸とはグミ科に属する植物の1種で、食用実も付きます。
「汲む」が濁ったのではなく、昔からの読み方をそのままに「ぐみ」となったのです。
そして、地名としても書きやすい「汲」という漢字が当てられたのでしょう。
Q8.大豆戸【港北区】
第8問目は、港北区「大豆戸」です。
Q.「大豆戸」を何と読む?
1.だいずこ 2.まめど 3.おおまめど 4.だいずど
A.正解は…「2.まめど」です。
地図で見ると「大豆」のような地形をしていることから、由来しているのです。
また「窪んだ場所」という意味の「真間処(ままど)」が訛ったとも言われています。
Q9.犬山【栄区】
第9問目は、栄区にある「犬山」です。
Q.「犬山」を何と読む?
1.いのやま 2.いぬやま 3.けんざん 4.けんのやま
A.正解は…「1.いのやま」です。
犬山と隣接する矢沢山からイノシシを追って「猪山→犬山」となったことが由来。
そのため、読み方も「いぬやま」ではなく「いのやま」となっています。
日本には同じ漢字で「犬山」という名字もありますが、混乱しないようにしましょう。
参考:犬山町(横浜市)- Wikipedia
Q10.日限山【港南区】
第10問目は、港南区にある「日限山」です。
Q.「日限山」を何と読む?
1.ひのげんやま 2.にちげんやま 3.にちげんさん 4.ひぎりやま
A.正解は…「4.ひぎりやま」です。
これは、町内の寺院に祀られている「福徳院日限地蔵尊」から由来しています。
「3日のうちに熱が下がりますように」と日数を限定して、お地蔵様へお参りするのです。
日限山は小高い山のような坂道が多い地形のため、これも関係しているのかもしれません。
参考:日限山 – 横浜市港南区
横浜市の難読地名 何問正確できましたか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、横浜市内の読み方が難しい「難読地名」とその由来などをお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
特に読み方の珍しい地名10か所をご紹介しましたが、皆さんは何問正解できましたか?
地名は、歴史とともに当て字や読み方の響きで徐々に変化した地域もあります。
全く聞き馴染みがなければ、難しいかも…。
クイズをきっかけに横浜市内の地名を知り、その街への理解も深まること間違いなしです。
ぜひとも、自分が住む「この読み方難しいかも!?」と思う地名を探してみてください。
皆さんが知らないうちに横浜観光で市内の難読地名へ足を運んでいるかもしれません。