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これは何と読む?横浜市の難読駅名クイズ
横浜市内には、乗り換え路線や乗降客数の多い駅が数多く存在します。
特に、駅名は地域の歴史や由来などから独特な読み方をすることも。
ここでは、横浜市内の「難読駅名」をクイズ形式で紹介するコンテンツです。
目次
1年を通して多くの観光客が訪れる人気の観光地「横浜」。
横浜市内には、ターミナル駅から無人駅までを含めると約150駅もあるのです。
その中で、読み方の難しい「難読駅名」もいくつか存在します。
「地元の人なら駅名が読めて当然だけど、それ以外の人は難しくて読めない…」
地元に住んでいれば駅名を読めるのは当たり前ですが、それは多分耳で覚えているから。
そのため、その地域へ馴染みが無い方にとって漢字で表記されると難しいことも多いです。
今回は、クイズ形式で「横浜市内にある難読駅名」や駅名の由来についてお伝えします。
ここからは、横浜市内にある難しい「駅名」を厳選してクイズ形式で8問紹介します。
駅名は、その地域の歴史や由来などから独特な読み方をすることが多いです。
聞き馴染みがなければ、少し難しいかもしれません。
みなさんは、読み間違いやすい「難読駅名」何問正解できますか?
問題は全部で8問あるため、ぜひ挑戦してみてくださいね。
まず1問目は、南区にある横浜市営地下鉄ブルーラインの「蒔田駅」です。
Q.「蒔田駅」を何と読む?
1.めいた 2.ときた 3.まきた 4.まいた
A.正解は…「4.まいた」です。
「蒔田」という駅名の由来は、次のように記載されていました。
籾を直接耕地に撒く農法に由来する説、『更級日記』の一節の「あすだ河(明田川)」が大岡川下流部を指す古名であり、「めいた」→「まいた」と転訛したとする説がある。
蒔田町 (横浜市) – Wikipedia
蒔田という駅名は諸説ありますが、明日川が訛って「まいた」となったことに由来します。
もともと「蒔」という漢字には「(種を)まく」という意味があるのです。
町内一帯が以前から農業の盛んな地域だったことも、由来の1つなのかもしれません。
蒔田駅は横浜市営地下鉄第1号車両搬入の地 – 横浜で暮らそう
次の2問目は、南区にある京急線と横浜市営地下鉄ブルーラインの「弘明寺駅」です。
Q.「弘明寺」を何と読む?
1.こうめいじ 2.こうみょうじ 3.ぐみょうじ 4.ひろみょうじ
A.正解は…「3.ぐみょうじ」です。
「弘明寺」という駅名の由来は、次のように記載されていました。
駅名の由来は、いうまでもなく、駅に隣接する横浜最古の名刹、弘明寺観音にちなむもの。駅舎もこれにならって、朱塗り、寺院風の建物だった。そんなユニークな建物も、利用する人が増えるにともなって、より便利な駅にと改良に着手。昭和59年12月数年がかりの工事も完了して、便利な橋上駅舎となった。
弘明寺駅 – 京浜急行電鉄
駅名は、町内にある横浜市内最古の寺院「弘明寺」から由来しています。
弘明寺も、かつては「求明寺」と表記していました。
しかし、後にお経「弘誓深如海(ぐぜいじんにょかい)」の「弘」を取って改名したそう。
弘明寺駅は、京急線と横浜市営地下鉄ブルーラインの2路線あるのです。
路線は、それぞれの改札口から約600mほど離れていました。
ちなみに、横浜市営地下鉄ブルーラインの場合、弘明寺駅は蒔田駅の隣駅となっています。
2つの隣接する難読駅名として、ぜひあわせて覚えておきましょう。
3問目は、金沢区にある京急線「能見台駅」です。
Q.「能見台」を何と読む?
1.のうけんだい 2.のうみだい 3.のけんだい 4.のうけだい
A.正解は…「1.のうけんだい」です。
「能見台」という駅名の由来は、次のように記載されていました。
町名は金沢八景を見晴らした能見堂(能見台森に遺跡が保存されている)に因んで名づけた。
金沢区の地名と由来 – 横浜市金沢区
能見台は、町内の金沢八景を見晴らせる「能見堂」という場所から由来しています。
もともと、能見堂のあった能見台一帯の地形は、高低差の激しい台地でした。
そのため、台地の能見堂から見渡せるエリアとして「能見台」となったのです。
能見台駅は、改札口を出ると昔ながらのバスロータリーが広がっています。
現在は「能見台駅」の駅名が浸透していますが、もともとの旧駅名は「谷津坂駅」でした。
4問目は、旭区にある相鉄線の「南万騎が原駅」です。
Q.「南万騎が原」を何と読む?
1.みなみまんきがはら 2.なんまんきがはら 3.みなみまきがげん 4.みなみまきがはら
A.正解は…「4.みなみまきがはら」です。
「南万騎が原」という駅名の由来は、次のように記載されていました。
かつて、畠山重忠と北条義時の軍勢が壮絶な戦を繰り広げた際、この辺りに北条氏が数万騎の陣を構えたことから「万騎が原」の名が付いたとも伝えられています。
相鉄 公式X より
南万騎が原は、鎌倉時代の畠山重忠と北条義時の戦いに由来しています。
この辺りに、北条氏が数万騎の陣を構えたことから「万騎が原」となったそう。
南万騎が原の通称は「みなまき」ですが、実は「南万騎が原」という地名は存在しません。
駅周辺の住所は「柏町」です。
ちなみに、駅看板の裏側にはこれをモチーフとした馬がデザインされています。
訪れた際はぜひチェックしてみてくださいね。
南万騎が原に住んでみよう 暮らしてみよう – 横浜で暮らそう
そして5問目は、磯子区にある京急線の「屏風浦駅」です。
Q.「屏風浦」を何と読む?
1.へいふううら 2.びょうぶがうら 3.かきふううら 4.びょうぶうら
A.正解は…「2.びょうぶがうら」です。
「屏風浦」という駅名の由来は、次のように記載されていました。
屏風浦という地名は、海に迫る山が屏風を立てたようだったからつけられたといわれているが、源頼朝の命名とも伝えられている。
屏風浦駅 – 京浜急行電鉄
屏風浦は、町内からの海と迫る山が屏風を立てたように見えることから由来しています。
そのため、屏風浦一帯は高低差の激しい台地と平地がある見晴らしの良い土地です。
ちなみに、町名も同じく「屏風浦」ですが、「屏風ヶ浦」と表記することもあります。
6問目は、鶴見区にある京急線の「花月総持寺駅」です。
Q.「花月総持寺」を何と読む?
1.かげつそうもちでら 2.かげつそうもちじ 3.かげつそうじじ 4.かげつそうじでら
A.正解は…「3.かげつそうじじ」です。
「花月総持寺」という駅名の由来は、次のように記載されていました。
もともとは大正3年に、花月園公園として新橋の料亭「花月」の主人であった平岡広高という人の手によって開園され、子供の遠足やピクニック、あるいは散策地などとして利用されていた。
花月総持寺駅 – 京急電鉄
花月総持寺は、かつて存在した「花月園」と現在もある「総持寺」から由来しています。
花月園には、かつて「東洋一の大遊園地」と呼ばれるほど大型の複合遊園地がありました。
遊園地には、観覧車/メリーゴーランド/動物園/スケートリンクなどがあったそうです。
総持寺は駅から歩いて約7分の場所にあり、境内の敷地面積は約50万㎡と広大。
開創は700年以上前で、全国に関連寺院が約1万5000寺もある曹洞宗の大本山となります。
総持寺は昭和の大スター「石原裕次郎」さんが眠るお墓があることでも有名ですね。
ちなみに、花月総持寺駅は2026年3月末まで駅舎のリニューアル工事が行われています。
駅舎耐震補強のほか、上下ホーム上家改修や旅客用のトイレが新設されるそうです。
花月園は横浜 鶴見「東洋一の遊園地」があった街 – 横浜で暮らそう
7問目は、鶴見区にあるJR南部線の「矢向駅」です。
Q.「矢向」を何と読む?
1.やむこう 2.やむ 3.やむかい 4.やこう
A.正解は…「4.やこう」です。
「矢向」という駅名の由来には、さまざまな説があります。
どの由来が本当か定かではないものの、少なくとも矢向は歴史ある街なのが分かりますね。
ちなみに、隣の難読駅名「尻手駅」がある尻手(しって)もかつて矢向村の一部でした。
2つの隣接する難読駅名は、あわせて覚えておきましょう。
最後の8問目は、港北区にある横浜市営地下鉄ブルーラインの「新羽駅」です。
Q.「新羽」を何と読む?
1.にっぱ 2.しんば 3.にいば 4.しんぱ
A.正解は…「1.にっぱ」です。
「新羽」という駅名の由来は、次のように記載されていました。
「荷場(にば)」
船で鶴見川を遡上し材料を運び、荷物を降ろした場所。新羽郷杉山神社の碑文に「上古、根古屋の庄、荷場の郷と唄う」と刻まれている。「北日葉」
北新羽地蔵堂の半鐘に1797年(寛政9年)に「北日葉」と刻印されている。「新羽」
新羽町 – Wikipedia
「新」は新しい開墾地に付けられた名前。「羽」は「山の端」を意味すると考えられており、鶴見川に鶴が舞っていたことにも由来するとの説もある
新羽は、駅名と同じ地名の由来には諸説あります。
山の端にある丘が鶴見川に向かって突き出ている地形から由来しているのです。
その一方で、新羽駅の近くを流れる鶴見川に由来したものが多くなっていました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、横浜市内の読み方が難しい「難読駅名」や駅名の由来についてお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
クイズ形式で8つの駅をご紹介しましたが、皆さんは何問正解できましたか?
駅名は、その地域の歴史などから独特な読み方をすることが多いです。
聞き馴染みがあって知らなければ、少し難しいかもしれません。
しかし、由来の意味や歴史を知ることができれば、その駅名への理解も深まるはず。
横浜観光がてら、横浜市内の難読駅名の地域へ足を運んでみてはいかがでしょうか。