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能見台に住んでみよう 暮らしてみよう

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能見台に住んでみよう 暮らしてみよう
みなさんは「能見台」をご存知でしょうか?
そしてどんなイメージがありますか?
このコンテンツでは「能見台での住まい」についてご紹介いたします。
横浜「能見台」で住まいをお探しの方は、是非ご検討ください。

能見台に住んでみよう 暮らしてみよう

横浜といえば、観光名所の多い西区や中区のイメージが強いのではないでしょうか。
横浜18区のなかでも南側にあるのが「能見台」です。
あまり知られていませんが、歴史や自然が豊富な街となっています。
そのため、ファミリーにも最適で「住みやすい街」なのです。
今回は、そんな「能見台の暮らし」についてお伝えします。

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能見台ってどんなところ?

能見台は、横浜市18区のなかでも南側に位置する金沢区にあります。
金沢区のなかでも、内陸部エリアに位置する街です。
住宅街や商業施設が充実しており、ベッドタウンとしても人気のエリアとなっています。
30年ほど前からは、再開発計画によって街全体が進化し続けています。
能見台は、山に囲まれた自然豊かな場所であることが一番の魅力となっています。
能見台は金沢区ですが、磯子区にも隣接しており、アクセスが良いのも特徴です。

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能見台の歴史と由来について

現在、地名や駅名に使われている「能見台」の歴史は、室町時代までさかのぼります。

町名は金沢八景を見晴らした能見堂に因んで名づけた。

金沢区の地名と由来 – 横浜市金沢区

能見台の地名は、金沢八景を見晴らせる「能見堂」という場所から由来しています。
もともと、能見堂のあった能見台一帯の地形は、高低差の激しい台地となっていたのです。
そのため、台地の能見堂から見渡せるエリアとして「能見台」となりました。

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能見台の変遷と再開発

能見台は、重なる釜利谷町・上中里町・氷取沢町の一部が明治時代以降に横浜市へ編入しました。
それまでは、別々の町名として独立していたため、能見台という地名もなかったのです。
能見台は、1981年以降の「町界町名地番整理事業」によって新設されました。

能見台一丁目(昭和56年5月1日設置)能見台二・三丁目(昭和57年12月1日設置)
能見台四~六丁目(昭和60年5月1日設置)

昭和56年、昭和57年、昭和60年の町界町名地番整理事業の施行にともない、片吹、釜利谷町、富岡町、堀口、谷津町、磯子区上中里町、氷取沢町の各一部から新設した町。

金沢区の地名と由来 – 横浜市金沢区

片吹・釜利谷町・富岡町・堀口・谷津町・中里町・氷取沢町の各一部からきています。
1970年以降から続く、横浜市の大規模開発「金沢能見台1・2・3丁目地区地区計画」が始まりました。
再開発では、広大な丘陵地を利用しており、住宅の種類もさまざまです。
能見台駅周辺には、比較的新しい大規模マンションが何棟も立ち並んでいます。
一方の能見台通を中心としたエリアは、閑静な一戸建ての住宅街となっているのです。

その先を行けば、堀口・長浜エリアの美しい街並みが広がっていました。
「シティ能見台ふれあいの街」の美しい景観は、暮らしと自然が調和するように設計されています。
このように、街全体の整備も進んだことで現在の能見台エリアが形成されていったのです。

参考:金沢区の地名と由来 – 横浜市金沢区
   C-001:金沢能見台1・2・3丁目地区 – 横浜市

金沢区の歴史ある景勝地「能見堂」とは?

能見台の由来となった「能見堂」というのは、どんな場所なのでしょうか。
能見堂は、能見台の森の山上にある地蔵堂跡です。
「横浜市地域史跡」に登録されており、現在は「金沢八景根元地」という石碑があります。

能見堂跡 – Wikipedia

古くから景勝地として知られ、東海道の保土ケ谷宿から鎌倉へ続く金沢道が通っているのです。
この場所が「能見堂」という名前になったのには、諸説ありました。

  1. 景色が「能く(よく)見える」ことから
  2. この地を描こうとした巨勢金岡が見事な景色にのけ反ったことから「のっけ堂」
能見堂跡 – Wikipedia

能見堂
金沢道を500メートルばかり上った先に能見堂跡があります。金沢八景を眺めることのできる展望台があったため有名になり、戦前には巨勢金岡が筆を捨てた伝説とともに「筆捨松」という巨松が茂っていましたが、戦時中に切り倒されてしまいました。

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平安時代の貴族宮廷画家であった巨勢金岡(こせのかなおか)がこの地を訪れました。
松の木の下でこの地を描こうとしたものの、あまりにも見事な景色にのけ反ったことから「のっけ堂」と呼ばれたのです。
この際、思わず筆も落とした逸話から、松の木を「筆捨て松」とも呼ぶようになりました。
また、浮世絵で有名な歌川広重も能見堂からの景色「武陽金沢八勝夜景」という作品を描いています。

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ここから見えていたのは、現在の「金沢八景」や「平潟湾」です。
この「金沢八景」という地名は、中国の瀟湘八景に似ていたことから由来しています。

元禄7年金沢の地に立ち寄った中国僧、心越禅師(しんえつぜんし)は、能見堂(今の能見台)からの風景が故郷中国の瀟湘(しょうしょう)八景にそっくりと絶賛。このことから金沢八景と名付けられ、駅名にもなりました。幕末の浮世絵師、歌川広重も描いた絶景です。

金沢八景から見た「平潟湾」

このことから、能見堂は金沢八景も見渡せる「絶景スポット」として有名になりました。
同じ金沢区内ですので、能見台から見える金沢八景の景色を見に行くのもアリですね。
能見堂の起源は不明ですが、1486年の書物「梅花無儘蔵」には「濃見堂」があるのです。
そのため、少なくとも能見堂は室町時代に存在していたと思われます。
現在は、ハイキングコースとして整備されているほか、梅の名所になっているのです。
このような歴史に触れながら、金沢区を巡るのもアリですね。

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能見台の交通アクセスについて

能見台の最寄り駅は、京急線「能見台駅」です。
京急線「能見台駅」に隣接する駅は「金沢文庫駅」と「京急富岡駅」となっています。
現在は「能見台駅」の駅名が浸透していますが、もともとの旧駅名は「谷津坂駅」でした。
1982年、駅周辺の再開発に伴って橋上にあった駅舎の改築工事が実施されたのです。
その際に、駅名も「能見台駅」へ改称されました。

「能見台駅」改札口を出ると、昔ながらのバスロータリーが広がっています。
それもそのはず、現在の駅舎は1982年の改築当時から変わっていないのです。
改札口を出てすぐの頭上には、バスの時刻表が掲示されていてとても便利でした。

ちなみに「横浜駅」まで約20分、「品川駅」まで約38分です。
また、普通電車のほかにエアポート急行の停車駅となっています。
そのため「羽田空港第1・第2ターミナル駅」までは約46分で行くことができるのです。
突然の出張などで、飛行機や新幹線を利用する場合にも安心ですね。
他の路線への乗り換えはなく、京急線1本で行けるアクセスの良さが魅力となっています。

能見台の魅力は、電車の利便性が良いだけではありません。
京急線「能見台駅」すぐ横を通っているのは、横浜横須賀道路「堀口能見台IC」です。
他にも、車で約10分の場所には首都高速湾岸線「幸浦IC」もあります。
首都高速湾岸線「幸浦IC」を使えば、横浜・みなとみらいまで約20分です。
能見台は車での移動がスムーズなため、一家に一台あると便利ですね。

首都高速湾岸線「幸浦IC」出口

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能見台でお買い物をするなら

「能見台駅」周辺は、お買い物にも便利です。
まず、駅のバスロータリーを出てすぐに交差点が見えてきました。
このエリアは、緑のオシャレな街灯が目印の「能見台駅前商店街」が広がっているのです。

西側には、ドラッグストア・コンビニ・クリーニング店・飲食店・専門店があります。
人気レストランやパン屋など、お買い物が楽しくなるようなお店がたくさんありました。
商店街の看板がある交差点付近からも分かるほど、急な坂道が伸びています。
この長い坂道を上っていくと、能見台の住宅街へ続いているのです。

商店街の北側には、スポーツの強豪校で有名な横浜高校が見えてきました。
また、横浜高校とは反対の駅南側にある商店街を抜ければ「イトーヨーカドー」もあります。
平日の仕事帰りも、駅周辺でお買い物ができるのは嬉しいですね。

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能見台の治安について

ここからは、能見台に住むことになったら気になる「治安」についてお伝えいたします。
まず、能見台のある金沢区の治安について横浜18区から比較します。
横浜市の統計によると、金沢区の人口は第10位となっています。(2022年1月1日現在)
そこで「横浜市人口/世帯数」の上位10区を犯罪発生率から比較しました。
(犯罪発生率=犯罪数÷人口×1,000)

順位区分犯罪発生率(%)人口(人)
1位青葉区1.9311,146
2位保土ケ谷区2.4206,631
3位都筑区2.4214,891
4位戸塚区2.5284,084
5位旭区2.6243,359
6位神奈川区2.8247,444
7位金沢区2.8197,646
8位鶴見区2.9295,580
9位港北区3.0359,521
10位港南区3.2215,222
参考:推計人口・世帯数【最新】「横浜市人口ニュース No.1145」- 横浜市
参考:2021年1~11月累月暫定値 刑法犯 罪名別市区町村別 認知件数 – 神奈川県警察

金沢区は、人口上位10区のうちで治安の良さは7番目という結果になりました。
住宅街が多いため、学校・商店街・公園などの地域に密着している施設が揃っています。
そのため、常に地元の方々に見守られながら、安心して暮らせる街なのです。
また、再開発計画で街全体が進化し続けており、ベッドタウンとして人気となっています。
このような理由から、地域全体が「ファミリーに住みやすい街」となっているのです。

能見台の住み心地は?

「能見台での住まい」を考える際、気になるのは住み心地です。
まず、買い物や食事をするなら駅周辺で購入することをおすすめします。
クリニック・病院・介護施設なども点在しており、もしものときでも安心ですね。
住宅街が多い能見台には広い公園が複数あり、ファミリーも住みやすくなっています。

しかし、能見台のある金沢区は住宅街が多い一方で、坂道も多くなっています。
そのため、生活する上での移動手段としては、自転車・車・バスが必須なのです。
なお、地元の方からは「自転車を選ぶなら断然、電動自転車が便利!」ということでした。

電動アシスト自転車

能見台に住むなら

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、歴史と自然が豊富な能見台についてお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
能見台は金沢区の内陸部にあり、ベッドタウンとして人気の街となっています。

そして「能見堂」など古くからの歴史が残る場所もありつつ、再開発で進化し続ける街。
商業施設も充実していて、ショッピングが楽しくなるようなお店がたくさんあります。
新旧混在する街「能見台」は、ファミリーが住みやすい街となっています。
これからの住まいに「能見台」を選択肢の1つとして考えてみませんか。

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