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金沢文庫に住んでみよう 暮らしてみよう
みなさんは「金沢文庫」をご存知でしょうか?そしてどんなイメージがありますか?
このコンテンツでは「金沢文庫での住まい」についてご紹介いたします。
横浜「金沢文庫」で住まいをお探しの方は、是非ご検討ください。
目次
横浜といえば、観光名所の多い西区や中区のイメージが強いと思います。
横浜18区のなかでも南側にある「金沢文庫」。
あまり知られていませんが、歴史や自然が豊富な街となっています。
そのため、ファミリーや一人暮らしにも最適で、住みやすい街です。
今回は、そんな「金沢文庫の暮らし」とゆかりのあるハマっ子がお伝えします。
横浜で住むなら何区がいい 横浜18区から厳選 – 横浜で暮らそう
金沢文庫は、横浜市18区のなかでも最も南側に位置する、横浜市金沢区にあります。
現在、地名や駅名に使われている「金沢文庫」の歴史は、鎌倉時代までさかのぼります。
金沢文庫は鎌倉時代のなかごろ、北条氏の一族(金沢北条氏)の北条実時が武蔵国久良岐郡六浦荘金沢(現、横浜市金沢区)の邸宅内に造った武家の文庫です。
その創設の時期についてはあきらかではありませんが、実時晩年の建治元年(1275)ごろと考えられています。蔵書の内容は政治・文学・歴史など多岐にわたるもので、収集の方針はその後も顕時・貞顕・貞将の三代にわたって受け継がれ、蔵書の充実がはかられました。
金沢文庫ってどんなところ?- 神奈川県立 金沢文庫
また、金沢文庫(かなざわぶんこ)の読み方は、このように変化していきました。
「金沢」は歴史的・慣例的には「かねさわ」と読まれるのが本来であり、設立当初は「かねさわぶんこ」或いは「かねさわのふみくら」と呼称されていた[4]。江戸時代に加賀藩の金沢が著名になり「かなざわ」という読みが広まり、現在では公共機関の読みも金沢区や京急電鉄「金沢文庫駅」は「かなざわ(ぶんこ)」となり、神奈川県立金沢文庫も同様に「かなざわぶんこ」の読みとなっている。
金沢文庫 – Wikipedia
最寄り駅は、京急線「金沢文庫駅」となっており、特急電車も停車する大きな駅です。
駅の改札を出ると、東口と西口に分かれています。
どちらも便利ですが、スーパーマーケットなどの新しい建物が多いのは西口です。
改札外には、飲食店・ドラッグストア・コンビニなど約10店舗が揃っているため、雨の日の買い物も安心です。
また、となり駅は京急線「金沢八景駅」となっています。
駅までの距離は、約1.4kmとなっており、途中には京急電鉄の「金沢検車区」があります。
金沢検車区(かなざわけんしゃく)は、横浜市金沢区泥亀1丁目にある、京浜急行電鉄の車両基地である。
金沢検車区 – Wikipedia
かつては工場(金沢工場)も存在したが、川崎工場と共に久里浜工場(現・京急ファインテック久里浜事業所)へ統廃合された。
金沢文庫で一番の魅力は、海と山に囲まれた自然豊かな場所となっていることです。
一方で、金沢区の大部分は起伏の激しい丘陵地となっており、100m前後の山が入り組んだ地形となっています。
場所によっては、金沢文庫の景色を一望できるため、自分のお気に入りスポットを探してみてくださいね。
金沢区についての内容は、別のコンテンツでもお伝えしています。
こちらもあわせてご覧ください。
はじめにご紹介するのは、金沢文庫すずらん通り商店会(通称:すずらん通り商店街)です。
すずらん通り商店街は、駅の改札口を左側に曲がった東口から、すぐの場所にあります。
谷津町に広がる商店街は、地元の方々に親しまれているお買い物スポットです。
南の泥亀地区には、金沢区役所(総合庁舎)・郵便局・病院・警察署などがあります。
そのため、すずらん通り商店街はこれらを利用する方々の通り道にもなっているのです。
近隣には、金沢文庫ふれあい商店街もあるため、周辺一帯は毎日賑わいを見せています。
商店街には、昔ながらの喫茶店・おもちゃ屋・呉服店・パン屋など約60店舗が立ち並び、懐かしい雰囲気が残っています。
一方で、ここ20年で個人店は大幅に減少し、チェーン店も増加しています。
すずらん通り商店街で、特に有名なお店といえば小田薬局です。
この小田薬局は、歌手・小田和正さんの実家として、ファンの間では有名になっています。
しかし、メディアの取材には一切出ていないため、知る人ぞ知るスポットです。
右から書かれた看板と風情溢れる建物で、外観はノスタルジックな雰囲気となっています。
よく見ると「弐階 紅茶飲処」と書かれており、2階には喫茶店「友&愛」が併設されていました。
ちなみに、京急線「金沢文庫駅」は、小田和正さんゆかりの地ということもあり、駅の発車メロディーが小田和正さんの「my home town」となっているのです。
駅を利用した際には、ぜひ聞いてみてくださいね。
そして3つ目にご紹介するのは、海の公園です。
海の公園は、すずらん通り商店街のある東口から歩いて15分のところにあります。
海の公園は、横浜で唯一の全長1kmの海水浴場と芝生広場がある自然豊かな公園です。
入口からの園内は遊歩道で舗装されているため、ジョギング・サイクリングなど運動をする方も多く見かけました。
夏になると、海水浴場は海水浴や潮干狩りなどをする方で賑わいます。
他にも、ウインドサーフィン・ビーチバレー・ビーチサッカーなどができる場所も充実しているため、マリンスポーツを行う方々から人気の場所です。
海の向こう岸には、八景島シーパラダイスの遊園地エリアが見えていました。
休日に行きましたが、テントを張る方・部活動の練習をする学生・浜辺で楽しむ親子など、年齢層はさまざまでした。
海水浴には足洗い場も設置されているため、帰りを気にせず、思いっきり楽しむことができるのは嬉しいですね。
公園には隣接して柴漁港がありますが、ここで水揚げされるアナゴは江戸前の寿司ネタとして重要で、おいしいアナゴとして有名です。
そして、海水浴場を奥へ進むと、バーベキュー場が見えてきます。
ここは、八景島が一望できる最高のロケーションと開放感のあるバーベキュー場となっています。
手ぶらで楽しむこともできるため、子どもから大人までが1日楽しめる場所です。
駐車場は有料となっていますが、約1,700台の車が駐車できるのは安心ですね。
園内を一周していると、ドッグラン・グランド・売店なども発見しました。
海の公園は、横浜シーサイドラインで行くこともできます。
その場合には「海の公園駅」の柴口か南口から下車すると、すぐとなっています。
週末のアクティビティを楽しみに海の公園へ訪れてみてはいかがでしょうか。
休日は横浜唯一の海水浴場「海の公園」へ行こう – 横浜で暮らそう
次にご紹介するのは、金沢動物園です。
約60万m²の広大な敷地の園内には「動物園エリア」と「植物区エリア」で分かれています。
金沢動物園は「動物園エリア」にあり、約46種480頭の動物が展示されています。
動物は、生息地別にアメリカ区・ユーラシア区・オセアニア区・アフリカ区の4大陸に分けて展示されているため、とても見やすくなっていました。
ゆっくり動物を観察しながら、園内を満喫するならば1日でも足りないくらいです。
毎年8月には、夜のライトアップされた動物園に入館できる「金沢ナイトZoo」が開催されています。
普段は見ることのできない、動物たちの姿を幻想的な雰囲気で楽しめる人気のイベントです。
金沢動物園で特に力を入れているのが、世界的な絶滅危惧動物の保存です。
そのため、1番の見どころは、日本のここでしか見られない世界三大珍獣のオカピ・コアラ・アミメキリンなど、希少な草食動物を飼育・展示していることです。
植物区エリアでは、約300種類3万5千本の四季折々の植物が植えられているほか、こども広場では、全長100mにもなる市内最大級のローラーすべり台が人気となっています。
訪れた際には、常に30人ほどの親子がすべり台用そりを持って並んでいました。
なかには、何度も並び直して4回目を滑るために並んでいるという方も多かったです。
また、カフェやショップなどが併設されているため、1日楽しんだ思い出としておみやげも購入できます。
市内最大級の緑に囲まれている金沢動物園は、時期を問わずに1日中楽しめる施設となっていました。
金沢動物園へは坂道が多いため、徒歩よりも金沢文庫駅西口からのバスが便利です。
駅を出てすぐから看板もたくさんあり、迷う心配はありません。
ただ、帰りのバスは混雑するため、時刻表を確認してから余裕を持って遊びましょう。
最後にご紹介するのは、神奈川県立金沢文庫です。
神奈川県立金沢文庫は、金沢山称名寺というお寺に隣接する中世歴史博物館です。
館内には、国宝「金沢貞将像」や重要文化財「大般若波羅密多経(宋版)巻1」などの貴重な品々が展示されています。
金沢区は鎌倉市に近いこともあり、豊富な歴史が数多く現存しているのです。
神奈川県立金沢文庫では、周年記念の特別展を実施していることもあります。
通常、このような特別展は見ることができないため、訪れた際に開催していればラッキーです。
神奈川県立金沢文庫へのアクセスは、金沢文庫駅から徒歩約15分となっており、駅には看板も出ていました。
また、入館料が 500円(大人)となっており、高校生以下は無料です。
開館時間は、9:00~16:30となっています。
休館日は、毎週月曜日/年末年始となっているため、足を運ぶ際には確認しましょう。
(※なお、現在は新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休館中です。)
他にも、国の指定史跡「朝夷奈切通し」や初代内閣総理大臣・伊藤博文の旧別邸、国の登録有形文化財に指定されている割烹旅館「喜多屋(旧:金沢園)」などが近くにあります。
喜多屋は、開業当時に与謝野晶子などの歌人が訪れたことでも有名な割烹旅館となっており、歴史好きにはたまらないおすすめスポットがたくさんあります。
このような歴史に触れながら、金沢区を巡るのもアリですね。
ここからは、金沢文庫に住むことになったら気になる「治安」についてお伝えいたします。
まず、金沢文庫のある金沢区の治安について横浜18区から比較します。
横浜市の統計によると、金沢区の人口は第10位となっています。(2022年1月1日現在)
そこで「横浜市人口/世帯数」の上位10区を犯罪発生率から比較しました。
(犯罪発生率=犯罪数÷人口×1,000)
順位 | 区分 | 犯罪発生率(%) | 人口(人) |
1位 | 青葉区 | 1.9 | 311,146 |
2位 | 保土ケ谷区 | 2.4 | 206,631 |
3位 | 都筑区 | 2.4 | 214,891 |
4位 | 戸塚区 | 2.5 | 284,084 |
5位 | 旭区 | 2.6 | 243,359 |
6位 | 神奈川区 | 2.8 | 247,444 |
7位 | 金沢区 | 2.8 | 197,646 |
8位 | 鶴見区 | 2.9 | 295,580 |
9位 | 港北区 | 3.0 | 359,521 |
10位 | 港南区 | 3.2 | 215,222 |
金沢区は高齢化が進んでいるものの、学校・スーパー・住宅街が多く、地域に密着しています。
そのため、常に地元の方々に見守られながら、安心して暮らせる街なのです。
また、金沢文庫は歴史を大切にしている一方で、時代とともに変容してきました。
そのような風土は今も受け継がれているため、区外からの人々も柔軟に受け入れる気質があるのです。
「金沢文庫での住まい」を考える際、気になるのは住み心地です。
今回は、金沢文庫に暮らして40年以上になる方の「生の声」をお伝えします。
実際に住んでみて感じたことをそれぞれ挙げてもらいました。
Q. 金沢区の魅力を教えてください。
A. 景勝地が多いことです。金沢区を語るのは、私の自慢です。
Q. では、普段の暮らしで不便だと感じることを教えてください。
A. 通勤やお出かけで首都圏へ出るには、アクセスが悪いです。
Q. 金沢区の魅力を教えてください。
A.自然に囲まれているため、地元で育った朝採れ野菜を直売所で購入できます。
Q. では、普段の暮らしで不便だと感じることを教えてください。
A.坂道が多く、買い物に行くときは大変です。
金沢文庫のある金沢区は住宅街が多い一方で、坂道も多くなっているのが特徴です。
そのため、生活する上での移動手段としては、自転車・車・バスが必須となってきます。
なお、住んでいる方からは「自転車を選ぶなら電動自転車が便利!」ということでした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、歴史と自然が豊富な金沢文庫についてお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
地元の方々に愛される金沢文庫は、ファミリーや一人暮らしが住みやすい街となっています。
これからの住まいに「金沢文庫」を選択肢の1つとして考えてみませんか。