金沢八景 金沢文庫の違いとは?
みなさんは「金沢八景」「金沢文庫」と聞いて何を思い浮かべますか?
「歴史が古い海の街」として、時代とともにさまざまな変化を続けてきました。
このコンテンツは、横浜市金沢区にある2つの街についてご紹介いたします。
横浜市金沢区で住まいをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
金沢八景 金沢文庫の違いとは?
金沢八景と金沢文庫は、どちらも横浜市南部に位置する金沢区の町名です。
また、それぞれ京急線の駅として、隣同士の街にあります。
この2駅は、名前も似ているため、駅の利用を間違える方が非常に多いです。
金沢八景という地名は、中国の風光明媚な景色にそっくりだったことから由来しています。
元禄7年金沢の地に立ち寄った中国僧、心越禅師(しんえつぜんし)は、能見堂(今の能見台)からの風景が故郷中国の瀟湘(しょうしょう)八景にそっくりと絶賛。このことから金沢八景と名付けられ、駅名にもなりました。幕末の浮世絵師、歌川広重も描いた絶景です。
歌川広重が描いた金沢八景 – 横浜市金沢区
今回は、そんな金沢八景と金沢文庫を「住む」という視点から、比較してお伝えします。
交通アクセスについて
まずは、金沢八景と金沢文庫の交通アクセスを、それぞれの駅から比較します。
金沢八景駅 | 金沢文庫駅 | |
アクセス(横浜駅まで) | 18分(快特) | 20分(快特) |
1日の平均乗車者数(全74駅) | 59,588人(9位) | 69,940人(6位) |
乗り換え | 京急逗子線横浜シーサイドライン | ー |
バスターミナル/タクシーのりば | あり | あり |
横浜駅からのアクセスは「快特」で金沢八景駅までが18分、金沢文庫駅までが20分です。
どちらの駅にも、同じ「快特」が停車するため、とても便利になっています。
(※「快特」とは、京急線で一番の停車駅の少ない電車のことです。)
1日の平均乗降者数は、金沢八景駅が59,588人、金沢文庫駅が69,940人となっています。
京急線全74駅の乗降者数別では、それぞれ9位,6位とかなり多いのです。(2019年度)
金沢文庫駅は、金沢八景駅より乗降客数が多く、駅も東口と西口の2つに分かれています。
しかし、電車への乗り換えができないため、注意が必要です。
金沢八景駅と金沢文庫駅は、どちらも大きなバスターミナルとタクシーのりばがあります。
金沢八景駅は、逗子市方面へ行く京急逗子線と横浜シーサイドラインに乗り換えることができます。
横浜シーサイドライン「金沢八景駅」は、京急線「金沢八景駅」へ30秒で乗り換え可能です。
また、雨に濡れず乗り換えできることから利便性も向上しました。
2019年に完成した駅構内は天井も高いため、日が差し込む明るい設計となっています。
駅には、すべての階から乗降できるエレベーターが設置されていました。
そして、改札口はベビーカーなども通れるような広さで、ホームは段差が少なくなっていました。
シーサイドラインへ乗り換えることで、金沢区の海沿いにも行くことができます。
そのため、工場直売エリアの多い工場地帯・コストコ金沢シーサイド倉庫店・三井アウトレットパーク横浜ベイサイドなどへのアクセスも便利です。
横浜シーサイドラインを利用して、お買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか
各施設に関する内容は、別のコンテンツでもお伝えしています。
こちらもあわせてご覧ください。
横浜 金沢区はアウトレットと工場直売の街 – 横浜で暮らそう
横浜のアウトレットといえば… 三井アウトレットパーク横浜ベイサイド – 横浜で暮らそう
お買い物をするならどちらが便利?
次に、金沢八景と金沢文庫のお買い物を、それぞれの駅から利便性について比較します。
金沢八景駅 | 金沢文庫駅 | |
商業施設 | ウィングキッチン金沢八景 イオン金沢八景店 | 駅構内 オーケー金沢文庫店 アピタ金沢文庫店 |
商店街 | 金沢八景共栄会 | 金沢文庫すずらん通り商店街 金沢文庫ふれあい商店街 |
金沢八景駅は、改札口からすぐの場所に駅直結型の商業施設「ウィングキッチン金沢八景」があります。
ウィングキッチン金沢八景は、京急沿線を中心に展開する京急ショッピングプラザ・ウィングの姉妹ブランドの4店舗として、スーパー・コンビニ・飲食店・眼科など11店舗が入っています。
ここでは「地域に溶け込むコミュニティプレイス」として、以下の4点がコンセプトとなっています。
- 食品・飲食を中心に取扱う
- 最寄り駅にあると嬉しい
- 毎日でも立ち寄れる
- 普段づかいの商業施設
雨にも濡れることなく、お買い物がスムーズにできるのも嬉しいですね。
また、金沢八景駅から約6分の場所には、大型スーパー「イオン金沢八景店」があります。
イオン金沢八景店は、一人暮らし・ファミリー・シニア世代など、幅広い客層に利用されているのが大きな特徴です。
元々「日本製鋼所横浜製作所」があった跡地に、百貨店「金沢八景プランタン」が1983年に誕生しました。
その後は1994年から22年間「ダイエー金沢八景店」でしたが、運営がイオンリテール株式会社への変更に伴い、名称も「イオン金沢八景店」となりました。
イオン金沢八景店は専門店を含め、地下1階から3階まで全4フロア・約80店舗で構成されています。
駐輪場や駐車場(最大収容数:900台)なども完備されているため、利便性からも地元の方々には欠かせない場所です。
他にも、金沢八景駅周辺には、コンビニ・飲食店・クリーニング店などが入る「金沢八景共栄会」という商店街がありました。
金沢文庫駅は、駅構内にコンビニ・パン屋・ファーストフード・ドラッグストア・旅行代理店など、約10店舗が立ち並んでいます。
こちらも駅改札口を出て、すぐの場所で雨に濡れることなく、お買い物ができるのは便利ですね。
金沢文庫駅周辺は、オーケーやアピタなど、地元の方々がお買い物をする商業施設が充実しているのは、西口です。
一方、東口には「金沢文庫すずらん通り商店街」を含む2つの商店街が立ち並んでいます。
新しい建物が多い西口に比べて、東口は昔ながらの下町な雰囲気が残る場所なのです。
源頼朝を勝利に導いた横浜のパワースポット「瀬戸神社」ってどんなところ? – 横浜で暮らそう
ファミリーや学生の住みやすさは?
最後は、金沢八景と金沢文庫の住みやすさを、それぞれの駅から比較します。
なかでも、ファミリーや学生にとって大切な「学校の多さ」についてです。
金沢八景駅 | 金沢文庫駅 | |
学校数 | 10校 | 4校 |
学校名 | 横浜市立六浦小学校 横浜市立高舟台小学校 関東学院六浦小学校 関東学院六浦中学校 関東学院六浦高等学校 横浜市立金沢高等学校 横浜創学館高等学校 関東学院大学 金沢八景キャンパス 横浜市立大学 金沢八景キャンパス | 横浜市立八景小学校 横浜市立釜利谷東小学校 横浜市立金沢中学校 関東学院大学 金沢八景キャンパス |
金沢八景は、駅周辺に10校の小学校~大学がある「学生の街」となっています。
また、金沢文庫には山が広がっているため、坂道が多いことも特徴です。
そのため、大学生から一人暮らしを始める方や、ファミリーで住むことを考えると、交通アクセスや利便性の面からも「住みやすい街」であることが分かります。
金沢文庫は、金沢八景よりも比較的少なく、駅周辺の小学校~大学が4校です。
金沢八景と対象的に、子育てが落ち着いたシニア世代を中心に住んでいる印象があります。
ただ、緑が豊富な一方で山や坂道も多いため、移動手段の確保(電動自転車やバスなど)はとても重要です。
横浜で一人暮らしを始める方に向けたコンテンツは、別でもお伝えしています。
こちらもあわせてご覧ください。
金沢八景の治安について
そして、何よりも住むことになって一番気になるのは「治安」です。
家賃相場や利便性などをお伝えしてきましたが、金沢八景のある金沢区の治安についてもお伝えします。
治安については、横浜市内18区から「横浜市人口/世帯数」を犯罪発生率で比較します。
(犯罪発生率=犯罪数÷人口×1,000)
横浜市の統計によると、金沢区の人口は第10位です。(2020年9月1日現在)
順位 | 区分 | 犯罪発生率(%) | 人口(人) |
1位 | 青葉区 | 0.31 | 311,442 |
2位 | 保土ケ谷区 | 0.33 | 206,013 |
3位 | 金沢区 | 0.38 | 197,556 |
4位 | 都筑区 | 0.40 | 213,167 |
5位 | 神奈川区 | 0.43 | 246,116 |
6位 | 鶴見区 | 0.44 | 293,724 |
7位 | 旭区 | 0.45 | 244,701 |
8位 | 港北区 | 0.49 | 356,368 |
9位 | 戸塚区 | 0.52 | 281,141 |
10位 | 港南区 | 0.56 | 213,779 |
金沢区は、人口上位10区のうちで3番目に治安が良いという結果になりました。
高齢化は進んでいるものの、学校・スーパー・住宅街が多く、地域に密着しています。
そのため、常に地元の方々に見守られながら、安心して暮らせる街なのです。
また、金沢八景は歴史を大切にしている一方で、時代とともに変容してきました。
そのような風土は今も受け継がれているため、区外からの人々も柔軟に受け入れる気質があるのです。
金沢区についての内容は、別のコンテンツでもお伝えしています。
こちらもあわせてご覧ください。
金沢八景は住みやすく魅力的な街
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、金沢八景についてお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
金沢八景駅は、1986年に「金沢八景駅東口地区土地区画整理事業」が計画されました。
そして、30年経過した2016年から駅周辺の工事が本格的にスタートしました。
10年前に比べて街の雰囲気も一変し、とても便利な街へと生まれ変わりました。
地元の方々に愛される金沢八景は、一人暮らし・ファミリー・シニア世代と、どの世代でも住みやすい街なのです。
金沢八景は海と再開発が進む街、金沢文庫は山と歴史が残る街。
これからの住まいに「金沢八景」を選択肢の1つとして考えてみませんか。
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