この記事を読むのに必要な時間は約 8 分45秒です。
横浜人気の老舗 洋食屋へいってみよう!
横浜には、昭和の時代から営業をしている洋食屋さんが多くあります。
横浜が開港し、外国人が住むようになったことで洋食が広がったとも言われているのです。
現在は、料理店と言っても「イタリア料理」や「フランス料理屋」などさまざま。
しかし、当時は国の料理ではなく、普段食べている和食でない「西洋料理」全般を指していました。
ここでは、そんな横浜で人気の老舗洋食屋を紹介するコンテンツです。
目次
横浜の洋食を語る上でここをはずすわけにはまいりません!
やはり1927年創業の歴史あるホテルで提供していたメニューにも、また歴史があります。
ホテルニューグランド発祥の洋食メニューはいくつかあります。
洋食屋さんやファミリーレストランでお馴染みのメニューで、日常的に生活に溶け込んでいるためどんな経緯でできたメニューかなんて考えたこともありませんでした。
人によっては、完全に外国の食べものと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
『ホテルニューグランド』で初代総料理長を務めたサリー・ワイルが考案した料理です。
発祥の伝統料理-ホテルニューグランド より
サリー・ワイルは、1927年、ニューグランド開業の際にパリから招かれたスイス人シェフ。
フランス料理のシェフでしたが、西欧料理全般に長けていて、イタリア料理やスイス料理なども得意としていました。
フレンチのシェフ考案の料理だったんですね。ホワイトソースとご飯の融合は、確かにヨーロッパではないかもしれませんね。
先にも書いた通り、シーフードドリアは他の洋食屋さんやファミリーレストランでも出されているメニューですし、コンビニでも販売するくらい身近で人気のあるメニューです。
ですが、是非ここで食べていただきたいのが「ホテルクオリティ」のシーフードドリア。
ホワイトソースが美味しいので、是非食べてみてください。
今や洋食屋、喫茶店、ファミリーレストランなどどこでも食べられるナポリタンですが、当然イタリアのナポリとは全く関係がありません。パスタメニューですが、イタリア料理ではなくここニューグランド発祥のメニューです。
終戦後、1945年8月30日に到着した連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーによって米軍による占領が開始され、以降1952年までの間、ホテルニューグランドはGHQ将校の宿舎として接収されました。
発祥の伝統料理-ホテルニューグランド より
彼らの持ち込んだ軍用保存食の中にスパゲッティとトマトケチャップがあり、米兵たちは茹でたスパゲッティに塩・胡椒で味付けをし、トマトケチャップで和えた物をよく食べていたそうです。
接収解除後、ホテルには彼らが持ち込んだ大量のスパゲッティが残されていたことから、戦後2代目の総料理長を担った入江茂忠は「ホテルで提供するに相応しいスパゲッティ料理を作ろう」と、苦心の改良を重ねました。
ナポリタンというと、ケチャップで炒めたスパゲッティでB級グルメ的なイメージをお持ちだと思いますが、ホテルニューグランドのナポリタンは、皆様が思い描くスパゲッティとはちょっと違うと思います。
こちらのメニューも、さすがのホテルクオリティ!高級なナポリタンが食べられます。
横浜にいるなら是非発祥のホテルニューグランドで1度は食べて欲しいです!
ちなみに、横浜発祥ということで「日本ナポリタン学会」という会が横浜で活動しています。
地元の人には有名な野毛の洋食屋さんです。ボリューミーなメニューも多く、おひとり様の男性客も見られます。
開店当時は戦後の食料不足の時で 先代の店主の 「栄養のあるものをたくさんの人に食べてもらいたい」 という考えから、ボリュームのあるメニューがたくさん生まれました。
ナポリタンの元祖は「ホテルニューグランド」さんの生トマトを使ったソースで作られたもの。
メニューのご紹介- センターグリル より
しかし当店では創業時からケチャップを使用しています。
初代・石橋豊吉は「ホテルニューグランド」の初代総料理長、サリー・ワイル氏が経営していたセンターホテルで働いて「センターグリル」として開業しました。
お店が出来た頃が戦後だったということで、ボリュームあるメニューが多いというのも納得ですね。
センターグリルのボリュームがすごいというのは、こちらのお写真でもわかっていただけると思いますが、こちらが浜ランチというメニュー。
揚げ物とオムライスとサラダがワンプレートに乗ってくるメニューです。
ランチという名称がついていますが、夜でも食べられます。
大人のお子様ランチ的なメニューが多いです。
センターグリルに行ったら、是非ナポリタンを食べてもらいたい!
先に書いた「ホテルニューグランド」の味をアレンジしたメニューとなっているというのが、なんとも横浜の歴史あるつながりが見えますね。
センターグリルのナポリタンは太いパスタとたっぷりのケチャップで炒めた、私たちがよく知っている王道のナポリタンです。子供も大人も大好きなナポリタン!
馬車道にある洋食屋「グリル・エス」。比較的控えめな看板や店構えなので、前を通り過ぎてしまうこともあるかもしれませんが、落ち着いた雰囲気のレストランです。
B級グルメという感じではなく、ちょっと大人がいく洋食店という感じで、スペシャルハンバーグで2,630円、ビーフシチュー 2,100円といった価格帯です。
ですが食べるとわかりますが、とても丁寧に作られており、この価格も納得。
大人がお酒を飲みながらでも食べられる洋食です。
キッチン友は、上記の洋食店とは違い、学生の街「六角橋」にあります。
六角橋は神奈川大学の学生を中心に、学生が多く行き交います。
1965年(昭和40年)に創業し、もう少しで60年というところでしょうか。
その当初から、店のアルバイトも神大生がしていたそうです。当時は大学の食堂がなかったのですが、その後大学内の食堂が整備されてから、客足が減ったものの、独身客や家族連れなど地元の人たちが通うようになったそうです。
2012年(平成24年)に「ドラマ 孤独のグルメ」で取り上げられてから、全国的に有名なお店になり、地元だけでなく遠方からもキッチン友の洋食を食べにくる人がいるという。
ナポリタンは、ガツンとケチャップというよりは、ちょっとクリーミーな感じの優しい味。
この写真は「友風焼き」ですが、「孤独のグルメ」に出てきた「スペシャル友風焼き」はもっとボリューミーです。
横浜にはその他にも洋食店が多いです。横浜というと、中華街でしょ!?と思う方も多いと思いますが、横浜では高級洋食店から、ガッツリB級グルメの洋食屋まで幅広くありますので、洋食の食べ歩きしてみても楽しいですよ。