この記事を読むのに必要な時間は約 9 分55秒です。
横浜市旭区ってどんなところ?
横浜には18区あります。ここでは旭区のご紹介。
旭区に暮らす方が、街の歴史や環境について感じたこと調べたことをコンテンツにしています。
横浜の魅力は区ごとの個性にあります!
目次
息子に聞いてみました。
「旭区ってどんなところ?」
答えは「横浜だけど横浜っぽくないところ」
たしかに旭区は、横浜でありながら自然が豊かで、落ち着いて暮らせるところです。
そんな旭区の中で知名度の高いところといえば…
国内でも最大級の動物園であるズーラシアと、神奈川県の運転免許証に関する機能が集約された運転免許センター。
この2施設は、市外からも多くの人が訪れます。
これだけ規模の大きい施設があるということは、それだけの土地があったということ。
旭区は、横浜市という都市にあるけれど、のびのびと過ごせる街なのです。
横浜 20年住んで感じた街の魅力 地方出身者目線 – 横浜で暮らそう
横浜市旭区は、市内の西部に位置する自然豊かな場所です。
隣接する地域は5区で、緑区・保土ケ谷区・瀬谷区・戸塚区・泉区となっています。
区の大部分を起伏の激しい丘陵地が占めており、100m前後の山が入り組んだ地形となっているのが特徴です。
1950年代から、通勤地が横浜市中心部や京浜工業地帯の人々に対するベッドタウンとして宅地化が進みました。
丘陵地や農地のほか、万騎が原・上白根・希望ヶ丘・横浜若葉台団地など大規模団地が次々と建設されました。
その影響で人口が激増し、「ファミリーにも住みやすい街」として生まれ変わっていきました。
旭区という区名は、市民からの応募によって決定しました。
応募当時は、他にもさまざまな候補があったようです。
選定の理由
区名の由来 – 横浜市旭区
区名については、当初、一定地域の住民による集団応募等もなされ、「鶴ヶ峰」に集中しましたが、他地区からそれに反対する集団応募が「西保土ケ谷」「港西」として出されました。このように上位3つは地域の対抗意識的現象を生み、さらに「鶴ヶ峰」の「峰」は字が統一しにくく、各種登録等に混乱を来たす恐れがあります。
また、「西保土ケ谷」「港西」は西区、保土ケ谷区、港北区等との紛らわしさがあります。
これにより、「富士見」「旭」「緑」が候補となりますが、これらのうちで字画数が一番少なく、字体も簡潔明瞭であるため「旭区」に決定しました。
旭区は、1969年に保土ヶ谷区から分区し、2019年に50周年を迎えました。
廃藩置県によって、武蔵野国から神奈川県と名称が変更されたものの、横浜市には入っていませんでした。
その後、明治時代初期の1939年に横浜市と合併し、現在の保土ヶ谷区に含まれることになりました。
1969年の行政区再編成により旭区となってからは、1974年に保土ヶ谷バイパス、1976年には相鉄いずみ野線が開通(相鉄本線の前身である神中鉄道の開通は1933年)。
その後も宅地開発が進み、二俣川駅周辺や鶴ヶ峰駅周辺の再開発、自然を活かした遊歩道や公園の整備などが行われ、現在に至っています。
明治よりもさらに前、旭区の歴史を語るときに必ずといっていいほど名前が出てくるのが、鎌倉時代の武将、畠山忠重です。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目されている武将です。
現在の埼玉県出身で、源頼朝の信頼が厚かった畠山忠重ですが、幕府の権力争いに巻き込まれ、鶴ヶ峰付近で討ち死にしてしまいました。
旭区内には、忠重ゆかりの史跡がいろいろ残っています。
参考:鎌倉武将 畠山忠重
旭区の住みやすさは、便利さと落ち着いた環境の両方がそろっていること。
区内には、鶴ヶ峰駅、南万騎が原駅、二俣川駅、希望ヶ丘駅と、相鉄線の駅が4つあります。
旭区役所は鶴ヶ峰駅から徒歩7分ほどのところにあります。
駅からの徒歩圏内には、ほかにも福祉保健活動拠点「ぱれっと旭」、旭区子育て広場「ぽけっと」、市民活動支援センター「みなくる」など、区民が利用できる施設が集中。
駅北側のバスターミナルからは、冒頭で触れたズーラシア行きのバスも出ています。
2010年以降、南万騎が原では、相鉄グループによる「みなまきみらいプロジェクト」で駅周辺のリノベーションが進められました。
2013年には、横浜市と相鉄グループが沿線の街づくりに関する協定を締結。
2014年と2015年には、国土交通省のモデル事業に採択されました。
住宅と保育施設、介護施設が相互に交わりあい、多世代が生き生きと暮らせるまちを目指しています。
「みなまきみらいプロジェクト」などの南万騎が原については、別のコンテンツでもお伝えしています。
こちらもあわせてご覧ください。
南万騎が原に住んでみよう 暮らしてみよう – 横浜で暮らそう
特急停車駅で、相鉄本線といずみ野線の乗換駅でもある二俣川。
駅ビルのジョイナステラスと相鉄ライフ、駅北側にはドン・キホーテ、駅南側には西友と、商業施設が充実しています。
大型店舗が並ぶ中、駅北側の二俣川銀座商店街も健在。
再開発が進んで便利になっても、二俣川にはアットホームな雰囲気が残っています。
二俣川駅は特急停車駅でショッピングも充実の暮らしやすい街 – 横浜で暮らそう
また、神奈川県の運転免許証に関する機能が集約された運転免許センターがあるのも二俣川です。
車を運転される方にはおなじみですね。
免許センターは2018年に新庁舎に移転、綺麗になり施設内にはコンビニやカフェも併設して便利になりました。
日曜日にも更新できるのが魅力です。
二俣川の神奈川県警察運転免許センターで免許更新するには | 横浜で暮らそう
希望が丘はいわゆる「住宅地」な地域ですが、駅周辺にはスーパーが3店、ドラッグストアが5店あり、買い物には困りません。
住宅街の中には緑が多く、ところどころに畑もあり、無人売店で野菜や果物が買えます。
希望ヶ丘は、ゆっくりと時間が流れる街です。
すでにご紹介した住みやすさは、旭区で暮らす大きなメリットです。
住みやすい環境に加えて、横浜まで相鉄線一本で行けるのも魅力。
2019年から相鉄線の都心直通運転が始まり、都心へのアクセスも便利になりました。
旭区には、ズーラシア・こども自然公園・市民の森など、大人から子どもまで楽しめる場所がたくさんあります。
自然豊かな場所で暮らせるのは、子育てファミリーにもうれしい環境ですね。
ファミリー シニア 一人暮らし など…
旭区は、それぞれのライフスタイルにあった魅力溢れる街なのです。
南万騎が原の近くにあるこども自然公園で週末を – 横浜で暮らそう
自然が豊かなことはすでにお伝えしましたが、旭区は農地も多い地域です。
しかし、旭区だから農業が盛んだというわけではありません。
意外かもしれませんが、横浜市の農業は、農家戸数と農地面積が県内1位でとなっています。
また、横浜駅のある西区以外のすべての区に農地があるのです。
旭区の身近な風景から、港町、観光地といったイメージだけでない横浜の一面が見えてきました。