綱島駅 は再開発で変わる
綱島駅は再開発で変わる
東急東横線の綱島駅は慶応大学キャンパスのある日吉駅から1つ横浜寄りの駅。
日吉駅同様特急は停まらず急行、各停の停車駅です。
渋谷駅からの所要時間は急行で約20分、横浜駅からは約9分と、大変便利な位置にあります。
綱島駅前東口は、バスが多く乗り入れている割に道路が狭くなっています。
そのため、人とバス、タクシーや一般車の混在で交通渋滞が慢性化しているのです。
駅前は現在のところ、決して安全な環境とはいえません。
横浜市は既に、綱島駅近くで開発事務所を設置し、綱島エリア再開発計画に関する業務を始めています。
綱島駅東口周辺の再開発に関しては、現在も検討段階です。
しかし、商業施設が入るビルや駅前広場新設など約8000㎡のエリアに関する開発で、綱島街道等周辺道路も安全に通れるように拡幅する計画も検討されています。
綱島街道を挟んで綱島駅の反対側には、2022年に東急新横浜線の新横浜駅(仮称)が開業する予定となっており、その地域の区画整理事業も合わせて大変大規模な再開発ですので、綱島駅周辺は従来のイメージを一新することになるでしょう。
綱島駅 とはどんな街?
大正15年(1926年)に東横線が開通した当初、綱島温泉駅という駅名でした。
その後昭和19年(1944年)綱島駅に改名されたのです。
昭和50年代前半までは、駅前にラジウム温泉の温泉浴場があり、都心に近い温泉街として賑わっていました。
当時、綱島温泉特有の離れ家を持つ大きな旅館もあったそうです。
現在では、そこの広い敷地には大きなマンションが立ち並びました。
綱島は、東京のベッドタウンという位置付けで住宅地が広がっています。
綱島駅西口には、フランスのリオンにあるラ・パデュ・ショッピングセンターの名を借りて、パデュ通りとも呼ばれている綱島モール商店会があり、美しいカラータイル敷きの商店街として地元民に愛されています。
様々な場所に彫刻が展示されており、比較的大きな公園である綱島公園には、プールやこどもログハウスがあり、また鶴見川河川敷には鶴見川樽町公園など、駅周辺から少し離れると緑が多く、『水と花と彫刻文化のある街』として綱島は発展を続けています。
綱島の再開発
江戸時代の日米和親条約(1854年)から約100年後の昭和25年(1950年)に公布された横浜国際港都建設法は、その第1条に『わが国の代表的な国際港都としての機能を十分に発揮し得るよう建設することによって、貿易、海運及び外客誘致の一層の振興を期し、もってわが国の国際文化の向上に資するとともに経済復興に寄与することを目的とする』と記されており、日本経済が開国の地横浜に期待するものがいかに大きかったかがわかります。
そして、その横浜国際港都建設法の1事業として、平成28年(2016年)にスタートしたのが、新綱島駅周辺地区土地区画整理事業です。この事業計画は、2022年開業予定の東急新横浜線の新駅である新綱島駅(仮称)を駅ビルの地下に配置し、周辺地域の区画整理を行うというもので、総面積約2,300㎡の5か所の広場も設けて、一つの街を作り上げるという計画となっています。また、綱島駅東口前地区市街地再開発事業は現在検討段階ですが、新綱島駅周辺地区土地区画整理事業とともに綱島エリアの大改革に寄与することは間違いありません。
新綱島駅ができる
新綱島駅(仮称)は東急新横浜線に新設される新駅です。
2019年11月30日に開業した相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅から新横浜を経由し、東急東横線・目黒線日吉駅までの区間に整備される約10kmの相鉄・東急直通線の駅として新綱島駅(仮称)が令和4年(2022年)に開業予定となっています。
区民文化センターなど、商業施設も入る高層の駅ビルがこれから建設予定で、そのビルの地下に新綱島駅が入ります。
また、東横線の綱島駅からは徒歩圏の距離となります。
自由が丘や中目黒、代官山などのおしゃれな街に直通で行けるのも、綱島の大きな魅力ですが、神奈川県西部への便を向上させる相鉄線や、新幹線駅である新横浜駅へ直結する東横新横浜線の開業が予定されていることは、綱島から都心のみならず、国内各地への足が大変便利になるということを意味します。出張が多い会社員のベッドタウンとして綱島の発展は計り知れないものになるといえるでしょう。