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保土ヶ谷と東海道の歴史が学べるまちかど博物館
横浜 保土ヶ谷 どんなイメージでしょうか? 横浜駅の次の駅。この意見は横浜に暮らし始めた方は他県の方かな?と
横浜に長く住んでいる方にとって保土ヶ谷は、いろんな魅力のある街。
その一つが旧東海道の宿場町。 開港以降の横浜の前。江戸時代の横浜地域を学ぶには保土ヶ谷はとても参考になります。
目次
縄文・弥生時代の遺跡、平安時代から続く寺社、東海道の宿場町としての面影など、保土ヶ谷は、歴史を感じられる風景が多く残る街です。
その歴史を活かしたまちづくりの取り組みの一つに「まちかど博物館」があります。
休日の横浜は旧東海道で歴史に触れてみよう – 横浜で暮らそう
まちかど博物館は公共施設ではなく、旧東海道沿いで古くから商いを続けてきた複数のお店が、お店に残る歴史的なものを展示しています。
相鉄線天王町駅からJR保土ヶ谷駅、国道1号、権太坂を経て境木まで、小さな博物館をめぐってきました。
※休館日や開館時間は変更される場合があります。
※お店の状況により、説明などの対応ができない場合があります。
住所:岩間町2-163
休館日:日曜
開館時間:10時~19時
大正11年創業。館長の石井さんは「伝統を守るためにがんばっています」。
住所:岩間町2-103
休館日:水曜
開館時間:10時~18時
戦後まもなく、時計の修理店として創業したお店です。
住所:岩間町2-109
休館日:日曜・月曜・火曜
開館時間:10時~16時
道路に面した窓際には石工作品が並び、歩く人の目を楽しませてくれます。
住所:岩間町2-184
休館日:日曜
開館時間:9時~18時
見学だけでなく活版印刷の体験ができ、小学生もよく来るそうです。
・調剤用の乳鉢、天秤
住所:帷子町1-2
休館日:日曜・祝日
開館時間:10時~16時
展示品の乳鉢は、館長の山方さんが先代と一緒に調剤に使った思い出の品です。
休館日:木曜
住所:岩井町21
開館時間:10時~17時
館長の近藤さんは、「保土ヶ谷の歴史といえばこの人」という地元の有名人です。
住所:保土ヶ谷町1-84
保土ヶ谷の歴史スポットとして必ず名前の挙がる本金子屋跡。
見学は建物外観のみです。
住所:権太坂1-36-9
休館日:木曜
開館時間:10時~17時
80メートルほど北側の駐車場からは、浮世絵にも描かれた保土ヶ谷からの富士山を見ることができます。
住所:境木本町1-33
休館日:月曜(祝日の場合開館)
開館時間:9時~19時
「おじぞうさん最中」や「ごんた餅」など、保土ヶ谷にちなんだ多くの和菓子でおなじみのお店です。
「まちかど博物館を始めた理由は、保土ヶ谷の歴史を今に起こして次の時代につなげたい。そういう思いでまちづくりをして、それを地域と共有するため」という、桑名屋 近藤さんの言葉どおり、館長さんたちからいろいろなお話を聞かせていただきました。
保土ヶ谷と東海道、つまり宿場と街道はどんな関係にあったのか、そのポイントとなるのが、宿駅伝馬制度です。
(これも桑名屋の近藤さんに教えていただきました)
宿駅伝馬制度とは、街道沿いの集落(宿駅)が馬と人を確保し、前の宿駅から運ばれてきた荷物を引き継いで次の宿駅まで運ぶ仕組み。
江戸時代に宿駅が制度化され、幕府公認の宿場が誕生しました。
参勤交代で各地の大名が江戸との間を往復するようになると、宿場の役割は大きくなり、保土ヶ谷宿も東海道とともにさらなる発展を遂げたのです。
各時代の面影が残る保土ヶ谷。
そんな保土ヶ谷の地名の由来には諸説があります。
おそらく一番よく知られているのが、奈良・平安期の地名は幡屋(はたのや)、平安末期から鎌倉・室町期にかけてが榛谷(はんがや)、戦国期に入ると保土ヶ谷になったという説。
その他、アイヌ語で「谷」を意味する「ホト」が起源となったという説、丘陵を語源とする「保」と土地を語源とする「土」が起源となったという説などがあるそうです。
現在横浜の中心となっている地域が栄える前から、宿場町としての歴史が始まった保土ヶ谷。
すでにご紹介したように、保土ヶ谷にはその歴史を感じられる場所がたくさんあります。
横浜の歴史を語るなら、まずは保土ヶ谷のまち歩きからスタートしましょう。