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横浜駅西口最寄りの台町は歴史のある街道
横浜の東側は埋立地も多く、近年発展している地域が急増しています。
そんな中で横浜・台町は、旧東海道の神奈川宿周辺として歴史が古く、昔からある街です。
今回は、そんな台町周辺の歴史ある街道についてお伝えします。
目次
横浜 台町は上の写真にもある通り、旧東海道の神奈川宿周辺として、昔からある地域です。
特に横浜の東側は埋立地も多く、近年発展している地域も多いですが、この台町周辺は歴史があります!
横浜駅の北側に位置し、台町自体は東西に細長い街です。
横浜駅北口から徒歩10分とかからない場所かと思います。
特に最近はCIALがホテルなどを北側にどんどん施設を伸ばしていますので、以前に比べて「横浜駅」が近寄ってきている地域ではあると思います。
そういう意味では、今後注目の場所ではあると思います。
正直何も知らないで通ると、比較的マンションが多い通りにところどころ飲食店があったり神社やお寺があったりするくらいで、そんなに派手な場所ではありません。
青木橋から西側に入ったところです。
京急 神奈川駅近くの青木橋はお寺が多い街 – 横浜で暮らそう
旧東海道というと、保土ヶ谷宿のある保土ケ谷周辺をイメージされる方も多いと思います。
実際、保土ケ谷区には旧東海道の歴史を伝える場所がたくさんあるため、どうしてもそちらに目が向きがちです。
しかし、実はこちらも「神奈川宿」として歴史があります!
保土ヶ谷と東海道の歴史が学べるまちかど博物館 – 横浜で暮らそう
神奈川宿は「東海道五十三次」の3番目の宿場町でありました。
神奈川宿の中心街は現在の「神奈川本町」のある辺りです。
歌川広重の浮世絵に「神奈川 台之景」という作品がありますが、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
実はここの描かれている景色が、まさにこの台町なんです。
浮世絵の右側に人が歩いているのが現在の台町の通り、そこから横浜駅の方が海でした。
この絵は西の方を向いているので、画面中央の山辺りが保土ケ谷の山の上でしょうか。
それを考えると横浜駅周辺は、この絵が描かれた頃にはまだなかったところが多そうですね。
横浜市内で、東海道の歴史を知りたい方には「神奈川宿保土ヶ谷宿~戸塚宿」の順でまわることをおすすめします。
この周辺に神奈川台の関門が設置されていたそうです。
その経緯が横浜市の資料にありました。
開港後、外国人があいついで殺傷さレましたが、その犯人はなかなか捕えられませんでした。イギリス総領事オールコックを初めとする各国の領事たちは、幕府を激しく非難しました。そこで幕府は、横浜周辺の主要地点に関門や番所を設け、警備体制を強化しました。
神奈川宿歴史の道パンフレットより
現在では、大使館・領事館などが置かれ、外交を行うことは当たり前ですが、開港したばかりの頃は日本も外国人に対しての理解がなく、恐れがあったり、ヨーロッパもまだ侵略して占領を繰り返していた時代ですから、人を殺傷することは現在より多く行われていたのでしょう。
歴史あるということで、現存する1863年創業の「割烹料亭 田中家」さんがあります。
こちらのお店、なんと坂本龍馬の妻「おりょう」さんが働いていたという料亭なんです。
創業だけでなく、働いていた人も歴史的な有名人ということで、なんとも驚きですね。
さらに、歌川広重の浮世絵「神奈川宿 袖ヶ浦」にも描かれているんです!!
この絵にある「さくらや」さんというお店が「田中家」さんの前身だそうです。
元々「さくらや」だったところを1863年に田中家さんが買い取り、そこから田中家がスタートしたということです。
ということは「さくらや」からと考えるとどのくらいになるんだろう…。
教科書に載っているような内容が行われていたところで、お店が残っているなんてすごいですよね!
割烹料亭ですので、「高級店」ということは間違いないのですが、「ここぞ」という時の大人のお店として一度利用してみるというのはいかがでしょうか??
先にも記載した通り、横浜駅北口から徒歩10分程度と、非常に便利で、場所によっては北口のCIALへの徒歩か、西口ジョイナスへの徒歩が可能なため、とにかく便利です。
駅まで出ればほぼ何でも手に入りますが、大通りに出ればコンビニもありますので非常に便利です。
大通りから1本通りが奥まっているところが多いので、便利な場所の割にはうるささもない場所です。
横浜駅周辺は割と海にも近いことから地震や台風の時に、津波や水害に見舞われる可能性があるのですが、この台町は少し高台になりますので、そういう意味では心配が少ない場所です。
もし住むことなど考える時には「便利」なのも必要ですが、「安心」も必要ですね!!