レアールつくのは横浜 鶴見の昭和レトロな商店街
横浜には、昔ながらの歴史ある昭和レトロな商店街がたくさん存在します。
なかでも、横浜市鶴見区では珍しいアーケード商店街があるのをご存知でしょうか。
ここでは、鶴見区にあるアーケード商店街「レアールつくの」を紹介するコンテンツです。
レアールつくのは横浜 鶴見の昭和レトロな商店街
みなさんは「鶴見区」と聞いてどんなイメージがありますか?
鶴見区は、市内最東端に位置する海と山に囲まれた自然豊かな場所です。
横浜観光の定番である西区や中区と比べると、下町の雰囲気が残る街となっています。
そのため、商店街や古い住宅が多く残っており、人情味溢れているのも魅力の1つ。
しかし、近年はスーパー・コンビニ・配達などの普及で商店街が減少しつつあります。
なかでも、商店街でも特に消えつつあるのが「アーケード商店街」です。
アーケード商店街は両側に店舗が立ち並び、屋根で覆われている商店街のことを言います。
昭和後期になると、日本全国に「アーケード商店街」が普及していきました。
アーケード商店街のメリットは、雨の日でも濡れずにお買い物ができることです。
今回は、そんな鶴見区にあるアーケード商店街「レアールつくの」についてお伝えします。
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「レアールつくの」ってどんなところ?
「レアールつくの」は、鶴見区佃野町にある商店街です。
鶴見区内にあり、現存するアーケード商店街は「レアールつくの」のみとなっています。
JR線「鶴見駅」方面の入口(南側)には、約400mのアーケード商店街が広がっていました。
商店街は、とても面白い構造となっていました。
ところどころ、店舗がない歯抜けのようなエリアが…。
他にも、商店街を見守る「ぼてふり地蔵尊」も途中にひっそりと佇んでいました。
一方の北側は「レアールつくの」と書かれた大きな看板がある屋根なしの商店街でした。
アーケードを出ると、すぐに五叉路の道が広がっていました。
平日の昼間に訪れましたが、北側はシャッター店舗が多く、少し寂しい雰囲気です。
ただ、昔ながらの2階建て店舗は上部分がペイントされてオシャレに変化していました。
そもそも、第二次世界大戦後の昭和後期に全国へ普及していった「アーケード商店街」。
アーケード商店街が普及したのは、降水量の多い日本の気候に適していたからです。
日本のアーケード商店街は、屋根で完全に覆われた「全蓋式」と呼ばれる造りが一般的。
この「レアールつくの」も全蓋式アーケードです。
なんと言っても「レアールつくの」1番の魅力は、雨に濡れずお買い物できることです。
雨の日でも、傘を差さないでお買い物できるのは嬉しいですね。
「レアールつくの」の由来は、中央市場があったパリの地名「レアール」からきています。
商店街周辺は、アパートや裏路地が多く残る下町の静かな住宅街です。
また、緑も多く生い茂っていました。
こちらも、昭和レトロでどこか懐かしい雰囲気は、歩いていてホッとしますね。
大通りの下末吉1丁目交差点からは、リニューアルした「MORIUM&鶴見工場」が見えました。
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エモい!?「レアールつくの」を散策
ここからは「レアールつくの」についてご紹介いたします。
ここ数年で、レトロで写真映えする「エモい」ものが若者の間で流行っています。
「レアールつくの」もそんな昭和レトロな「エモい」建物や食べ物が多く残っていました。
商店街には、精肉店・八百屋・パン屋・コインランドリー・呉服店・本屋・郵便局・飲食店などがあります。
店舗前で呼び込み、店主が椅子に座って店番、ラジオが流れる店舗、はたきで商品の手入れ…
パン屋の前を通ると、焼きたてパンの良い香りがしてきました。
電気屋は「商店街の電気屋」という佇まいで、どこか懐かしい雰囲気です。
また、商店街には塾・英会話教室・パソコン教室など、学びの場も充実している印象でした。
外までびっしりと並んだ商品や外のショーケースで販売するなども商店街ならではの光景ですね。
特に、手書きで描かれた商品の値札表は味があって、温もりも感じます。
上を見ると、どの店舗も古い建物が残っていて歴史を物語っていました。
どの店舗も歴史があるようで、全体的に懐かしい雰囲気でした。
特に、洋食屋さんのショーウィンドウに飾られたカラフルな「食品サンプル」。
当時から変わらず、どこか懐かしい食品サンプルは、レトロで「エモかった」です。
コインランドリーの薄暗く剝き出しとなった床もノスタルジックな雰囲気が漂います。
少し散策しただけで、商店街の魅力「優しさや人情」を肌で感じることができました。
商店街も夕方になると、買い物をする主婦や小学校から下校してきた子どもで賑わいます。
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「レアールつくの」はドラマ撮影のロケ地
実は、ドラマ・映画・CMの撮影で使われるロケ地としても有名な商店街なんです。
- 「怪物くん(日本テレビ系/ドラマ)」
- 「家政婦のミタ(日本テレビ系/ドラマ)」
- 「僕たちがやりました(フジテレビ系/ドラマ)」
- 「劇場版おっさんずラブ(映画)」
- 「au Pay(CM)」
- 「いきものがかり『ラストシーン』(Music Video)」 など…
このように「レアールつくの」は、多くの撮影にロケ地として使われていました。
よく使われる理由は「商店街の昭和レトロな雰囲気がロケ地に最適だから」でしょうか。
「知らなかった!」「撮影されたロケ地へ行ってみたい!」という方には、おすすめです。
ロケ地巡りとして実際に足を運び、撮影ポイントと同じ画角を探してみるのもアリですね。
「レアールつくの」への行き方は?
それでは「レアールつくの」までのアクセスについてお伝えします。
電車で行く場合、最寄り駅はJR線「鶴見駅」となっており、徒歩で約10分です。
JR線「鶴見駅」の改札口を西口へ出ると、左側にバスターミナルがあります。
そのバスターミナルを通り過ぎ、西友鶴見店をまっすぐ進むとバス通りに出ました。
通りには、緑色のアーチで「豊岡通り商店街」と書かれていました。
この商店街には、郵便局・コンビニ・ドラッグストア・小学校・不動産屋・クリーニング店などがあります。
地元の方や車の行き交う商店街となっていました。
豊岡通り商店街を抜けると、大きな交差点に出ます。
「レアールつくの」方面へ行くためには、交差点から見える牛丼チェーン店と郵便ポストが目印です。
この店舗から郵便ポストに沿ってまっすぐ進むと「レアールつくの」というアーケードが見えてきました。
市内ではアーケード商店街として有名ですが、歩行者があまり多くはありません。
JR線「鶴見駅」から離れているため、利用するには少し不便なようです。
なお、バスで訪れる場合は横浜市営バスの「三角(みかど)」バス停で下車しましょう。
横浜 鶴見の商店街「レアールつくの」へ行こう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、鶴見区にあるアーケード商店街「レアールつくの」についてお伝えしました。
少しでも参考にしていただければ幸いです。
全長は約400mしかなく、商店街の端から端まで普通に歩けば5分も掛かりません。
しかし、この「レアールつくの」は、人情味があって楽しい商店街となっています。
どこか懐かしく、昭和レトロでノスタルジックな雰囲気は、まさに「エモい」ですね。
写真も加工をすれば、よりノスタルジックに撮影できます。
そんな魅力溢れる「レアールつくの」を満喫してみてはいかがでしょうか。
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