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生麦 鶴見川河口干潟の貝殻浜ってどんなところ?

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生麦 鶴見川河口干潟の貝殻浜ってどんなところ?
横浜市鶴見区生麦5丁目の鶴見川河口干潟にある人工砂浜「貝殻浜」。
この貝殻浜には、一面に大量の貝殻が敷き詰められた珍しい光景が広がっています。
ここでは、鶴見区の鶴見川河口干潟「貝殻浜」を紹介するコンテンツです。

生麦 鶴見川河口干潟の貝殻浜ってどんなところ?

東京都町田市の泉が源流となり、神奈川県と東京都を流れる一級河川「鶴見川」。
鶴見川の全長は42.5km、流域面積は235kmとなっています。
そんな鶴見川は、町田市〜横浜市内〜鶴見区〜東京湾で河口から海に流れているのです。

横浜市河川図 – 横浜市

鶴見区には、鶴見川を望める穴場スポットが数多くあるのをご存知でしょうか?
鶴見区民歴20年以上の私が特におすすめするのは、鶴見川河口干潟の「貝殻浜」です。
「貝殻浜ってどんなところ?」「何が楽しめる?」「交通アクセスは?」
今回は、横浜市鶴見区生麦5丁目にある「貝殻浜」の見どころをお伝えします。

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「貝殻浜」という名前の由来は?

そもそも「貝殻浜」という名前は、何に由来しているのでしょうか?
貝殻浜は、その名前の通りたくさんの貝殻が堆積してできた浜辺です。
「生麦」という地名の由来も諸説ありますが、その中に以下のような説があります。

生麦の地名の由来
生麦は貝の名産地で、生の貝をむく「生むき」が転じて生むぎとなったともいわれている。

鶴見の歴史 – 横浜市鶴見区

「生むき村=生麦村」が転じて、現在の地名である「生麦」となったのです。
もともと、この生麦では明治時代〜昭和時代にかけてミル貝などの生貝が多く獲れました。
そのため、養殖が盛んとなり、貝類のむき身で生計を立てていた家も多かったそうです。
そして、ひたすらこの貝を剥がす作業だけを行う「剥き屋」という仕事もできました。
当時、むき身が剥がされて用無しとなった貝殻は、鶴見川に捨てられていたのです。
このような街の歴史から、この鶴見川河口干潟に貝殻浜という浜辺ができました。

ちなみに、2010年頃までは生麦で唯一の貝類を剥いて加工する会社もあったそうです。
ただ、時代の移り変わり/高齢化/機械化が進み「剥き屋」の需要も減少していきます。
現在では、生麦地域で「剥き屋」をやっている会社は途絶え、0件となってしまいました。
「生麦」の歴史を後世へ残す上で、とても重要な職業と言っても過言ではありません。
現在は作業内容を直接見れませんが、この貝殻浜で少しでも歴史を感じられるはずです。

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貝殻拾いに最適な貝殻浜を散策

ここからは、実際に散策しながら「貝殻浜」についてご紹介します。
訪れる際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
堤防の階段はとても急勾配のため、ご注意ください。
なお、小さなお子さんなどはゆったりとした長いスロープから浜に出るのがおすすめです。

堤防を上ると、360度景色を見渡せる整備された遊歩道が広がっていました。
ここでは、ジョギング・サイクリング・犬の散歩をしている方が多かったです。
少し遠いですが、夏になると鶴見川花火大会で打ち上がる花火も見ることができます。
開けた場所にある穴場スポットのため、静かに楽しみたい方にはおすすめですよ。
川にはたくさんの釣り船が停泊し、対岸には高校/マンション/工場が見えました。

そして、遊歩道から浜へ下りる際は緩やかな階段となっていました。
干潟のある貝殻浜エリアは、白い貝殻が一面に落ちている浜辺が広がっています。
浜辺を遠くから見ると真っ白な砂のように見えますが、よく見るとすべて貝殻です。

そのため、貝殻がガタガタしていて少し歩きづらくなっていました。
浜辺を歩くたびに、貝殻が擦れて割れる「パキッ」という音が聞こえてきます。
足をケガする恐れがあるため、サンダルや裸足など肌を露出することはおすすめしません。
川の水を覗いてみると、中まで見えるほど澄んでいて生き物の観察もできました。
人通りもなく、海と違って波も小さいため、とても穏やかな雰囲気が広がっているのです。
貝殻拾いで自分だけのオリジナル貝殻を探しつつ、お気に入りを見つけてみてください。

磯の香りがする干潟は、自由に入って遊べる場所となっていました。
「かこうひがたの安全看板」に書かれた赤で囲われた場所は立ち入り禁止ゾーンです。
水深が急に深くなる場所があったり、段差や隙間があったり…。
子ども1人だけで川に入って遊ぶのは危険なため、大人の方と一緒に遊びましょう。

遊歩道を歩いていると、釣りをしている方や鶴見川の水害を守る水門がありました。
ここら辺では、バス釣りができるそうです。
左側には首都高速道路横羽線を走る車が見えて、右側には住宅が立ち並んでいます。
平日の昼間ということもあり、とても静かにゆったりと散策することができました。

さらに横浜方面へ進むと、全長約500mの縦に長い公園「生麦貝ノ浜緑地」があります。
この公園には、広場や遊具などが充実しているため、あわせて訪れるのもアリですね。
普段は、たくさんの子どもたちが遊ぶ声が聞こえる賑やかな公園です。

そして、貝殻浜と貝ノ浜緑地を楽しんだ後は「生麦魚河岸通り」へ行くのがおすすめ。
ただし、店舗はどこも朝5時〜9時の営業時間のため、ほとんど閉まっています。
魚介類の購入はできませんが、魚河岸通りへ訪れたなら、食事処で昼食を堪能しましょう。
味はもちろん、歴史も長い飲食店が多く、店構えからも年季を感じますね。

生麦魚河岸通り

どこも昼のランチ営業はもちろん、静かになった夜も営業していました。
たくさんの食事処がありますが、特に海鮮丼・寿司・天丼などが人気です。
そのため、お酒とともに新鮮で美味しい魚介類を堪能できるのです。
夜になってお店の近くを通ると、店内から楽しそうな笑い声が聞こえてきますよ。

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横浜・人・まち・デザイン賞「まちなみ景観部門」を受賞

2011年には「貝殻浜」が横浜市の実施する地域まちづくり活動として評価されました。

生麦5丁目にある鶴見川河川干潟「貝殻浜」がこのほど、地域まちづくりを推進している活動や団体、また優れた景観などに贈られる第5回横浜・人・まち・デザイン賞で、「まちなみ景観部門」を受賞した。
同賞は、市民からの推薦などで地域まちづくり活動とまちなみ景観について表彰するもの。
これまで区内では、
2つが、いずれも「地域まちづくり部門」を受賞しているが、街並みが評価されるのは初めて。

貝殻浜に”まちなみ景観賞” 環境保全が高い評価 | 鶴見区 – タウンニュース

2006年に浜が整備された際、現在の堤防/柵/スロープなども設置されました。
これは安全にも配慮し、憩いの場所となるよう目指した取り組んだ結果ですね。

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貝殻浜への交通アクセスについて

ここまで「貝殻浜」の見どころをお伝えしました。
それでは最後に「貝殻浜」までの交通アクセスについてお伝えします。
貝殻浜への最寄り駅は2つあり、京急線「花月総持寺駅」またはJR鶴見線「国道駅」です。
京急線「花月総持寺駅」からのアクセスは、歩いて約10分となっています。
駅を出ると、すぐに「花月園駅前通り」が広がっているため、道なりにまっすぐ進みます。

信号を渡ると左側に交番が見えてくるため、ここを通り過ぎてさらに直進です。
100mほど進めば3股に分かれた場所に突き当たるため、ここを左側へ進みます。
車1台がやっと通れるほどの狭い路地を抜けると「生麦魚河岸通り」へ出るのです。
ここをさらに右折し、約200m進んでいくとお肉屋さん「根岸精肉店」が見えてきました。
ショーケースにさまざまな種類のお肉が並ぶ特徴的な店構えが目印となっています。

このお肉屋さんがある場所を左折すると、閑静な住宅街が広がっているのです。
突き当りを左折して堤防や柵が見えてきたら、もう少しです。
長いスロープが設置されている堤防を超え、鶴見川の流れる干潟が見えて到着しました。

JR鶴見線「国道駅」からのアクセスは、歩いて約5分です。
駅のガード下を抜けてると「生麦魚河岸通り」が右側に広がっていました。
この通りを通過し、舗装されていない路地をさらに進みます。
釣り船「釣清」と書かれた看板があるため、堤防と階段が見えたら到着です。

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生麦 鶴見川河口干潟の貝殻浜へ行こう!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、鶴見区生麦にある鶴見川河口干潟「貝殻浜」の見どころをお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
鶴見川河口にあり、見渡す限り浜辺いっぱいに貝殻が落ちている不思議な「貝殻浜」。
生き物を観察する 川や公園で遊ぶ 川を見てボーッと過ごす ピクニックを楽しむ など…
景色が見渡せるこの貝殻浜では、さまざまな楽しみ方ができそうです。
晴れた日に訪れると、川も反射してキラキラ光っていました。
地元の方々が訪れる憩いの場所となっており、とてもディープな穴場スポットです。
都会の喧騒を忘れるために、たまには貝殻浜でのんびり癒されてみませんか。

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