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横浜を舞台にした映画

映画スクリーン

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横浜を舞台にした映画
横浜を舞台にした映画はかなり前から多く作られてきました。
テレビドラマまで含めるとものすごい数になると思います。
また、わからないように使われたロケ地まで含めると驚くほどの数になるでしょう。
今回は「横浜」を舞台にした有名な映画をいくつかピックアップしてみました。

横浜を舞台にした映画

横浜は比較的舞台にしやすいのだと思いますが、横浜を舞台にした映画はとても多いです。
横浜に住んでいる方はもちろんですが、横浜に旅行などで遊びにお越しになる際にも。
有名な映画を観てからその地に立てば、テンションも上がりますよね!

天国と地獄(1963年)

日本を代表とする黒澤明監督の映画。
当時の時代背景などもあるため、なかなか今の方々には理解が難しいところもあります。
また、横浜がこんな感じだったのか…と60年前が思いのほか「都会」っぽくない横浜を見られます。
映画の公開が1963年。
終戦から18年ということを考えれば、まだ経済的に貧富の差も問題になっていた時代です。
近年、日本人の貧富の差が大きくなって来たことを考えると、考えさせられる作品です。
ただ、当時は実際に赤線などがあり「治安の悪い場所」とされていた黄金町や日の出町。
このような横浜の一部の場所は、現在は随分と変わった様子も見て取れると思います。

ストーリー

横浜の製靴会社『ナショナル・シューズ』社の常務・権藤金吾の元に、「子供を攫った」という男からの電話が入る。そこに息子の純が現れ、いたずらと思っていると住み込み運転手である青木の息子・進一がいない。誘拐犯は子供を間違えたのだが、そのまま身代金3000万円を権藤に要求する。

デパートの配送員に扮した刑事たちが到着する。妻や青木は身代金の支払いを権藤に懇願するが、権藤にはそれができない事情があった。権藤は密かに自宅を抵当に入れてまで自社株を買占め、近く開かれる株主総会で経営の実権を手に入れようと計画を進めていた。翌日までに大阪へ5000万円送金しなければ必要としている株が揃わず、地位も財産も、すべて失うことになる。権藤は誘拐犯の要求を無視しようとするが、その逡巡を見透かした秘書に裏切られたため、一転、身代金を払うことを決意する。

権藤は3000万円を入れた鞄を持って、犯人が指定した特急こだまに乗り込む。が、同乗した刑事が見たところ車内に子供はいない。すると電話がかかり、犯人から「酒匂川の鉄橋が過ぎたところで、身代金が入ったカバンを窓から投げ落とせ」と指示される。特急の窓は開かないと刑事が驚くも、洗面所の窓が、犯人の指定した鞄の厚み7センチだけ開くのだった。権藤は指示に従い、その後進一は無事に解放されたものの、身代金は奪われ犯人も逃走してしまう。

戸倉警部率いる捜査陣は、進一の証言や目撃情報、電話の録音などを頼りに捜査を進め、進一が捕らわれていた犯人のアジトを見つけ出すが、そこにいた共犯と思しき男女はすでにヘロイン中毒で死亡していた。これを主犯による口封じと推理した戸倉は、新聞記者に協力を頼み共犯者の死を伏せ、身代金として番号を控えていた札が市場で見つかったという嘘の情報を流す。新聞記事を見た主犯は身代金受渡し用のかばんを焼却処分するが、カバンは燃やすと牡丹色の煙が発する仕掛けが施されており、捜査陣はそこから主犯が権藤邸の近所の下宿に住むインターンの竹内銀次郎という男であることを突き止める。

竹内の犯罪に憤る戸倉は、確実に死刑にするためにあえて竹内を泳がせる。竹内は横浜の麻薬中毒者の巣窟で、純度の高い麻薬使用によるショック死の効果を実験したのち、生きていると思った共犯者を殺しに来たところを逮捕される。かくして事件は終結し権藤の元に身代金は戻ったが、一足遅く自宅が抵当に入ってしまうのだった。

後日、竹内の死刑が確定。権藤は竹内の希望により面会する。最初こそ不敵な笑みを浮かべながら語る竹内だったが、権藤は既に新たな職を得て再起を図っていると語る。やがて竹内は彼が天国、自分が地獄にいたという恨みを語ったのち、突然金網に掴みかかり、絶叫する。竹内は刑務官に取り押さえられ、2人の間にシャッターが下ろされる。

天国と地獄 (映画) – wikipedia より
浅間町1

黒澤明監督 映画「天国と地獄」と横浜

あぶない刑事(1987年)

現在50〜60代くらいの方々の中でにはハマってしまっていた方も多かった作品で、元々ドラマシリーズが人気で映画もできた作品です。

日本テレビで1986年〜1987年に放映されたドラマで、映画は1987年に公開。「あぶ刑事」の略称で呼ばれ、熱くなったファンは、主役の柴田恭兵、舘ひろしが吸っていたタバコの銘柄を真似したり、同じ車に乗ったりすることがあったといいます。

以前の赤レンガ倉庫(当時は普通の古い倉庫で、一般の人は入れなかった)など横浜の海側が映っているため、開発が進んだ今との比較で見てみると、みなとみらいの観光も楽しくなるのではないでしょうか?

ストーリー

とある金曜日の夜、不審車を追跡中のパトカーがロケット弾で爆破されるという事件が発生。同じ頃、大手製薬会社・中光製薬の研究センターでは、新薬開発担当技師二名が惨殺された上、開発中だった抗癌剤のデータも破壊されていた。港署は目撃証言などを受け、破壊工作のプロとして公安からマークされている傭兵・豹藤幸次郎を両事件の容疑者として指名手配。一方、センター襲撃に伴うライバル企業の株価高騰で莫大な利益を得た鳴海総太郎という画商の情報を入手した鷹山と大下は、鳴海の秘書である結城緑を連行して揺さぶりをかけるが、逆に豹藤は薫を拉致し、緑との身柄交換を要求してきた。今までになく危険な犯人に港署全体が翻弄される中、その捜査方針を巡って鷹山と大下の間に亀裂が生じ始める。

あぶない刑事 (映画) – wikipediaより

「横浜赤レンガ倉庫」ってどんなところ?

私立探偵 濱マイク(1993〜1996年)

映画は1993年に公開され、その後2002年に日本テレビにてドラマ化された作品。
1990年代くらいまでは、やはり黄金町周辺は子どもや観光客が遊びに行くような場所ではありませんでした。
ですが、2007年に取り壊された日劇を含め関内・伊勢佐木町・黄金町までの間には大小様々な映画館が数多く存在していたため、映画好きな人たちには愛されていた街でもあります。

横浜周辺でも今や都心型のシネコンがどんどん増え、古い小さい映画館はどんどんなくなっています。
それでも横浜には小さい映画館が残っていて、映画マニアの方々が足繁く通う映画館がありますので、ちょっとマニアックな横浜を・・・という方にはこの映画をみて、伊勢佐木町周辺のミニシアターにちょっとマニアックな映画を観に行くというのもおすすめ!

概要とストーリー

『私立探偵 濱マイク』は、映画監督林海象による、同名の探偵を主人公とするハードボイルド探偵ドラマのシリーズの総称である。主演は永瀬正敏。映画3作が制作され、後にテレビドラマ化された。
ミッキー・スピレインのハードボイルド探偵小説『マイク・ハマー』シリーズを捩ったもの。主人公のマイクは横浜の下町、黄金町に実在した映画館・横浜日劇の2階に事務所を構え、妹と共に暮らしているという設定である(なお、横浜日劇は2005年2月をもって閉館し、2007年4月に解体された)。
三部作として1993年から1996年までに3本が製作・劇場公開された。
主役濱マイクは横浜日劇の2階に事務所を構える私立探偵。

私立探偵 濱マイク – wikipedia より
黄金町駅

黄金町って住みやすい?

横浜のマニアックなミニシアター映画館

居酒屋ゆうれい(1994年)

横浜、反町にある居酒屋「かずさ屋」というところが舞台になるのですが、横浜の中でも反町という選択が割とマニアックだと個人的には思います。
映画自体は居酒屋と2階の自宅で繰り広げられるシーンが多いですが、

概要とストーリー

萩原健一山口智子室井滋を迎え居酒屋を舞台に繰り広げられる幽霊(前妻)と飲み屋のご主人(主人公)と後妻の一風変わった三角関係を描いた喜劇映画。
2年後の1996年に同じ監督の渡邊孝好と脚本家の田中陽造の元、ほぼ同じ設定でキャストと舞台を一新して映画化された『新・居酒屋ゆうれい』が公開される。『新・居酒屋ゆうれい』は続編ではなくリメイクという位置づけである。

居酒屋ゆうれい – wikipedia より
反町駅前

横浜 反町駅周りの商店

ヨコハマ物語(2013年)

ピックアップした作品の中では比較的最近の作品です。
作品の中では、山下公園や公園内のステージ、元町のストリート、港の見える丘公園など、観光でもよく訪れるような場面がロケ地として使われており、特に観光をする前に見ておくとちょっと気持ちがあがると思います。

ストーリー

アマチュアバンドのマネージャーをしているが、貯金もなく家賃も滞納、食うにも困っている松浦七海(乃きい)。一方、田辺良典(奥田瑛二)は定年退職の日に愛妻の薫(市毛良枝)を病気で亡くし、途方に暮れていた。とあることがきっかけで七海は、田辺と出会い、田辺の家で共同生活を始めることに。さらに、シングルマザーもこの共同生活に参加して…。

ヨコハマ物語 (映画)– wikipedea より
山下公園

横浜流行の発信地と呼ばれていた元町の今をぶらり

コクリコ坂から(2011年)

2011年公開のジブリ映画です。
公開当初は、ジブリで横浜が舞台になると話題になりました。

作品の時代背景がたまたま、前述した黒澤明監督の「天国と地獄」が公開された頃の時代を描いています。
第二次世界大戦から18年と、まだ記憶に残っている中で、朝鮮戦争と日本の周りで戦争の影響が色々ありましたが、東京オリンピックの前の年という高度成長期という時代背景も描かれています。ですが、黒澤作品とは違い、ジブリらしい切り口で描かれています。

山下公園などが舞台になっているので、こちらも横浜定番の観光に行くのであれば、観ていってもいいと思います!

概要とストーリー

タイトルの「コクリコ」は、フランス語でヒナゲシを意味する。原作者の佐山哲郎は元々歌人であり、与謝野晶子の短歌「ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)」(歌集『夏より秋へ』所収)から取ったとされる。また本作の街並みなどの情景は、横浜をイメージして描かれている。

1963年(昭和38年)、初夏の横浜。女子高生の松崎海は、海の見える丘に建つ”コクリコ荘”を切り盛りしている。海は、朝鮮戦争で機雷に触れて亡くなった船乗りの父を偲んで毎朝庭に国際信号旗(意味はU旗とW旗で「ご安航を祈る」)を揚げていたが、高校の学級新聞に”旗を上げる少女”の詩が匿名で掲載されると、それが自分のことではないかと胸をときめかせる。

海の高校には、男子文化部の部室棟“カルチェラタン”があり、老朽化による取り壊しの是非が論争になっていた。海は、取り壊し反対の論陣を学級新聞で張っている風間俊と知り合い、2人は淡い恋心を抱くようになる。俊に協力したいと思った海が、カルチェラタンの大掃除を提案すると、高校では女子生徒たちをも巻き込んだ一大掃除作戦が始まる。

ところが、コクリコ荘に下宿していた北斗の送迎パーティで、亡くなった父が友人2人と撮った写真を俊に見せてからというもの、俊は急によそよそしくなり2人の関係に距離ができてしまう。不安に思う海が問いただすと、海の父は俊の父と同一人物であり、戸籍を調べたところ、自分たちの父親は同じで、兄妹であることが分かったのだという。俊も又、自分の父のものだという同じ写真を持っていたのである。俊から今まで通り、ただの友達でいようと告げられた海は、深く落ち込んでしまう。

やがてカルチェラタンの大掃除が進むと、取り壊しに賛成していた生徒たちまでもが保存を望むようになる。しかし、学校側はそれを意に介することなく、取り壊しを決定する。生徒会長の水沼と共に海と俊は生徒の代表として東京に赴き、学校の理事長に直談判して、綺麗になったカルチェラタンを見学してもらう約束を取り付ける。その帰り道に、例の詩の作者が俊であったことを海は知る。海は気づいていなかったが、俊は毎朝コクリコ荘の前を養父のタグボート船で通っており、海の旗に応答する旗を船に揚げていたのだ。海はたとえ兄妹でも、俊のことがずっと好きだと告白すると、俊も海が好きだと答える。

海が帰宅すると、アメリカから帰国したばかりの母が待っていた。母によれば、俊は海の兄ではなく、引き揚げ船の事故で亡くなった友人の立花(写真に写っている友人のうちの一人)から父が引き取ってきた子だという。立花の妻は俊を産んで急逝しており、親戚も皆ピカドンで亡くなっていたために身寄りの無くなった俊を、父は自分の子として役所に届け出た。しかし、当時海を身ごもったばかりの両親にも俊を育てる余裕は無く、父の知り合いである俊の養親に譲り渡していたのだ。それを聞かされた海は、母の胸で泣き続ける。

翌日、約束通りにカルチェラタンを訪問した理事長は、生徒たちに共感してカルチェラタンの保存を約束する。喜びに沸く学校に、俊の養父から俊の生い立ちを知っているという人物が近くに来ているという連絡が入り、海と俊は港の大型船に駆けつける。大型船の船長を務めるその人物とは、海の父と俊の父のかつての親友で、写真に写っていた3人めの人物、小野寺善雄だった。たくましく生きる立花と澤村の息子と娘を目の前に、小野寺は力強い声で「ありがとう。こんな嬉しいことはない」と二人と握手を交わす。小野寺から詳細を聞かされた2人は笑顔で肩を並べ、小野寺の船を見送る。タグボートの上から横浜の街並みと、コクリコ荘を眺める。そこにはいつも通りメルの掲げた旗が夕日に照らされていた。

そして翌朝、海は今日もいつものように旗を揚げる。今度は父親だけでなく、俊も船の上から見ていることを願いながら。旗への返答か、船の汽笛が聞こえてきた。

コクリコ坂から -wikipedia より
信号旗

横浜で夜景がキレイに見えるおすすめスポット8選

横浜で映画の聖地巡礼をしよう!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、横浜市内が舞台となった映画についてお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
ここ近年は、一般的な「聖地巡礼」という言葉が浸透してきましたね。
「映画に登場した好きな出演者と同じ場所へ行きたい!」という方も多いはず。
横浜を舞台にした映画作品から横浜観光へ訪れてみてはいかがでしょうか。

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横浜生まれ横浜育ち、通った学校も横浜、現在の住まいも横浜な「どっぷり横浜市民」です。