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横浜 鶴見区の建功寺は庭園が美しい穴場スポット

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横浜 鶴見区の建功寺は庭園が美しい穴場スポット
建功寺は、横浜市鶴見区馬場1丁目にある寺院です。
曹洞宗の禅寺である建功寺は正式名称が「徳雄山 建功寺」。
諏訪三河守右馬之助が室町時代の1560年頃に開基したと伝えられています。
ここでは、鶴見区の日本庭園が美しい穴場スポット「建功寺」を紹介するコンテンツです。

横浜 鶴見区の建功寺は庭園が美しい穴場スポット

横浜市の最東端に位置する海と山に囲まれた自然豊かな「鶴見区」。
そんな鶴見区の馬場3丁目にある寺院が「建功寺(正式名称:徳雄山 建功寺)」です。
建功寺は、室町時代に存在した「寺尾城」5代目城主の諏訪右馬之助に縁があります。
この建功寺で1番の魅力は、季節によって変化する境内の自然豊かな庭園です。
竹林があるほか、秋は葉が色づくため、地元民が知る紅葉の穴場スポットでもあります。
460年以上の歴史とお寺の雰囲気が相まって、趣ある景色となるのです。
「建功寺ってどんなお寺?」「見どころはどこ?」「アクセスは?」
今回は、横浜市鶴見区にある「建功寺」の歴史とともに魅力についてお伝えします。

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建功寺の由来と歴史

まずは、建功寺の歴史と名前の由来についてお伝えします。
建功寺の歴史は、安土桃山時代まで遡るのです。
建功寺は、曹洞宗(禅宗)で安土桃山時代の1560年頃に創立されたと伝えられています。
当時、馬場地区に存在した山城「寺尾城」5代目城主の諏訪右馬之助と関係があるのです。
そもそも、諏訪一族だった「 諏訪右馬之助」はどんな人物だったのでしょうか?

諏訪氏は、信濃の豪族諏訪一族の支流で、戦国時代になって鶴見の寺尾に進出してきたといわれている。小田原北条家に仕える武将として各地での戦いに加わっていたことが「北条記」などに記されている。寺尾の諏訪氏は、天正3年(1575年)に滅びるまで5代、百数十年間、寺尾城に居城していたといわれている。
寺尾城主の諏訪氏は、後北条氏が相模統一を達成する段階において、北条早雲のもとに参じ、小田原城平定の際、最初に功績をあげた家柄。
諏訪右馬之助は武勇に優れた武将であったらしい。軍記物語にしばしばその名を見ることができる。
小田原北条氏が全盛期を迎えた永禄2年(1559年)の『小田原衆所領役帳』には、
江戸衆(江戸城に参じる軍団)に配属されたことなどが記されている。

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諏訪氏一族は、小田原北条家に仕える武将として「北条記」にも記されるほど有名でした。
当時、小田原までの移動にとても時間がかかったため、諏訪氏は寺尾を選んだのでしょう。
このような経緯を知ると、信州の豪族・諏訪氏が寺尾に築城した理由も納得できますね。
特に、諏訪右馬之助は諏訪氏一族の中でも、歴史的に名を残す活躍を行っていたのです。
諏訪右馬之助が開山、「龍散寺(伊勢原市)」の大洲長譽大和尚を迎え、開基させました。
もともとは、諏訪氏一族の菩提寺(お墓)を目的として建立された寺院となります。
そのため、現在でもその名残りとして墓地の敷地が広いことでも有名なお寺なのです。

参考:歴史と概要 – 徳雄山 建功寺

そして「建功禅寺」という寺号は「功績をもって建立した寺」に由来しています。
この建功寺が建立された経緯も、諏訪右馬之助の功績を讃えるものだったのでしょう。
山号の「徳雄山瑞雲院」は、武士として勇ましい姿「徳勇」が「徳雄」に変化したもの。
勝負が全てだった戦国時代の武士が建立したことは、名前の由来からもよく分かりますね。
そのため、周辺には城址跡や稲荷神社など、諏訪右馬之助にまつわる場所も多いのです。

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建功寺の境内を散策

ここからは、実際に境内を散策しながら「建功寺」の見どころをご紹介します。
訪れる際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まず最初に見えてくるのは、境内に3つある山門のうちの1つ目です。
ちなみに、水道道のバス通りから山門までの参道の両側は紅葉で赤色に染まっていました。
今回は秋に訪れましたが、春になると桜が見頃を迎えるため、違った雰囲気を楽しめます。

1つ目の山門を抜けると、左側は瑞雲閣、右側は駐車場、正面に森が広がっていました。
瑞雲閣には寺務所やおみくじなどもあるため、何かあれば確認しましょう。
正面に広がる自然とともに急勾配の階段がありました。
この階段を左側へ行くと「新墓地」、右側へ行くと「本堂/旧墓地」となっています。

本堂へ向けてさらに階段を上っていくと、2つ目の山門が見えてきました。
この山門には2つ目の参道が広がり、とても静かで幻想的な雰囲気となっています。
境内が高台にあるため、山門を振り返ると馬場の住宅街一帯が見渡せるのです。
天気も良く、歴史ある建功寺と紅葉も相まって美しい景色が広がっていました。

さらに進むと、境内に「白山神社」という神社の鳥居と末社がひっそりと佇んでいます。
この神社には御由緒などを示す案内板や説明看板がなく、歴史について不明のままでした。
ただ、横浜市内には「白山神社(はくざんじんじゃ)」が南区と緑区にもあるのです。
この白山神社は末社となっているため、これら2か所に何か関係がありそうですね。

さらに階段を上って奥へ進むと、重厚感のある大きくて立派な鐘楼があります。
この一帯は竹林となっており、竹林の合間から射す太陽光が梵鐘と相まって神秘的でした。
馬場は住宅街を含め、さまざまな場所で竹林を見れる珍しい街なのです。
とても広い境内の途中では、お地蔵さまや石碑などをたくさん見かけることができます。

「犬の散歩は御遠慮下さい」と書かれた札が立った3つ目の山門が見えてきました。
ちなみに、山門のある手前左側は旧墓地へ続いています。
3つ目の山門を抜けて「右 大玄関路/左 本堂参道」という石標の先に本堂が見えました。
整備されて緑に囲まれた美しい境内は、まるで日本庭園のような感じですね。

本堂参道を進んで見えてきた白色が目を引く木造の本堂は、1757年に建立されました。
よく見ると、屋根の梁部分には縁起が良いとされる「龍」の彫刻があるのです。
残念ながら本堂は一般開放されていないため、内部を拝観することはできません。
現在は開催されていませんが、建功寺の「坐禅会」なら本堂に入ることができました。

ちなみに、境内の左側にはお墓参り用の桶と水汲み場がありました。
そして、中央には1923年に発生した関東大震災で亡くなった方々の供養碑があります。
本堂/庭園/梵鐘など、境内のさまざまな場所からも長い歴史を感じられますね。
以前は、毎週日曜日の朝7時〜8時に開催されていたようです。
今後、再開される可能性もあるため、気になる方は定期的にチェックしてみましょう。

参考:坐禅・坐禅会 – 徳雄山 建功寺

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建功寺で御朱印は頂ける?

御朱印は、入口の山門をくぐった左側にある寺務所でいただけます。(初穂料:300円)
御朱印の寺社名には「徳雄山瑞雲院 建功禅寺」と記載されていました。
また、建功寺では「寺尾城」の御城印もいただけるため、あわせていただきましょう。
寺尾城と書かれた御城印の中央には、諏訪氏の家紋「諏訪梶」が押されているのも特徴です。
どちらも形式は書き置きでの拝受ですが、無人の場合はいただけないのでご注意ください。

建功寺の年末年始「除夜の鐘と初詣」

建功寺の年末年始は、さまざまなイベントが開催されます。
1年の締め括りとなる12月31日の大晦日は、少し違ったイベントが開催されていました。
それが、竹と3500本のロウソクで境内を幽玄に照らし出す「萬燈除夜の鐘」です。
竹のデザインや配置は毎年異なり、多摩美術大学の学生たちによって手作りで行われます。
開門は、23時30分から日付が変わった1時30分までとなっていました。
除夜の鐘は人数制限を行っていないため、誰でも撞くことができるのは嬉しいですね。
そして、1月1日には11時から「新春大祈祷会」が続けて開催されます。
ここでは、元旦の初詣とともに良縁や一年の無事と健康を祈願するのです。
新年の祈祷については当日受付も可能なため、地元の方々も訪れやすくなっていました。
建功寺の御利益としては「五穀豊穣/無病息災/諸縁吉祥」などとなっています。

Anda(アンダ)【情報誌・フリーペーパー】公式Twitter より

しかし、約30年間続いた「萬燈除夜の鐘」ですが、2021年で終了してしまいました。
そのため、除夜の鐘自体は行われますが、一般の方は鐘を撞けなくなったのです。
これにより、大晦日と正月三が日の開門と閉門も短くなって変更されていました。
大晦日は「8時〜16時」、正月三が日は「9時〜16時」となるため、ご注意ください。

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建功寺への交通アクセスについて

それでは、建功寺への行き方と交通アクセスについてお伝えします。
アクセスは、JR線「鶴見駅(西口)」からバスで約20分です。
バスは、横浜市営バスの「川向町行/新横浜駅行」のどちらかに乗車しましょう。
最寄りのバス停は「西寺尾建功寺前」で、寺院まで歩いて約30秒で到着します。
バス停の目の前が入口となっているため、迷うことはありません。

ちなみに、東急東横線「菊名駅」からのバスも出ていて約10分です。
こちらのバスは、川崎鶴見臨港バスの「鶴見駅西口行」に乗車しましょう。
最寄りのバス停は「東高校前」バス停で、寺院まで歩いて約1分で到着します。
ただ、どちらのバスも昼間は運行本数が極端に少ないため、ご注意ください。
なお、駐車場は計4か所約100台が駐車できるため、お墓参りに車で訪れても安心ですね。

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鶴見区馬場の歴史ある「建功寺」へ行こう!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、鶴見区馬場1丁目にある寺院「徳雄山 建功寺」の見どころをお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
建功寺は、安土桃山時代の1560年頃に創立された曹洞宗(禅宗)の歴史があるのです。
諏訪右馬之助によって開山、大洲長譽大和尚によって開基されたと伝えられています。
大晦日や初詣になるとさまざまなイベントも開催され、地域の方々に親しまれてきました。
長い間、馬場地区を見守ってきた趣ある広い境内にはたくさんの見どころがあるのです。
瑞雲閣 竹林 白山神社 梵鐘 庭園 本堂 など…
他にも、紅葉や桜が時期によって見頃を迎えるため、おすすめ穴場スポットとなります。
さまざまな魅力と歴史がある建功寺へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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