横浜で住む、暮らす、楽しむ 横浜に住む暮らすの情報

反町公園は昭和30年頃に遊園地があった!?

反町公園

この記事を読むのに必要な時間は約 13 分27秒です。

反町公園は昭和30年頃に遊園地があった!?
横浜市内には、県と同じ地名が付く区「神奈川区」があります。
ここでは、そんな横浜市神奈川区にある「反町公園」についてご紹介するコンテンツです。

反町公園は昭和30年頃に遊園地があった!?

みなさんは「遊園地」と聞いて、どんな場所をイメージしますか。
ジェットコースター 観覧車 メリーゴーランド コーヒーカップ など…
子どもから大人まで、みんなが楽しめる場所です。
実は「反町公園」に以前、遊園地にあるジェットコースターや観覧車などの乗り物がありました。
今回は、そんな「反町公園」の歴史やアクセス、今後の公園についてをお伝えします。

神奈川区ってどんなところ? – 横浜で暮らそう

横浜 神奈川区に伝わる「浦島太郎伝説」とは? – 横浜で暮らそう

反町公園ってどんなところ?

反町公園は、横浜市神奈川区反町にある都市公園です。
反町公園は、JR線「横浜駅~東神奈川駅」間を走行中の電車の車窓から見えます。
京急線は「神奈川駅~京急東神奈川駅」間で見れるため、チェックしてみてくださいね。
園内の広さは23,000㎡と広く、アスレチック遊具・砂場・ブランコなどがあります。

緑が多く、広場もあるため、子どもを連れたファミリーはのびのびと遊んでいました。
公園には隣接する保育園があり、園児たちも思いっきり遊べるようになっています。
他にも、園内にはテーブルの付いたベンチもありました。

そのため、子どもが遊んだあとに休憩やお弁当を食べることもできますね。
ただ、自販機などは一切ないため、水分補給するための飲料は事前に準備しましょう。
公衆トイレは2か所あり、園内は「おまつり広場/じゆう広場/こどもの広場」に分かれていました。
目玉となるものはないですが、敷地面積も広いため、日中は地域憩いの場になっています。

こどもの広場
じゆう広場

季節になると、桜・チューリップ・紅葉など四季の植物を見ることができるのも魅力の1つです。
また、年に数回はお祭りなどイベントの開催される会場としても利用されています。

  • [5月]こいのぼり
  • [7月]中央・西部地域盆踊り
  • [10月]神奈川区民まつり

地元の方々にとっては、馴染み深い公園であることがわかりますね。

東神奈川ってどんなところ? – 横浜で暮らそう

東神奈川に住んでみよう 暮らしてみよう – 横浜で暮らそう

反町公園は昭和30年頃に遊園地だったのは本当!?

それでは、反町公園の歴史についてお伝えします。
もともと反町公園は、昭和初期にこの周辺一帯が「青木町遊郭」でした。
1945年、横浜大空襲によって焼失した後、アメリカ軍によって接収されてしまいます。
1949年、神奈川県と横浜市が開催する「日本貿易博覧会」が3月15日~6月16日の約3か月間で実施されました。

日本貿易博覧会 英字ポスター –  横浜市

経済復興には貿易と産業の振興が不可欠と、横浜市と神奈川県の主催により、昭和24年3月15日から6月16日まで、野毛、反町の二会場で開催された。

日本貿易博覧会のシンボル 三角塔 – 横浜市

この「日本貿易博覧会」は、戦後の日本が経済復興を目指して実施されたイベントでした。
その後、日本は1955年~1970年頃まで「高度経済成長期」へ入り、飛躍的な経済成長を遂げたのです。

「2月1日 NHKが東京地区でテレビ本放送開始(1953年)」- 現代ビジネス 講談社

会場は、第一会場(野毛山会場)と第二会場(神奈川会場)の2つで開催され、約360万人が訪れました。

東日本で戦後初の大規模な博覧会。会場敷地は横浜市の神奈川地区84,000平方メートルと野毛山23,000平方メートルの2カ所。建築施設約16,500平方メートル。出品点数20万点。経費3億5000万円。第2次世界大戦後東日本では初めての本格的な博覧会で、貿易日本の再建をめざす政府が資金、資材などの面に積極的に支援した。神奈川会場には外国館、貿易館、産業館、府県館などと、業種別特設館があり娯楽施設として演芸館もあった。

博覧会資料COLLECTION「日本貿易博覧会」- 乃村工藝社
日本貿易博覧会 神奈川館 – 横浜市

そのうちの1つとなっていた「神奈川会場」が、現在の反町公園です。
ちなみに「野毛山会場」跡地は、1951年に現在の野毛山動物園が開園しました。

野毛山動物園
野毛山動物園

閉会後の1950年には、横浜貿易博覧会跡地へ市庁舎が移転してきたのです。
約10年間建ち続けた後、市庁舎は1959年に中区へ移転したことで空き地となります。
1963年、市庁舎跡地には反町公園が開園しました。

反町公園

ロケットコースターや、ローラースケート場があった時代も。

反町公園 案内板より

反町公園がにぎわいを見せていた頃は、公園内にジェットコースター・ゴ-カ-ド・バッテイングセンタ-・釣堀などがあったそうです。
また、季節限定の施設でプ-ル(夏)やスケートリンク(冬)などもありました。
当時は、公園というより遊園地に近いものだったそうです。

しかし、アトラクションは徐々に撤去され、現在の反町公園となりました。
唯一、現在も残っている施設なのが、公園に隣接する「横浜銀行アイスアリーナ」です。

参考:神奈川区の歴史年表 – 横浜市

反町公園までのアクセスは?

ここからは、反町公園までの行き方と、交通アクセスについてお伝えします。
反町公園は、電車/バスで行くことができます。

[電車で行く場合]

  • 東急東横線「反町駅」から徒歩分6分
  • JR線「東神奈川駅」から徒歩8分
  • 京急線「京急東神奈川駅」から徒歩10分

[バスで行く場合]

  • 横浜市営バス「二ツ谷町」で下車(徒歩2分)
  • 横浜市営バス「反町」下車(徒歩3分)

JR線「東神奈川駅」からは、線路沿いの国道1号線を横浜方面へまっすぐ進みます。
少し歩くと「境橋」が見えてくるため、そこを渡るとすぐに反町公園です。
近隣には駐車場がないため、公共交通機関で行くことをおすすめします。

園内は自転車の練習をしているお子さんもいたため、地元の方は自転車で訪れていました。
また、横浜銀行アイスアリーナの駐輪場にはレンタサイクル「baybike」があります。
そのため、自転車を借りて反町公園から横浜観光を楽しむのも良いですね。

実は、東横フラワー緑道を通れば「横浜駅」西口からも歩けるのです。
少しお散歩がてら、景色をゆっくりと楽しみたい方にはアリかもしれません。

東横フラワー緑道

横浜 反町駅周りの商店 – 横浜で暮らそう

東急東横線 反町駅までのお散歩道 – 横浜で暮らそう

横浜観光はレンタルサイクルと船で楽しもう – 横浜で暮らそう

反町公園へ行くなら「横浜銀行アイスアリーナ」も一緒に!

反町公園へ訪れる際には、一緒に行くべきおすすめスポットについてもお伝えします。
反町公園の東側に隣接している白色の施設が「横浜銀行アイスアリーナ」です。
横浜銀行アイスアリーナは、神奈川区唯一の屋内スケートリンクとなっています。
室内にあるため、季節や天候を問わず、1年中利用可能なのが嬉しいですね。

国内最古の屋内スケートリンクとして1951年に開業し、現在も横浜市民に親しまれています。
開業当日は「神奈川スケートリンク」として営業してきましたが、2015年にリニューアルオープンしました。
その際、現在の「横浜銀行アイスアリーナ」に改称されたのです。
ここは、大会やアイスショーが開催できる30m×60mの国際規格スケートリンクです。
他にも、22m×6mのサブリンクが併設されており、子どもから大人までが気軽に利用できます。

スケートリンク

さらに、1年を通じてさまざまなスケート教室も開催されており、初心者から上級者の誰でも参加できるのは良いですね。
早朝や深夜の貸切利用時間では、アイスホッケーやフィギュアスケートの練習も可能です。
ハマっ子である私も、小学生の頃に校外学習の一環として、このスケート場を利用して楽しかった思い出があります。
多目的室やスケート用品ショップ、ロッカールームなどが完備されていました。
また、スケートシューズもレンタルできるため、手ぶらで利用できます。
大人利用券(貸靴付):1,800円/子ども利用券(貸靴付):1,300円

休日は横浜観光の穴場 東神奈川駅周辺で遊ぼう – 横浜で暮らそう

反町公園はこれからどうなる?

時代とともに姿を変え、地元の方々に親しまれてきた反町公園。
そんな反町公園も今後は、一体どうなるのでしょうか。
横浜市は、公園の魅力を実現するため、2021年からサウディング調査を実施しています。

横浜市では、令和元年9月に「公園における公民連携に関する基本方針」を策定し、これまで以上に多様な主体との連携による公園の利活用を進めていくこととしています。

そのひとつとして、反町公園(神奈川区)において、民間事業者等との連携により公園の魅力アップを実現する可能性を探るため、公園内の施設整備・運営等の対話によるサウンディング型市場調査を実施します。

今回の調査は、魅力アップに資するアイデアをお伺いするものであり、その結果を踏まえ、事業者公募の可否や公募する場合の条件等を検討していきます。

反町公園(神奈川区)の魅力アップについてのサウンディング調査を実施します! 横浜市

以下に関する公園内の施設整備が検討されていました。

  • 新しい生活様式
  • ICT(情報通信技術)を活用したサービス向上
  • 脱炭素化など横浜市の環境施策

今後の反町公園がどうなっていくのか、見逃せませんね。

参考:
反町公園(神奈川区)の魅力アップについてのサウンディング調査を実施します!- 横浜市

休日は横浜の秘境 陣ヶ下渓谷公園へ行こう – 横浜で暮らそう

南万騎が原の近くにあるこども自然公園で週末を – 横浜で暮らそう

地域の憩いの場 反町公園へ行ってみよう!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、反町公園の歴史やアクセス、今後の公園についてお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
時代とともに姿を変化させ、地元の方々に愛されてきた反町公園。
散歩がてら、四季折々の雰囲気を楽しみに反町公園へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

横浜 鶴見の入船公園でのびのび過ごそう – 横浜で暮らそう

保土ヶ谷公園で子どもと楽しむ – 横浜で暮らそう

【大募集】横浜の周辺情報 ここが知りたい!

横浜・相鉄沿線・周辺のここが知りたい!

アフィリエイトならイークリック
関連コンテンツ
Writer